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小学校と文房具店はセット?

小学校のすぐ近くには文房具店がある

 

小学校の目の前や直ぐ近く(概ね徒歩5分以内)には文房具店がある事が多いですね。

もちろん地域により相当な差があると思いますが、ある程度の児童数の小学校であればたいてい近隣に文房具店がありました。

多くのお店が朝早く、つまり登校時刻前から開いていて、学校に行く途中の児童には大変重宝されたのです。

しかし近年個人経営の文房具店の存続は大変に厳しいようで、ショッピングモールの中にある大型の文房具店の台頭、そしてインターネット通販の普及でお店を畳むところが増えていると思います。

残念でもありますが、学校前の便利さ、そして卒業後の淡い思い出として胸に刻まれて行くのも事実です。

小学校前の文房具店にはどんな思い出がある?

やはり何と言っても登校時に不足していたえんぴつ消しゴムノートなどの買い出しですね。
子どもには欠かせないジャポニカ学習帳もありましたね。

リコーダー(昔で言う縦笛)やハーモニカ鍵盤ハーモニカの口に当てる部分やホースなどの補修部品も売っていたりしました。

朝は子どもの世界も大変に忙しく、時間的に集中するので狭い店内はごった返していました。

でも例え消しゴム一つ買うだけでも子どもにとっては貴重な社交場なんです。

おはよう!と声を掛け合ってまた友と会えた嬉しさにほんの数分間浸ったり出来ました。もちろん学校に行けばずっと一緒なんですが、朝の文房具店で会うことは特別な意味もあったと思います。

児童数が多い学校でもたいていレジは一つなので、お店の方はてんてこ舞いの忙しさだったことでしょう。

でもこの忙しさも朝のせいぜい30分以内なので「あっという間に嵐が過ぎ去る」感じでもあったのでしょうね。

お店の方は子どもたちがいなくなると、ホッとため息をついてどっと疲れが出るかもしれませんが、それでも大きな達成感があったはずです。

子どもたちの会話、笑い声を聞き、元気に登校する姿を見送るのは幸せのひと時ではないでしょうか?

 

今となってはお店の方に感謝の気持ちを伝えたいくらいです。





放課後の文房具店の様子

放課後ももちろん利用していました。
理由として「登校したら足りないものに気が付いた」、「何となくふらっと寄りたくなった」などです。

でも小学生なのでお金も必要な文房具を買うだけの最低限しか持っていない事が殆どなので、いったん家に戻ってから親に話してお金をもらい、また買いに行くという事もありました。

そしてこれらのお店が果たす役割として重要だったのが学校指定の物を買う場合です。

公立学校でも例えば、体育及び登校時の帽子学校のバッジ(校章)給食着関連など色々ありました。

一般的な公立小学校ではこれらの物は学校内で売っている事は殆どないと思いますので、外の文房具店に販売の依頼をしていました。

だから朝も放課後も貴重なお店だったのです。

関連記事新宿・戸山小学校御用達の文具店「日昭堂」

小学校前の文房具店のその他の使い方

文房具というのは昔も今も、そして老若男女問わず不思議な魔力があります。

というのも「必要がないけどついつい買ってしまう。」、「お店で見ているだけで時間を忘れてしまう。」といったことです。

だから個人経営のお店は潰れてしまう場合が多くても、大規模店が新規オープンしたり、大型ショッピングモールにはたいてい何処でも規模の大きい文房具店が入っていたりしますね。

でも小学校前の文房具店はそれらとは別の意味もありました。
つまり学校や家庭で必要な文房具を買うだけではない使い方です。
考えてみると以下のような事が頭に浮かんできました。

放課後などに「今日はXXX文房具店に3時に集合な!」とか待合せ場所に使う。

お店によっては駄菓子や女の子向けのファンシーグッズ(小学生向けの安い物)を売っているところもあって、これらを目当てに放課後子どもたちが集まっていた。

駄菓子やジュースなどもお店の片隅にひっそりと、というところだけでなくて、子どもの購買欲をそそるためか、けっこう多くの売り場を割いていたお店もあった。
(もしかしたら保護者からは「学校前の店なのに」とか苦情があったかもしれない。)

私が5年生1学期まで通っていた練馬の小学校裏の文房具店には、一時期当時流行っていたTVドラマ関連のプラモデルを若干売っていた。
つまり当時話題になった売れ筋だけを置いていて、子どもについでに買わせようという事だったのだろう。実に上手い商売だと思う。
(実は私はこのプラモを買ったのだけど。)

子どもが必要な文房具だけでなく、先生が必要とするものも売っていた。
例えば今で言えばコピー紙、昔(大昔)で言えばわら半紙など。
これらは昔は業者に電話して取り寄せてもらい、かつ時間もかかった時代だが、学校前の文房具店で直ぐに買えるという利便性は先生方にとっても素晴らしい事ではないかと思う。

昔は小学校と言えども土曜日も午前授業があったりしたので、お店もそれに合わせての営業だったが、さすがに疲れるのか例えば土曜日は午後2~3時に閉店で日曜祝日、及び学校休校日はお店も休みとかもあった。

 

こんなにコンビニみたいに立派じゃなかったですけどね。

つまり学校前の文房具店は今の若い方々がコンビニで待ち合わせという使い方だったのです。

まさに小学校と文房具店は1セットという時代でした。
もちろん今もそういう場所はたくさんあると思いますが、地方小都市はもちろん大都市でもこのような形態はどんどん衰退しているようです。

本記事中に関連記事へのリンクを貼らせて頂きましたが、この関連記事の文房具店は私が小学校時代に毎日のようにお世話になったお店でしたが、令和2年に閉店されてしまい、大変にさみしい限りです。

でもなんと60年間もお店をやっていらっしゃったという偉業には敬服します。

いったい何人の子どもたちと接したことか、と感慨深いものがあります。

 

本当に本当に幼少期にお世話になった学校前のあのお店には感謝しかありません。

大人になった私からもお礼申し上げます。
(↓実際の私ではありません。モデルさんです。)

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4 Responses to “小学校と文房具店はセット?”

  1. 浜のヨースケ より:

    ちょうど昨日、友人と、最近は文房具店を見かけなくなったけど、子どもたちは、どこで文具を調達しているんだろうか?という話題になり、大型スーパーの売り場だよ、との彼の回答に、なるほどぉ~と納得したばかりのきょう、この記事に接して、その偶然に驚いています。

    60年前に私が住んでいた町にも、住宅地から駅へ続く○○銀座通りという商店街の中ほどに、品のいい和服姿の小柄なおばあちゃんと黒縁メガネの娘さんが切り盛りする「さくら堂」という店構えの立派な文房具店がありました。
    小学校からは少し離れていますが、通学路なので、管理人様の記述にあるような使い勝手で重宝しました。

    その店は比較的大きく、子ども向け文具だけではなく、大人用の商品も数多く扱っていて、小学5~6年生の時には、消しゴムの中に鉛筆の芯を折り込んで、それをピンセットでほじくり出す「お医者さんごっこ」が流行り、医者役と患者(消しゴム)付添役とのやり取りで使うための小道具として、「さくら堂」で本物の請求書や領収書を買って遊びました。我ながら変な小学生でしたね。

    年が経ち、○○銀座通り商店街も店舗が閉店したり、アパートに建て変わったりと様変わりしましたが、何と!まだ「さくら堂」は健在で、嬉しい限りです。

    • kaikoshumi より:

      浜のヨースケ様
      コメントありがとうございます。
      全国何処でも小さな文房具店はどんどんなくなりますね。

      寂しいけど仕方ありません。

      小学生にとって必須のお店とずっと思っていましたが、必ずしもそうではなくなってしまいました。

      きっと今後は小学校前には必ず文房具店があったなんて誰も知らなくなるのでしょうか?

      またお越し下さい。

  2. 4あほ より:

    こういうところが残ってるってことは、子供の見守りの点からも安心なんですが…。
    ・・・子どもが駄菓子喰ってたまり場になってるけど健全ですはじめっち

    今さ、変な「平等化」を標榜してさ、「算数セット」なんかと同じく、
    教材屋から一括して文房具提供してる学校があったりすっけどさ、
    親にとっては手間はぶけっけど、それも文房具屋の衰退さ後押ししてるでねぇのかなんす。
    ・・・個性重視って言われる世の中なのにっすゆたかそもそも「独占禁止法」抵触するんじゃないっすか?

    僻地3級くらいだと、上記の方法が当たり前かもしれないけどもぉ、
    (最近は家庭観の貧富の差が大きいからそういう措置もとられてるのかもしれないけどぉ)、
    やっぱし、「ロケットえんぴつ」とか使いたいじゃんですぅ…。
    ・・・むずかしい問題ですぅ…?みならいかのん

    あたいはむずかしいことはよくわかんないけんども、あたいはよく
    「名札をつけていかない」で、先生に怒られたのだ。
    今じゃ、名札はつけないで登校して学校でつけるようにしてる、
    または名札自体をなくしてるとこまであるらしいのだ。不審者ってばメイワクなのだ。
    ・・・つまりあたいは時代を先取りしてたのだつるみん

    • kaikoshumi より:

      4あほ様
      コメントありがとうございます。
      >教材屋から一括して文房具提供してる学校・・
      →あるようですね。というか私たちが気付かない状況で行われているのでしょう。
      独占禁止、談合と言えるかもしれませんが、他に適当なものがなければという話しにもなります。
      学習教材の会社は星の数ほどありますが、きちんとしていて良心的な取引を行っている会社はむしろ少ないようです。
      「教材販売」というと大手以外は胡散臭い所がおおいですね。

      >名札の件
      →近年は名札は禁止、もしくは登下校時は禁止で先生がチェックする学校もあるようです。
      行き過ぎ感もないではないですが、不審者が激増中なので子どもを守るには仕方ないのでしょう。
      一時期、ほんの数年前(多分今も?)年賀状に子どもの写真を載せると、不届き者の配達員(バイト含め)が「この子かわいいな」とチェックして住所を控えて、その家の周りでウロウロしたり、盗撮するなどの事件がありました。
      ここまで来ると何もできないと思いますね。外に行く時もコロナのマスクどころじゃなくて、深めの帽子や表情が分かりにくい眼鏡など万全でないと自分も子供も外を歩けなくなります。
      悲しいですね。

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こんにちは。私の名前は「 ノンダクレー」と申します妻子持ちの普通のクソ親父であります。
東京で生まれ育ち、横浜市に長いこと住み、現在は北海道札幌市におります。
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