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ローカル線の車内

ローカル線の旅は至極のひと時

 

私はローカル線に揺られてのんびり行く旅が大好きです。
10代のころから現在に至るまで時間が取れれば特急ではなくて、極力ローカル線の各駅停車に乗るようにしています。

今でもローカル線の旅は出来るわけですから、そういう意味で言えば「懐古趣味」といえる昔の話しではありません。
でも最近は家族との移動が多いですから、どうしても一人でのんびりとが出来なくなって来ています。

「ローカル線に乗りに行こうかな?」と思った矢先に思い出したことが無数にあることに気がつき、書いてみようと思いました。

まあお付き合いくださいませ。

ローカル線の魅力

正確に言うと「ローカル線を走る各駅停車の魅力」になります。
ローカル線でも特急が豪快に走って行く線区が多いからです。

私が感じるローカル線の各駅停車の魅力は以下かな?と。

時間はかかっても一駅ごとにたどるので、町並みや人も【地元】を感じることが出来る。

乗客が少ないので、座席に足を投げ出したりしてのんびり出来る。

車内で駅弁を食べる時も窓際にお茶などを置いてゆっくり食べれる。

途中の特に大きな駅では停車時間が長いこともあり、ホームに降りて買い物したりホームからの旅気分も味わえる。

などなどまだ書き切れないほどの魅力があると思うのです。





思い出深いローカル線

多くのローカル線に乗りたくさんの思い出を作って来たので、すぐに思い出せないほどの経験があります。
でも印象深かった線区をあげると以下がすぐに頭に浮かびます。

小海線
JR東日本ではもっとも標高の高い場所を走ります。
今は清里、野辺山を中心に夏は多くの観光客が訪れ、車両も非電化のローカル線とは言え、窓の開かない冷房付の新型車が当たり前のように走っていますが、私が初めて小海線に乗った時は1974年12月、清里ブームが起きるだいぶ前で車両も古ぼけたディーゼルカーでした。

当時の車両は力がなくて少しでも上り坂になると「停まるのでは?」と心配になるほどの鈍足ぶりで、坂の途中では10km/hくらいまで落ちていたと思います。
東京で生まれ育った私は路面電車以外でこんなに遅い車両に乗るのは初めてで驚きました。

今は小海線を始め全国のディーゼルカーは力の強い車両ばかりなので「坂の途中で停まりそう」なんてことはないのでしょう。

内房線・外房線
房総半島をほぼ一周する幹線ですね。
初めて乗ったのは小学校6年生の修学旅行だったと思います。

当時私は新宿区の小学校に通っていましたが、修学旅行は房総半島一周で、館山からやや南側の「塩見学園」という新宿区の研修施設に泊まりに行ったのです。

当時この路線は非電化でしたが、新宿や両国などからディーゼルカーの急行列車がたくさん走っていました。
私は往復新宿駅から乗りましたが、現在中央線の「あずさ」などが発着するようなホームから勇ましいエンジン音と煙を吐いて房総方面の急行列車が何本も発着していたのです。

新宿と言えば山手線や中央線の満載の乗客と共に2~3分間隔で発着し、西側の一番端のホームからは小田急ロマンスカーも見ることが出来る、というまさに大東京の真ん中の巨大ターミナルに煙を吐くディーゼルカーがやって来る、というのは結構衝撃的でした。

でも外房線の勝浦~千倉にかけての美しい海岸線の風景ははっきり覚えていますし、その後もこの辺の車窓は殆ど変わっていませんね。

函館本線・長万部~小樽間
初めて北海道に行った時に函館から札幌までは旧型客車(茶色の車両)の「急行ニセコ」に乗ったのですが(各駅停車ではないですね)、長万部まではずっと内浦湾に沿った海沿い(一部牧草地)を走り、長万部から余市まではひたすら険しい山中を走ります。

山中を走るなどは珍しくありませんが、その長いこと長いこと・・・。

函館~札幌までは約5時間かかりますが、2時間強はたっぷり山中を走ります。
それまでもあちこち旅行はしていたし、特に信州は何度も行っていたのですが、これほど長いこと山中、しかも同区間で町らしい町といえば倶知安(くっちゃん:新幹線駅が出来る)しかないというまさに私にとっては前人未踏の地であったのです。

でもこれが北海道なんだなと、まだ旅の入り口でしみじみと思ったものでした。

 

その他にも思い出のローカル線は書き出したらキリがないほどあります。

実はのんびり出来ないローカル線

鉄道に特に興味がない方でもローカル線ののんびりした旅を経験された方は多いはずですし、またやってみたいと思うだけの魅力もあると思います。

しかしある程度ローカル線の旅を経験すると、「ローカル線に乗れば常にのんびり出来る」ということはない、という事実をご存知の方も多くいらっしゃるはずです。

私の経験からご説明します。


朝夕の高校生の通学列車に乗ると、車内は大混雑で始発から乗らないと座れないどころか、ずっと立ちっぱなしで高校の最寄り駅まで東京並みのすし詰め状態になることもある。

これを聞いて「そうだね、うんうん・・・」とご納得されている方も多いことでしょう。
ローカル線は日本全国どこでも運転本数は少ないので、特に朝晩は学校の始業・終業に合わせてダイヤが組まれ、その列車は時に乗り切れないのでは?と思うほどの大混雑になります。

まさにこんな↓状態です。

かつて北海道のある線区では、たまたまその年の新入生が多かったのか、通常朝2両で運転される列車でも高校生が乗り切れず、JRがタクシーを手配したなんていう冗談みたいな事もあったのです。

日中の列車もせめてすべての座席が埋まるくらい乗っていればローカル線の廃止はないのですけどね。

また沿線に高校がある線区で、朝晩の列車に乗る時は事前に確認して頂きたいことがあります。

それはこのような通学客が多い列車は「土日祝日/夏休み/年末年始は運休」という場合が多いのです。

時刻表(ネット含む)にはその旨出ていますから気をつけましょう。
日曜日に利用しようと思ったら運休で、次はお昼まで列車が来ないなんて事も十分にあり得るのです。

のんびり弁当を車内で食べれない
今はある程度大きな駅でないと駅弁を売っていないことが多いのですが、でも名物弁当を手に入れて車中で窓の外を眺めながらのんびり食べたい、駅弁は入手出来なかったがお腹が空くのでコンビニで弁当を買ったなどで特に朝食を車中でと考える人は多いはずです。

でもローカル線の各駅停車でも実は「落とし穴」があります。
それは前述した「高校生の通学時間の列車」に乗ると、たとえ席を確保出来て弁当を広げ始めても途中駅から高校生がたくさん乗って来て、車中は通路も隙間がないほど学生で溢れかえるのです。

席を確保出来ていれば誰にも迷惑をかけるわけでもないので、気にせず食べれば良いのですが、その勇気ありますか?

高校生が皆じーっとこちらを見ている中で弁当食べるんですよ!

私は何度かこの状況を経験したのですが、途中で恥ずかしくなって箸が止まり弁当の蓋をそっと閉じて、高校の最寄り駅を過ぎるのをじっと待ったことがありました。

肝っ玉小さいですね・・・。

弁当やお茶を広げようにも・・・
これも「弁当」関連の話題になりますが、乗車した列車がスカスカで途中からも殆ど乗って来なければラッキーではありますが、実はこの状況にも「落とし穴」があります。

ローカル線の各駅停車などだったら弁当などを広げて置けるテーブルなどはまずありませんが、窓際の部分をちょっと利用してお茶やコーヒーくらいは置ける、と普通考えますよね。場合によってはお弁当を置くことも出来るでしょう。

↓このような小さなテーブルが付いている車両もありました。

しかし、「のんびりと駅弁を食べれるのはクロスシート車両」だけだと言って良いと思います。
クロスシートというのは以下の写真のような座席のことで、ボックスシートということもあります。

このクロスシートだと窓際に小さなテーブルが付いているのでお弁当も置けますね。
(すべてのクロスシート車にテーブルが付いているわけではありません)

でも近年は特にJRを中心にローカル線と言えども新型車量の導入、および旧型車両でも座席や車内設備の刷新により「ロングシート」の車両が急激に増えつつあります。

ロングシートのほうが車両の定員が増やせ、混雑時でも乗降が比較的楽になるからです。

ロングシートというのは以下のように大都市の通勤電車とまったく同じタイプのものです。

当然ロングシートではテーブルなどありませんし、窓際にものを置くことも出来ません。
ロングシート車に当たるとお弁当もお茶もコーヒーも手に持ったまま、となるのです。

しかも正面を向けば他の乗客と顔を合わせる「見合い形式」ですので、ますます恥ずかしいですよね。

ロングシートが全国的に激増中ですからローカル線でものんびりお弁当を食べるのが難しくなって来ました。

駅弁を買えない!
乗車前に駅弁なりコンビニ弁当なりを買ってあれば問題ありませんが、途中の駅で「名物駅弁を買おう!」というのは今はかなり難しいのです。

理由は、

駅弁を売る駅自体が少なくなって来た。

・駅弁を取り扱っていてもホームでは売らず、改札の外の売店でしか入手出来ない事が近年多い。

・ローカル線でも完全な冷暖房車両が増えて、窓が開かない車両が激増。しかも途中駅での停車時間も短くなっている。

などです。

「駅弁を売っているのにホームでは売らない」は矛盾というか残念すぎると感じてしまいますが、ホームで買う人が減っているんですね。

それどころか1000円くらいの駅弁でも購入2~3時間前までに予約が必要、だったりするところも増えています。

また停車時間も大きな駅では20年以上前は15~30分停車、なんて普通にありましたが、今は各駅停車でさえせいぜい5分程度だったりします。

5分もあれば駅弁も(売っていれば)ジュースも買えますが、ホームに下りてのんびりと、はちょっと厳しいですね。


このように昔のローカル線の旅そのものを今は味わう事が難しくなっています。
ローカル線、各駅停車が残っているだけでラッキーと思わなくてはいけない時代なのかもしれませんね。

しかし私は今でもローカル線各駅停車の旅は万人にお勧めしたいと思います。
特に若い方にはです。

風情の無いロングシートの新型車量、駅弁も買えないなど時代は変わっても工夫次第で一駅ごとを辿るローカル線の旅は存分に楽しめるはずです。

そこには地元ならではの風景人々の生活を垣間見ることが出来るのです。



東京⇔札幌を各駅停車で往復した友人

私は現在北海道札幌に住んでいますが、数年前に東京の友人が「往復各駅停車で札幌まで来てくれた」事がありました。
彼は鉄道ファンではありません。単なる旅好きで、旅をするならば各駅停車がいいな、とよく言っていたのです。

北海道新幹線開通前でしたので、青森⇔札幌間は夜行の「急行はまなす」を使ったそうです。

確かJR東日本とJR北海道コラボの切符で「各駅停車乗り放題」の切符を使い、それに「急行はまなす」の急行券をプラスしたのですが、それでも東京⇔札幌を12000円強で往復できたのです!

友人は「往復とも本当に楽しかった。各駅での乗り継ぎもよく、のんびり走る車窓から畑仕事などをしている人を見るのも楽しかった」と言っていました。

これぞ各駅停車でしか経験出来ない旅ですね。
(ただし、片道約24時間かかるそうです。)

 

さて首都圏でも関西圏でも日帰りでちょっとした各駅停車の旅は出来ます。
しかもJRや一部私鉄は乗り放題切符なども安価で販売しています。

今度のお休みの日に出かけてみませんか?

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2 Responses to “ローカル線の車内”

  1. 4あほ より:

    「北海道&東日本うんちゃらパス」とかいうのは、
    「はまなす」に乗れるのがミソで、すんごく安く往復できました。
    ・・・運が良ければ300円でカーペットとか…みならいかのん

    窓が開かないと「酸素欠乏で死ぬ」事態に陥るっす。
    「列車待ち合わせのため〇〇分停車いたします」がなかったら、
    ニコ中でつらくなっちまうのっす。
    ・・・弁当はおにぎりがいいのっすゆたか

    急行ニセコの客車ってば、「八甲田(十和田)~青函~ニセコ」とかいう流れでしょうか?
    ・・・たぶん周遊券の時代ですはじめっち

    あたいはむずかしいことはよくわかんないけども、
    「からまつ」とかいうのに乗ってみたかったのだ。

    • kaikoshumi より:

      4あほ様
      コメントありがとうございます。

      >・・「はまなす」に乗れる・・
      →青森~札幌は約490km、東京~京都くらいの距離があるのですね。私も相当前に乗ったことがありますが、夏に乗ったら満席でした。時間帯が利用しやすかったですが、やはり「空間に閉じ込められている」間が強いのも事実ですね。

      >急行ニセコの客車ってば・・・
      →そうです、八甲田~青函~ニセコでした。
      でもこの客車急行ニセコの時代ははっきり覚えているのですが、函館を14時25分にキハ82の特急北斗が発車して、14時30分にニセコが発車するんです。

      北斗は札幌着は18時半過ぎでしたが、倶知安経由のニセコは20時少し過ぎ(20:10くらい)に札幌に着きました。でも北海道ワイド周遊券を使った連中(私も)は札幌着が遅くても皆ニセコでしたね。

      >「からまつ」・・・
      →結局私は乗らずじまいでしたが、知っていますよ。
      各駅寝台で小樽発着の釧路発着でしたね。
      乗った人の話しだと「なぜこの列車があるのかよくわからない。特別に便利な時間とも思えないし・・・」と言っていて乗ったことのない私でも妙に納得しました。

      皆様、このたびのご訪問ありがとうございます。
      またおいでくださいね。

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こんにちは。私の名前は「 ノンダクレー」と申します。
もう50代にもなる妻子持ちのクソ親父であります。
東京で生まれ育ち、横浜市に長いこと住み、現在は北海道のある都市におります。
色々と思う事が多くなる年齢、このサイトで「懐かしい街と物」をお楽しみ頂ければ幸いでございます。

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