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わたしたちのとうきょう

小学校入学時にもらう本

私にとって小学校入学はとんでもなく昔のことになってしまいましたが、それでも断片的に覚えていて多分「学校」と名の付くところへの入学では一番強烈な印象だったのでは?と、うろ覚えの記憶と共に感じます。

緊張した入学式の後はクラスで大勢の新しい「おともだち」や「せんせい」と対面をし、教科書が配られたりしましたね。

その教科書の中に、「わたしたちの○○」なる本があったと思います。

この○○はお住まいの地域や県が書かれています。
もしかしたら無かった地域や年代的に無かった事もあったかもしれませんが、ご容赦ください。

私の小学校入学時は東京都、上の子供は横浜市、下の子供は札幌市でしたが全てありましたので多分全国の殆どである本だと思います。

私はこの本がなぜかとても懐かしく、しかも他の教科書のことは忘れてしまいましたが、この本の内容はそこそこ覚えているのです。
よほど気に入ったのでしょうね。

幼心を捕らえた「わたしたちのとうきょう」

私がもらった本は「わたしたちのとうきょう」でした。

東京がどんな町なのかがよく分かるように工夫されています。

私は幼稚園時代から現在に至るまで地図と鉄道が大好きで、この本の地図のページには夢中になりました。

地図と言っても地図帳などのように詳細なものではなくて、東京の地理的なものを1年生にも把握出来るように思い切り簡素化して、地図と言うよりも「絵」として書かれたものでした。

その中でやはり「鉄心」(てつこころ、鉄道ファンの心のこと)をくすぐる地図に描かれた鉄道路線にはドキドキしながら吸い込まれるように見入ったのです。

 

現在のJR山手線や中央線などについては「やまてせん」 (当時は”やまて”と言っていて、1971年3月7日から”やまのて”になった。)とかは書いておらず、はっきりの記憶ではありませんが「こくてつ」とかの表記だったと思います。

私が小学校入学時にはすでに東海道新幹線は開通していましたので、ここは「しんかんせん」だったと思います。

地下鉄の路線は記載されていなかったと思います。
もちろん当時も何本も開通していましたが、鉄道路線図として作られた地図ではなかったので煩雑になるから省略されて、地下鉄のことは別ページで文章や写真で説明されていたのだと思います。

西武鉄道や小田急などの「してつ」は何と表記されていたのか?

この部分ははっきりと覚えています。
自信を持って今でも言えます!

それは、

【こうがいでんしゃ】

です。

漢字で書くと郊外電車ですが、都心から郊外に向かう鉄道だからですね。
でも山手線以外の国鉄(当時)も全て郊外に向かう「こうがいでんしゃ」なんですけど、わざわざこのような表記にした意味が分かりません。

もしかして鉄道の規模からのランクで一般私鉄は格下という考えでもあったのかもしれませんね。



鉄道路線と地図以外の「わたしたちのとうきょう」

この部分となるとさらに記憶が薄くなります。
興味が減るからですね。

でも覚えている範囲で書かれていた事を列挙してみます。
(以下の文はそのままではなく記憶を整理しながら書いたものです。内容の抜粋とお考えください。)


・とうきょうは、にほんでいちばんおおきなまちで、しゅとといいます。
そしてにほんじゅうから たくさんのひとがやってきます。

・ちゅうしんちはびるがたくさんあり、そのまわりにたくさんのじゅうたくが ひろがっています。

・もうすぐにほんでいちばんたかさがたかい、かすみがせきびるができます。なんと36かいもあります。

・ちかてつも にほんでいちばんたくさんはしっていて、さらにこうじちゅうのろせんもたくさんあります。

・とうきょうは、はたけやたんぼをつくるひとは とてもすくなくなりました。でもちゅうしんちから はなれたところにいけば まだはたけもたくさんのこっています。


・・・などだったと思います。

国として将来を担う子供に幼少の頃から自分の地域のことを勉強させるのは当然です。

だから今でも同様な本が全国各地で配られているのです。

今になってはこの本だけでもとっておけば良かったな、と後悔していますが、当時の私が「大人になった時のためにとっておこう」なんて微塵にも考えませんでしたね。

それにしても懐かしい一冊です。
私にとって「手元には無いけれど一生で一番懐かしい本」かもしれません。

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2 Responses to “わたしたちのとうきょう”

  1. はじめっち含む4あほ より:

    違う本かもしれませんが、自分らは3年生の時に「副読本」という形で、
    「わたしたちの〇〇」って本をもらって、教科書代わりに
    授業を進めていました。テストも市販のものではなく、
    市町村が用意したものや、教師がガリ版でわら半紙に刷った手作りテストで評価してました。
    市町村には教職公務員の研修の一環として、
    「教育サークル(名前は様々)」なる集団があって、
    そこの社会科の教職員らが作成していることが多かったようです。

    でも最近じゃ、昔と内容が異なってきているにもかかわらず、
    予算が削減されたり、多忙な教職員に副読本作成など
    そのような時間が許される現状とは言い難いらしく、
    数十年も改訂されないむかしの副読本を使うか、
    国検定済みの教科書で教える方式に戻る?市町村が多くなってきてるようです。
    もしかして、国の策略…?なわけないですが。

    違う本だったら「筋違い」ということでごめんなさい!
    毎度いたずらくがきご迷惑をはじめっち ほか

    • kaikoshumi より:

      はじめっち含む4あほ 様
      コメントありがとうございます。

      >「わたしたちの〇〇」
      多分ですがほぼ同じものだと思います。
      副読本かどうかは覚えていませんが、私の子供も似たような教科書を貰ってきています。

      教職員の方の多忙さは限界を超えていますので昔からの本を使うというのも仕方ないかもしれません。

      国はギャーギャー騒ぐだけで現場の大変さはかわっていませんね。

      子供を見ていると強く思います。

      また来て下さいね。

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こんにちは。私の名前は「 ノンダクレー」と申します妻子持ちの普通のクソ親父であります。
東京で生まれ育ち、横浜市に長いこと住み、現在は北海道札幌市におります。
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