眠気を誘う音
眠気を誘う音は?
誰でも「XXを感じると眠気に誘われる」という感覚はあると思います。
それが人によって音だったり、匂いだったり、肌に感じる感覚だったり様々だと思います。
私は「音」なのです。
しかも幼少期に身に付いた「眠くなる音」と言うのは50も過ぎたおっさんになっても変わらず、それらの音を聞くと眠気と同時に幼少期を思い出してちょっぴり胸が熱くなったりします。
私が感じる眠気を誘われる音
記憶の範囲で音によって眠気を誘われると感じたのは多分小学校1~2年生の頃だと思います。
それらは以下の3つで、今でも同じように感じる音なのです。
●海の音
つまり波の音です。
私は記憶にない赤ん坊を脱却したくらいの年齢(2~3歳?)くらいから毎年夏に従姉妹たちと葉山の一色海岸(神奈川県)に行っていました。
泊まった海の家は海岸から200mほど内陸でしたが、徒歩で数分も掛からないので海に入らなくても夕方まで砂浜で遊んだりしていて波の音と潮の匂いが体に染み付いているのです。
一日中海で遊び疲れて夕方砂浜でボーっとしていると心地よい疲労と共に眠気が襲って来ました。
この時耳に入ってきたのが波の音なのです。
今でも波の音を聞くと幼少の日々と共に、潮風の匂い、夕日に染まる葉山の海を思い出します。
関連記事: 葉山 御用邸前の海の家(現:Nowhere but Hayama)
↑私の5歳と11歳の時の写真があります。(顔にはモザイクあり)
●電動かんなの音
ここで言うかんなとは大工さんが木の表面を削る工具のことで、その電動版を言っています。
私が小学校1~2年(正確には幼稚園年長~小学4年生)を過ごした場所は東京都練馬区の上石神井なのですが、当時(1960年代後半)は住宅建設ラッシュで近所は一戸建ての住宅の建設が盛んに行われていました。
そんな中、耳にやたら付いたのが電動かんなの木材表面を削る音です。
ウィ~ンというような音が繰り返されて、特に夏休みの昼などはこれを家で聞いているだけで気だるい眠気が襲って来ました。
なぜあんなに眠くなったのか今でも不思議でなりませんが、単調音の繰り返しと音の波長が脳の睡眠中枢に作用したのでしょうか?
特に気温の高い日にこの音を聞くと猛烈に眠くなりあっという間に極楽昼寝の世界に引き込まれたのでした。
●軽飛行機の音
今でも変わらないかもしれませんが、当時も写真撮影なのか新聞社なのかわかりませんが軽飛行機(2~4人乗りのプロペラが一つの小さな飛行機)が東京の空を頻繁に飛んでいました。
ジェット機のキ~ンという金属音と異なりプロペラ機はブ~ンという音なんですが、軽飛行機の場合は飛行高度が低いからか、エンジンが一つだけだからなのかブ~ンという音が凄く単調に聞こえるんです。
この音もやはり夏の気温が高い日には強烈に眠気に引き込まれました。
さらに電動かんなの音が飛行機通過の前後に入ったりしたら、それはもう大変な眠気でした。
眠気を誘う音の特徴
やはり単調でやや低音の音が眠気を誘うようでした(私の場合ですが)。
そして共通しているのが夏のように気温が高い日です。
科学的に厳密に調べれば多分生理学的に答えが出るとは思います。
今でもこれらの音に眠気を誘われますが(幼少期ほどではありませんが)、今の年齢でこれらの音を聞くと眠気よりも幼少期の「あの日」の体で感じた感覚が強烈に蘇って来てちょっとだけ「あの日」に戻れてうれしかったりします。
最後に、
誰でも幼少期に体で感じて大人になっても染み付いたままの様々な感覚があることでしょう。
何十年も昔のことで当時の情景はかなりセピア色になっても体が覚えているということは確実に「あの日の体験があった」証なのです。
時間に追われ、様々なストレスがかかる大人になってもふとしたきっかけで「あの日の感覚」を思い出すとちょっと懐かしさと同時にリフレッシュ出来た気がします・・・。
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音といえば,鉄道の線路の音は心地よく眠気を誘いますよね。
とくに,EF58に牽引されたオハ10系は催眠術にかけられたようによく眠れましたよね。
そのおかげで,上野駅の13番ホームに到着した列車の中では「お客さん,終点ですよ」と駅員に起こされる酒臭いおじさま達をよくみかけた覚えがあります。
眠気を誘う音として,もうひとつありました。
京浜東北線の西川口と南浦和の間の車内アナウンスが流れると,なぜか眠気を誘います。
会長どうぞ!!! ピップエレキバン!!! さま
こんにちは。コメントありがとうございました。
「鉄」ネタですね。私が大得意の分野です。
・上野駅の13番ホームに・・・
なぜか東北への「夜汽車」を思い浮かべます。
私にとっては「急行 八甲田」がそれだったのですが。
・西川口と南浦和の間の・・・
「わら~び~」ですね。
その他私は旧型気動車のDMH17 シリーズエンジンのアイドル音を停車中の夏の日に聞いていると眠くなりました。
あのエンジンのアイドルは最近のものに比べると低いんです。そして「カラカラ」という燃料噴射ポンプの音が非常に目立つのですが、この「カラカラ音」が暑い日に限って眠気を誘います。
でもいったんエンジンをふかすと物凄い騒音で目が覚めてしまうのです。
DMH17系はとにかくパワーが無いので音だけで全然加速しなかったですね。