川口浩探検隊
川口浩探検隊は世界最強?
テレビ朝日の水曜スペシャルという番組枠の中で1978年3月から1985年11月まで全45回に渡り放送された名作(迷作?)です。
俳優の川口浩さん(故人)が探検隊の隊長となり多くのスタッフとジャングルや洞窟などを探検して謎の猿人を探したりピラニアや蛇と格闘などといった毎回実にダイナックな番組でした。
毎回目が釘付けで「次は何が起こるんだろう・・・」とドキドキハラハラしながら見ていました。
画像引用元: 臨床美学研究室 様
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画像引用元: 海外在住のレザークラフトマン「吉田皮革」代表ブログ 様
http://ameblo.jp/yoshidahikaku/
とにかく毎回題名も展開もすごいんです。題名の一部を放送日と共に記してみます。
・1978年6月28日 驚異の人食いワニ・ブラックポロサスを追え!恐怖の毒蛇タイパン狩り!2億年の恐竜は存在した!
・1980年7月30日 巨大怪蛇ナーク!!タイ秘境底なし沼に恐怖の魔人は実在した!!
・1981年11月11日 密林の王者ターザンは実在した!!
・1984年1月25日 衝撃!魔境ボルネオ島奥地に幻の巨大獣人を追え!!
引用元: Wikipedia
ざっとあげただけでこんな↑題名でした。
共通なのは毎回最後に「!!」マークが付くことと、「存在した」、「実在した」、「追え」で題名が終わることです。
これらの題名は今の番組に使っても充分通用するし、番組名だけで「見てみようかな?」と思う人が多いのではないでしょうか?
とにかく毎回危険と隣り合わせなので川口隊長もどうしても怒鳴り声が多くなり、緊張の連続であったというのが見ていても伝わってきました。
川口浩探検隊は「や〇せ」? 「開き直り」?
蛇やピラニアなどの回は実際にそれらが出てくるので迫力が違いましたね。
ピラニアに手を噛まれて実際に負傷したんです。これはびっくりしました。
画像引用元: http://livedoor.blogimg.jp/
画像引用元: 昭和生まれだ、文句あっか? 様
http://bonkura-oyaji.blog.so-net.ne.jp/
しかし多くの場合、「〇〇を探しに・・・」という回は「・・・結局出会うことが出来ず我々は現地を後にした」で終わることが多かったと思います。
これは今の番組でも同じですね。番組名で期待させて2時間とか長々と見せて最後は見つからなかったという姑息な視聴率稼ぎです。
でも川口浩探検隊シリーズを批判する人はあまりいなかったのでは?と思います。
というのも番組を作る方も見る方も開き直っていたからだと思うのです。
隊長の川口浩さんは見ていても真剣さが伝わってきます。ターゲットが見つかるかどうかは別として探検する場所は僅かな気のゆるみが大事故につながるという場所が多かったのは事実でしたから。
でもいつも思ったのがターゲット(らしき場合も)が見つかると「ドーン!」とかいう意味不明な効果音が流れていました。
迫力を付けるためだったと思うのですが、この効果音が「イン〇キ臭さ」を強調していましたね。
また「ついに我々の前に現れたのは!」とナレータが大声で叫ぶと、「え?何?ついに伝説の野人か?」とドキドキしながら期待するのですが、その直後にCMになってしまい見ている方は一気にトーンが下がってしまいます。
でもCMが終わるのを我慢して見ていると、番組再開時にはまたナレーターが大袈裟な声で(CM前よりはややトーンダウンして)、「我々の前に現れたのは1匹の犬だった!」とかだったりするのです。
本当にがっかりでした。今の時代だったらSNSで狂ったように批判の文言を書き込む人が大量増殖だと思います。
でも当時はこれが↑よかったんです。毎回「またやられた!」と思うのですがさほど「ガッカリ感」はありませんでした。
というか「川口浩探検隊はこうでなきゃ!」という期待が心中にあったうえで見ていたんですね。
多分「ジャングルの野人」や「未知の生物」が毎回見つかるような内容だったら逆にクレームが来るのでは?と思いました。
あと探検隊の先頭を歩いているはずの川口浩さんを、さらに前からカメラで写しているというのはおかしかったですね。
これでは先頭は川口隊長ではなくてカメラマンということになります。でも見ている時はそんなこと考えませんでしたけど。
既に故人になられた川口浩さんはもともとはアクションスターで有名になられた方で「キーハンター」でも大活躍されたカッコいいお兄さんでした。
画像引用元: ミドルエッジ 様
https://middle-edge.jp/
多分探検隊シリーズを今やっても川口浩さんほどの方を隊長に迎えるのは無理なのでは?と思います。
ですから安っぽく探検隊シリーズを作って欲しくないと願います。
【2018年11月28日追記】
以下に嘉門達夫さんが歌う川口浩探検隊の動画のリンクを貼っていましたが、動画が削除若しくは閲覧禁止となったようなので、本記事からもリンクを削除しました。
ご了承くださいませ。
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「電波少年」とか「(視たことないけど)いってQ」とかは大嫌い!だから視ないけど、
「川口浩探検隊」はバカバカしいのによく視ていたなぁ
…って、
そうか、覚悟と開き直りかぁ!なんとなく納得です。
どっかの未開の地?(って聞いてるけど)で祭りでっち上げたテレビ局の姿勢とは
根本的に違うんだろうなとは思っていましたけど。
・・・番組作りの情熱はホンモノだったかもはじめっち
あたいはむずかしいことはよくわかんないけんども、
嘉門達夫はすごく客観的にみているみたいなのだ。
普通「ピラニアにかまれて大怪我した」ら即撮影中止だし、
毒蛇素手で払い落とす前にきっと厚ゴム手袋着用義務は怠らないだろうし、
もちっとお金はずめば、底なし沼でおぼれた地元の人は必死になるだろうし、
未開の地から帰るときに足跡やタイヤ痕はきれいにしてくのはエチケットだし、
(YHでも言ってるのだ「来た時よりもきれいに」)
それでも視てしまうのは、や〇せであろうとも嘘偽りがないからかもなのだ。
・・・なんか矛盾してるってか?なのだつるみん
「探検する」って言っても、北セン〇ネル島で殺された宣教師みたく、
他人の敷地に自分たちのルールが全てと黙ってズカズカと侵入することは
この番組にはなかったはずなのっす。だから「たとえイン〇キ」でも、
娯楽番組として安心してみてられるし、地元の人への
リスペクトも少なからずあったんでないかと思うんす。
・・・そこは日テレのや〇せ番組とは違うと思うんすゆたかあくまでも私見す
はじめっち&つるみん&ゆたか様
コメントありがとうございます。
最近も番組の「やらせ」が世間を騒がしていますが、川口浩さんなどを知る私の世代でも「良いやらせと悪いやらせ」があると思うのです。
例のお祭りのやらせは大問題だと思います。
だって番組では「実際にあるのが前提」ということになっていますし、大体その国の人たちに失礼です。
でも川口浩探検隊やその他やらせがミエミエでも批判を浴びない番組と言うのはTV局側が「これはやらせでインチキです。」と開き直って作り放送しているからだと思います。
もちろん番組でそんな説明はしませんけど。
今の時代の番組でヤラセミエミエなのに批判を受けず一定の視聴率があるものとしては「心霊現象」や「宇宙人・UFO」を取り上げたものではと思いますが、これらは見ているほうがインチキだね、と頭ごなしに決め付けて見ているから批判を浴びないのです。
でもTV局までもがYouTubeから引用、ではあまりにも情けないし、同じ動画が次の週や月になると別のTV局が使い回しというのはもっと情けないですね。
またご訪問してくださいね。