東急8000系電車には「当たりとハズレ」があった
東急8000系電車は「当たり」に乗れたらラッキー!
長いこと東急の主力であった8000系電車は残念ながら2008年2月22日で営業を終えて、他社に譲渡されたりしてしまいました。
1969年11月30日から営業運転についていたそうなので、かなり長いこと走っていましたがステンレスの未来的な外観はもちろん、新しい制御システムやワンハンドルマスコン(加速レバーとブレーキレバーが一体化したもの)など当時の最新の技術を結集した画期的な車両でした。
最新鋭の車両と比べても性能は今でも遜色は無いほどです。
私もこの車両は通勤通学に数え切れないほど乗りました。
この電車はこんな外観です↓
(この写真は後期に前面に赤い帯を入れた車両ですが最初は帯は入っていませんでした。)
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2004年1月撮影(廃止直前の桜木町駅にて)
でもこの車両は・・・
「当たりとハズレ」があった東急8000系
1970年代~1980年代半ばころのお話しです。
私が一番使っていた時期ですが、この車両には露骨な「当たりとハズレ」があったんです。
何かと申しますと、屋根の上には冷房装置のカバーが幾つか並んでいます。
以下の写真を参照して下さい。
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2004年1月撮影(廃止直前の高島町駅にて)
私が一番利用していた時期は東京といえども電車は全て冷房車ではなかったんです。
だから新聞で毎年「●○鉄道は冷房化率□□%」とか発表されていました。
東急は高級住宅地を沿線に多く抱え、客層も非常によく(私のことではないですよ)、TV映りが良いからかドラマや映画にもしょっちゅう登場するいわゆる「ハイソ」な電車ですが、でも首都圏でも冷房化率は低いほうでした。
これは旧型車両ばかりだった池上線や目蒲線(現、目黒線)、東横線でも8000系と並ぶ主力の7000系は全車非冷房だったので全体の冷房化率を下げていたのだと思います。
(7000系は屋根の強度の問題から冷房を載せられなかったそうです。後に改善されていますが)
つまり8000系電車は「冷房車」と「非冷房車」があったんです。
その見分け方は上記写真の冷房装置のカバーを見て欲しいのですが、非冷房車は中身が空っぽでカバーだけが付いています。
でも冷房付きは写真のように「中身が詰まって」います。
夏に駅で電車を待っていると屋根のカバーの中が空っぽの車両が来てがっかりしたことも多かったです。
首都圏の夏は物凄い蒸し暑さですから冷房が無かったら死ぬかと思うほどですよね。特にラッシュ時は。
そしてこれはうろ覚えなんですが、1本の8000系の編成でも冷房付きと無しが混在していた気がします。
もしかしたら勘違いかもしれませんが。
この冷房付き/無しが私の言う「当たりとハズレ」なんです。
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