ウィンナーコーヒーにウィンナーは入っていない
ウィンナーコーヒーは大流行!
ウィンナーコーヒーをご存知でしょうか?
ホットコーヒーの上に大量のホイップクリームを載せただけのものですが1970年代~1980年代前半くらいは大流行しました。
なおこのコーヒーの流行りに関しては年代ではなくて恐らく地域性もあったと思います。
当時私の生活圏であった横浜市内、東京都内が中心のお話しとなりますことをご了承下さい。
どれくらい流行ったかというと、
●ウィンナーコーヒーがメニューにない喫茶店は集客に多大なる影響があるほど。
つまりどの店もウィンナーコーヒーを出していた。
(当時は今と違いチェーン店以外の昔ながらの喫茶店も多かったのです。首都圏の話しとなりますが)
●お店にもよるが一般的なブレンドやアメリカンコーヒーよりもウィンナーコーヒーの方が多く出るところもたくさんあった。
●テレビでお笑いタレント(様々な人)が「ウィンナーコーヒーを頼むとコーヒーにでかいソーセージが入っていてフォークとナイフが付いてくるで」とかよく言っていた。
→ウィンナーコーヒーを知らない人はこの話しを真剣に信じていた人も多かったようだ。また本記事はこの話しを思い出して触発されたのです。
●テレビ、雑誌等の多くのメディアでもウィンナーコーヒーという言葉を聞かない日はあまりなかったのではと記憶する。
うろ覚えだがドラマでもウィンナーコーヒーを頼むシーンとか多かったかもしれない。
などなどある意味一世を風靡したコーヒーだったと言えます。
ウィンナーコーヒーの一例↓
Following is reference from Wikipedia.
ウィンナーコーヒーの実態は?
ウィンナーコーヒーはある日いきなり湧いて出てきた商品のような記憶があります。
もちろん流行り物は事前に「XXが来月から流行りますよ!」なんて事前告知はないわけですが、ウィンナーコーヒーは気が付いたらある日街に溢れていたという感じでした。
ちなみに私は「ウィンナーコーヒーにはウィンナーが入っていてフォークとナイフが付いてくる」なんて事は思っていませんでしたが、「なぜウィンナーなんだろう?」という疑問はありました。
でも周りにそれを聞けなかったんです。
ともかくあちこちで流行っていたので聞いたら「お前そんなこと知らないのか!」とか言われそうで恐かったのです。
まあ知らなくても不自由はしないという事もあったのですが。
そしてよく遊びに行く友人がいました。
彼は結構流行り物に敏感な人で、服装も流行っているものを選ぶのが好きだったようです。
彼には様々なお店に連れて行ってもらったのですが一番多く入る店はやはり喫茶店でした。
高校在学中のことです。
そして彼はいつも喫茶店でウィンナーコーヒーを頼んでいたのですが、私も「同じもの」と言って頼んでいました。
最初のころはウィンナーコーヒーの意味が分からず「同じもの」と言っていたのですが、2回目以降物と味を知り「同じもの」と頼む時も「わかって注文する」という余裕さえありました。
(かなり大袈裟ですが)
ところでウィンナーコーヒーの意味は「オーストリアのウィーン発祥の飲み方」であることを知ったのは相当あと、世間からウィンナーコーヒーという言葉を聞かなくなってからの事でした。
しかし日本語でしか通じない言い方のようですね。
ウィンナーコーヒーの魅力は?
このコーヒーの最大の魅力は「温かいコーヒーと冷たい大量のホイップクリームの組み合わせ」です。
上の冷たいホイップクリームをスプーンですくって食べながら熱いコーヒーを飲む、最初から一気にかき混ぜて飲むなど人により様々だったのですが、私は最初はやはり冷たいホイップクリームだけを頂きながら途中から混ぜる、という方法でした。
お店によってこのホイップクリームの量が多少異なり、少なかったりすると「もうこの店ではウィンナーコーヒー頼まない」、もしくは「この店には2度と来ない」みたいなことを思ったのです。
当時は多分他の方も同じように思っていたのではないでしょうか?
それほどホイップクリームの量は大切なのです。
そして何時からか正確な時期は判りませんが、いつの間にかホイップクリームの上にココアパウダーなどをトッピングしたものが出て来るようになったのです。
様々なアレンジがあったと思いますが、私の記憶が間違っていなければこのようなトッピングはウィンナーコーヒー人気の末期に出現したのではと思います。
ただそれがウィンナーコーヒーの人気が落ちて来たからなのか、人気絶頂時のアレンジなのかは今となっては判りませんが。
ウィンナーコーヒーのその後
コーヒーそのものは廃れなくても、派生であるウィンナーコーヒーはやはり一時的な流行り物でした。
今で言うタピオカミルクティーのようなものでしょうか?
しかしウィンナーコーヒーという名称はほぼ消え去っても今でも「あの光景と味」は健在です。
近年は物が同じでもお店によってわけのわからない難しい商品名を冠したものが多いですが、ウィンナーコーヒーもそのように名前を変えて2020年現在もあちこちで普通に生き残っているのです。
お店によって名称があまりにも違いすぎますが、コーヒーの上にたっぷりのホイップクリームが乗っているものはすべてウィンナーコーヒーの末裔(?)と言えると思います。
例えばごく普通のカフェオレであればコーヒーとミルクが1:1ですが、あえてそれにたっぷりのホイップクリームを載せて「スペシャルカフェオレ」とか名付けているお店もありますし、XXラテ、XXモカとかの商品もたっぷりのホイップクリームが乗っているものがあります。
分かりやすい例としてはスターバックスのメニュー(実店舗及びWebサイトで)を見るとウィンナーコーヒーを知る世代からすると「なるほど、昔のウィンナーコーヒーそのものだね。」と感じることでしょう。
ウィンナーコーヒーは家でも手軽に出来るアレンジコーヒーです。
熱いコーヒーと冷たいホイップクリームが癖になりますが、アイスコーヒーでも同様にホイップクリームとコーヒーの風味を堪能出来ます。
知る世代の方は家で作ってあえて「ウィンナーコーヒーお待たせしました」と言ってテーブルに並べ、ひと時の思い出の時間を過ごされてはいかがですか?
スポンサーリンク
「ウィンナーコーヒーにウィンナーがのってる」っていう話は、
青森の津軽ってとこから上京してきた「ぷれ・すりぃ」さんという人が、
カッコつけて、「ねぇちゃん、『ういんなこーひ』ひとつ」って標準語でオーダーしたところ、
ウィンナーが入ってなくって、「シャミコクでねぇ」ってナンクセ付けて、
困ったウエイトレスさんがオーナーに頼んで、モーニングの残り一本をコーヒーに入れて出したら、
「田舎もんだからってからかうんでねぇよ!」って、満足そうに飲み干した…って逸話が。
ホントかウソかわかりませんが、その「ぷれ・すりぃ」さんは、
東京でベコ飼うことも、銀座で馬車引くこともヤマ買うこともなく、
金木ってとこにでっかい家建てて、東京で仕事して、せっせと県民税払ってるそうです。
今頃になって、「コーヒーにウィンナー入れられた」ことがバカにされたことだと知って、
東京がキライになったかもしれません。「おら こんな村イヤだぁ~」ってば言ってたのに。
・・・今は「むすめんこ むすめんこ」のオヤジらしいですはじめっち
賭け事の好きなあほがいて、重賞とかここぞって勝負(大穴狙い)の時は、
願掛けで「ウィンナーコーヒー」をよく「奢らされた」ことがあるのっす。
「倍にして返す」ってどっかのドラマじゃないっすが返してもらったことないっす。
・・・「Winner」からきてるらしいっすゆたか
なるほどぉ…、「〇〇ラテ」ってのが、ウィンナーが入ってるコーヒーなんだぁ~…。
・・・なんかあぶらっこそうですぅ…みならいかのん魚肉ソーセージならあぶらっぽくないと思いますぅ…
あたいはむずかしいことはよくわかんないけんども、
こいつは飲んだことぁないんで、ホイップクリームってば砂糖入ってんのか、無糖なのか
わからんちんなのだ。んでもって、したらば、紅茶にも「ウィンナーティー」とかいうのも
あって然るべきでないんか?なのだ。
・・・卵白メレンゲとか試さなかったのか?なのだつるみん
4あほ 様
こんにちは。コメントありがとうございます。
>「ぷれ・すりぃ」さん・・・
→このお名前を何となく憶えているのですが吉幾三さんの別名とかではないのですよね?
吉幾三さんは五所川原ですよね。金木も確かすごく近くでしたっけ?
>ウィンナーコーヒーで「Winner」・・・
→なるほど。こういうことにも使われるほどウィンナーコーヒーは流行ったということなのでしょうか?
ウィンナーコーヒーの末裔は今でもあちこちに名前を変えてあるわけですが、なぜウィンナーコーヒーという名前をまた使わないのでしょうかね?
また訪問させていただきました(^^)
津軽と吉幾三、金木など、
地元民には懐かしい響きなのでコメントさせたいただきます。
吉幾三さんは、デビューままない頃に、同じ青森県人の棟方志功さんの「ゴッホになる」に習って、「プレスリーになる」とTVで語っていたと思います。
当時の出身地は金木町ですが、何年か前に市町村合併で、五所川原市に統合されています。
ウィンナーコーヒーですが、最近見ているGYAOの韓国ドラマにたまたま出て来てました。
恋のスケッチ 応答せよ1988
半日と韓嫌とか色々有りますが、
政治利用されている様で…
私は冬ソナが流行って随分経ってから見たらハマってしまった口です。
愛の不時着?に出ている男の人が、以前シークレットガーデンというドラマで、ヒロインが飲んで唇に付いたホイップクリームを、男の人がアゴくいっして、キスで舐め上げる。
そのパロディシーンが有って、夜中にも関わらず、思わず笑ってしまいました。
ミック様
コメントありがとうございます。
津軽にお住まいなのでしょうか?
私は正直、吉幾三さんがあそこまでの大スターになるとは思っていませんでした。
「面白い歌だな」程度で1発屋で終わりかな?と。
今や大御所の一人ですね。
ウインナーコーヒーが無性に飲みたくなってきました。
冬の地吹雪もあるという津軽で飲むのもよいのではないでしょうか?
久しぶりに目にしたウインナーコーヒーという呼び名が懐かしいですね。
かつて横浜にお住まいだったという管理人様も、多分ご記憶かと思いますが、「馬車道十番館」というレストランの1F喫茶店でオリジナルブレンドコーヒー(税抜680円)を注文すると、ミルクピッチャーに入ったコーヒークリームと一緒に、作り立てのフレッシュなホイップクリームも付いてきます。
これをカップへたっぷり入れると得した気分で嬉しくなります。
初めからコーヒーにクリームが乗っていないので、自分好みの味が作れるんですよ。
僕は、グラスの上面に乗った真っ白な泡の下から黄金色のビールを飲み干すように、(コーヒーとクリームは混ぜずに)冷たいホイップクリームに当てた唇に入ってくる熱いコーヒーを飲むのが好きです。
レトロなハマの喫茶店には、まだまだウインナーコーヒーが健在です!
浜のヨースケ 様
コメントありがとうございます。
「ウインナーコーヒー」は確かに一世を風靡したと思います。
今の若い方に見せれば「XXラテの類?今でも普通にあるよね」と言うでしょうが名前を聞くとびっくりすると思います。
「馬車道十番館」の名前は知っていますが行ったことはありません。
馬車道界隈はおしゃれで歴史のあるお店がたくさんありましたね。
ちょっと横道に入っても「おおー!」というようなバーがあったり。
また馬車道の小さなバーで飲んでみたくなりました。
現地では アインシュペンナー と頼んでください。
ウィーンでウィンナーコーヒーを飲みたくて一所懸命覚えていきました〈汗〉
でも頼んだのは1回だけで、あとは通を気取って メランジェ でした。
ラテはミルクを使うので、生クリームを使うウィンナーコーヒーとはちょっと違うかな。最近はいつもローソンのホットラテを飲んでます。
コーヒーがらみで、
監督ちゃんと定岡ちゃんが出ていた 1・2のアッホ! では、カフェカプチーノは編集長が飲むもの…だったと記憶しております。
しばらくカフェカプチーノにハマりました(シナモン粉とシナモンスティック買っちゃったりして~)。
力行 を かぎょう と読む ただの人様
こんにちは。コメントありがとうございます。
〇〇君ですよね?
ウィンナーコーヒー、自分で作ってさかんに飲んでいます。(生クリームはまとめて泡立てて冷凍)
まさしく、「物が同じでもお店によってわけのわからない難しい商品名を冠した」 飲み物があふれていますね。あの長たらしいカタカナに、よけいな数百円を払っているかと思うと、とてもお金がもったいなくて買えません。
似たような昔ドリンクで、「コーヒーフロート」も自分で作ってこの夏ずっと飲んでいました。どこかの神奈川県の喫茶店銘柄のパックのアイスコーヒーに業務用の2Lのバニラアイスを入れるので、まぎれもない喫茶店の味になり、満足感でいっぱいになりました(自分でするので安いですし)。 ピリリと大人味のアイスコーヒーと、黄色っぽいバニラアイスで。。。
anna 様
こんにちは。コメントありがとうございます。
家で泡立てて・・・は手間がかかりますがお金は殆どかかりませんし、何より自分好みに美味しくできますね。
ウインナーコーヒーに限らず近年は「新たに作られた名前のために高価な料金を払わされる」という感じはあります。
別にお店(会社)はそう考えてはいないのかもしれませんが客からするとそうですね。
「初めて聞く名前。どんな味だろう、ワクワク・・・」という気持ちにさせて買わせるというのはある意味正しいのかもしれません。
コーヒーフロート、私は子供のころから好きでした。
コーヒー単体は飲めなかったけどアイスが入れば平気でした。
コーラフロートも同じくらい好きだったな。
また当サイトへお越しくださいね。