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夏休みのラジオ体操

夏休みのラジオ体操は時代を超えた国民的行事

大昔から今に至っても全国各地で行われている夏休みのラジオ体操。

地域によっては全国的な形式(?)のラジオ体操ではなく、地元の独特の体操をしたりするところもあるようですが夏休みの国民的行事であることに変わりはありません。

ラジオ体操には以下のような共通点があると思います。

(もちろん地域によってそれなりの差はあります。)


時期は7月下旬~8月半ば(旧盆の直前くらいまで)

場所は近隣の公園、または休み中の学校の校庭

開始時刻は朝の6時半くらい

園児など小さな子供が多い地域はNHKのラジオ体操ではなく、「アンパンマンたいそう」をやるところもある。

〇〇県民体操といった地域独特のものをやるところもある。

家の目の前とかだとパジャマのまま参加する子供もいた。

各自スタンプカードを持って行き、終わるとハンコをもらえて地域によっては全部集めるとお菓子がもらえるところもあった。

しかし実際にはスタンプが全て押されていなくてもお菓子をもらえたようだったが。

カードにスタンプを押すのではなくて、小さな丸いシールを貼る地域もあった。

スタンプカードは厚紙、または厚紙の芯に日付が記載された紙を貼り付けたもので、首から下げるひもが付いているものが多い。

スタンプを集めることは特に低学年の子供にとってはステータスのようなもので、新学期が始まるとすべての日付にスタンプが押されているものを見せて自慢する子供もいた。

朝ギリギリまで寝ていて慌ててラジオ体操に行く場合は、スタンプカードを忘れる事もあった。

その場合は次の日に言ってまとめてスタンプをもらうか、ラジオ体操終了後にスタンプを管理している人のお宅に行って押してもらうことも出来た。


どの地域の方でも大体上記のようなものではなかったでしょうか?

戦前から行われているようですが、今の時代でもごく普通に行われているのはすごい事だと思います。

ラジオ体操が嫌いな子もいた

当然このような↑子供もいます。

特に男の子が多いですね(やっぱり!と思った方多いと思います)

私は特に嫌だとも嬉しいとも思いませんでしたが、幼少時はやはりスタンプを押してもらえるのが嬉しくて仕方ありませんでした。

「スタンプカードはずっと宝物としてとっておこう」

と心に決めていましたが、結局いつの間にか紛失してしまいました。

でもゴミ箱に捨てた記憶はまったくありませんので、やはり大切にしていたんだと思います。

 

友人のラジオ体操が嫌いだった子は、「毎朝親にたたき起こされて行かされる」と言っていたので嫌いになって当然かもしれませんね。

あと「せっかくの夏休みなのに学校がある日よりも早く起きなければならない」と誰でも思うことを言っていた人が多かったです。

私もその一人ですが。

ちょっと悲しいラジオ体操の話し

最近のニュースで知ったのですが、ラジオ体操なのに音楽を流さない、或いはささやくような小さな音で流しながら行うというところがあるそうです。

理由は「近隣住民からの苦情」ということで「朝っぱらからうるさい!」とのことなのですが、近所の公園である年のある日からいきなりラジオ体操が始まったという事はまず無いと思いますし、だいたいラジオ体操の告知が貼り出されたり公園の目の前のお宅には通知の紙が入ったりすることもあるはずなので「今さら」と私は思います。

確かに「朝っぱらからうるさい」という気持ちも分かりますが、今までずっとやって来たこと、或いはその人が最近静かな地域から引っ越して来たのかもしれませんが、日本何処へ行ってもラジオ体操はあるし子供の思い出となる行事なのであまり目くじらを立てるのもどうか?と私は思うのです。

 

お互いの言い分もあるでしょうが、子供にとっては一生の思い出。

何とかしてあげたいと思います。



こんな人もいたラジオ体操

こんな人、と言っても子供ですが、小学校3~4年の頃の同級生の男子で数日に一度スタンプカードを忘れる友人がいました。

ラジオ体操をやるのは一夏のごく短い期間ですので、数日に一度というのはかなりの忘れん坊ということになりますね。

 

でもその友人は「うっかり忘れた」では無かったんです。

 

ラジオ体操のスタンプを押す係りは普通はPTAの方、誰かのお母さんという場合が多いと思いますが、その時の係りは6年生のお姉さんだったのです。

友人はどうもそのお姉さんに気があったようなのですが、6年生から見れば3~4年生の男子なんて所詮かわいい子供としか思ってもらえません。

 

彼もそれは分かっているようでしたが、どうしてもそのお姉さんに少しでも近づきたかったらしくて、わざとスタンプカードを忘れて、ラジオ体操が終わった後にお姉さんの家にスタンプカードを持って行って、

「今日体操の時に忘れていたので押して下さい。」

と言って玄関で押してもらうのです。

 

彼は「お姉さんの家に玄関だけでも入れて幸せだった。」、「同じ家に住んでいる気持になった。」、「だめよ。忘れないでね、と毎回すごく優しかった」 と浮かれていました。

さらに止めは、

「実は後半の時期は体操の時にスタンプカードをポケットに入れて持っていたが忘れたふりをしていた。だって一度家に取りに帰るのが面倒だし、親にまた忘れたのか、と言われたくなかったから」 、

「ラジオ体操の直後にお姉さんの家に行くと怪しまれるので、体操が終わって10分くらいしてから行った。」

など小学校3~4年生とは思えない程の巧妙な手口を使っていたことを教えてくれました。

 

こんな思い出を作る子供もいるんですね。

今でも彼はその時のことを覚えているでしょうか?

出来ればその彼と飲みながら語りたいな、なんて思ってしまいます。

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こんにちは。私の名前は「 ノンダクレー」と申します妻子持ちの普通のクソ親父であります。
東京で生まれ育ち、横浜市に長いこと住み、現在は北海道札幌市におります。
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