紙せっけん
摩訶不思議な紙せっけんとは?
紙せっけん(紙石鹸)というものをご存知でしょうか?
ちゃんと手などの汚れが落ちるせっけんなのですが、非常に薄いフィルム状のせっけんのことです。
私が幼少期に初めて紙せっけんに触れて、たかが薄っぺらいだけのせっけんなのに、なぜか心がワクワクドキドキして、何というか秘密の宝物でも手に入れたような気分にもなりました。
年代的には1960年代後半くらいです。
今考えると何てことのないものですが、やはり幼少期は全てが白紙から知恵や情報を身に付けていく年代なので、はまるとものすごく魅力的なものに見えるんでしょうね。
実は紙せっけんは密かなヒット商品だった
紙せっけんに魅了された子どもは過半数が女の子だったと思います。
やはり子どもと言えども女の子は身の回りの物、化粧につながるような物に興味を持ちますね。
しかし男の子だってこういうものには興味があるんですよ。
理由は特にないかもしれませんが、結構衝撃的な出会いでした。今のお若い方も知ればきっと同じ思いを感じるのではないでしょうか?
紙せっけんに出会った当時、同様にドキドキワクワクさせてくれた物としては「スパイ手帳」がありました。
これは当時の男の子の憧れ、そしてmustアイテムでもあったのです。
スパイ手帳についての記事もこちらにございますので、よろしければご覧くださいませ。
しかしスパイ手帳は当時mustアイテムだったとはいえ、1960年代~1970年代前半の日本は高度経済成長で日に日に豊かになって行くという時代であっても、あまり豊かではなかった時代から極めて短期間で急成長していたので当然貧富の差もあったのです。
だからスパイ手帳を買ってもらえない子どももたくさんいて、子どもに買い与えた親も「持っていない子どももいるので、あまり人前で見せびらかさない方が良い」と言っていました。
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でも紙せっけんはとても安価でしたし(さすがに当時の価格と物価の事は分からないが)雑誌の付録に付いてきたこともあったのです。
かなりうろ覚えなので間違いもあるかもしれませんが、例えば「科学と学習」のいずれか、「小学〇年生」、その他マンガ雑誌などの特別号での付録などです。
また女の子向けの雑誌にも付いていたことがあったようです。
私のいとこは女の子ばかりなのですが、遊びに行くと紙せっけんを見せてくれて「本にオマケで付いていたんだ」と教えてくれました。多分紙せっけんを初めて知り、魅了されたのはその時だったと思います。
親にねだって買ってもらいましたが、親も安いものだからくらいの感覚で買ってくれたと思います。
さすがに紙せっけんのTV-CMとかはなかったと思いますが、番組の中で取り上げられる事もあったでしょうし、爆発的な、とは言えないけど子どもたちの間で静かなヒット商品だったことは間違いがないのです。
紙せっけんは生き続けていた!
この記事を書くにあたり調べてみたのですが多分「昔はこういうものがありました」程度の情報かと思ったら、何と現在も売っていることに気が付き驚きと同時にうれしさを感じました!
しかも割と多くの種類があちこちのサイトで販売されているようです。つまりメーカは今でも作り続けているのですね。
例えばAmazon様のサイトには多くの商品が出ています。
楽天市場様も多くあります。
注記:・上記2サイトのリンク切れ、リンク変更によるアクセス不可についてはご容赦下さい。
・上記2サイトは短縮URLでリンクしていますが、当方はこれらのURLに対してアフリリンクは貼っておりません。
パッケージから見る商品は分かりずらいですが、本当にペラペラのフィルム状で数㎝四方の長方形または正方形です。
別の言い方をすれば「あぶら取り紙」そっくりの外観と言えます。
私が幼少の時からずっと続いてきたのか、あるいは途中途切れる時代を挟んで今も生きているのかまでは分かりませんが、「紙せっけんブーム再来!」なんて話しは聞いたことがないので、多分各メーカー様はずっと作り続けてきたのでしょうね。
紙せっけんのライバルは?
紙せっけんの売り文句は「持ち歩くのに便利。かさばらない。」、「いつでもどこでもせっけんで手を洗える」などのようです。
もちろんその通りだと思うのですが、新型コロナウィルスが終息していない本記事執筆時(2022年2月)は外出先でも手指の洗浄・消毒が手軽に出来る除菌ウェットティッシュや、携帯用アルコールスプレーが多数発売されています。
新型コロナウィルスの流行でマスク、手洗い、密を避けるの他にアルコール消毒の徹底が叫ばれていて、業種問わずあらゆる店舗やオフィス入り口にはアルコールスプレーが置かれていますので、携帯用の消毒関連商品を買うとなるとやはりアルコールが含有されたものになると思います。
どう考えても紙せっけんはこれらアルコール消毒品のライバルにはなれないのです。
しかし基本的な手洗いという面では現代も十分な存在価値があると思います。
これからも細々とで良いので残って行ってほしいと思うノスタルジックな逸材商品、それが紙せっけんです。
(でも紙せっけんって泡立ちが物凄く悪いんです。ほとんど泡など立たないと言えるほど。最も今売られている商品は試していませんが)
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「紙せっけん」は、ちっさいころ使ったことはありましたが、旅館・ホテルに置いてある
「歯磨き粉をつけなくてもいい歯ブラシ」とおんなじで、あましアワが立たなかったんで、
子ども心に「全く役に立たんヤツだなぁ」って思いました。
・・・パラフィン紙のちょび厚いやつにせっけんえきを表面に塗ったヤツなんでしょうか?はじめっち
あたいは「せっけんがみ…?」とかまったく興味がなかったけど、
駄菓子屋に「喰える紙」っちゅうのがあって、調べたらば、
「ニッキ紙」とかいうらしいのだ。今はそんなに好きじゃないけど、
子どものころは、「揚げパン」なんかの香料にも使われるほどニッキはおいしくて憧れで、
「浅田飴」もニッキ味がよかったのに、親はいつもクール味(ハッカ系?)買ってくるのだ。
・・・「紙タバコ」とかいうのもあるらしいのだつるみん
☝☝☝上記このアホは、「喰える紙」だからと言って、ガムみたく飲み込んで、
呑み込んでトラブったことがあるのっす。それも、2~3枚まとめてっす。
・・・スパイ手帳のニッキ紙じゃあるまいし…っすゆたか
あたしはぁ、江ノ島のマリンランドでぇ、イルカさんやシャチさんの曲芸に目もくれないでぇ、
動物広場みたいなとこで飼ってたぁヤギさんに、はながみティッシュをたくさん喰わせていましたぁ…。
・・・単独行動と紙食わせたことでぇめっちゃ先生に叱られましたぁ…みならいかのんだっておもしろかったんですぅ…
4あほさま
コメントありがとうございます。
おっしゃる通りこのせっけんは恐ろしいほど泡が立たず、またヌルヌル感もあまりないのでせっけんを使っているのかどうかわからなくなるほどの使用感でした。
「喰える紙」はちょっと記憶にないです。皆様より私の方が年上ですが幼少期に自宅近くに駄菓子屋が無かったからかもしれません。
スーパーの片隅に少しだけ駄菓子を売っている店はあったのですが。できれば食べてみたいです。
江ノ島のマリンランド、今の名称は新江ノ島水族館ですね。昔も知っていますがずいぶんきれいになりましたよね。
またお越しくださいね。
うーん紙石鹸ですかーなんか大して仲良くなかった女子(まー昔は男子と女子は分断されてたと思いますがー今みたいにジェンダーフリーなんて異世界でつねw)から多分余ったんでしょう、「○○くん、あげるね」ともらった記憶あります。でもーもらった後どーしたか記憶がないんですけど、滝○さんという女子からもらった記憶は鮮明です(笑)
今は職場でも出先でもアルコール消毒液置いてありますが、やっぱり石鹸ゴシゴシがいいんじゃないでしょうかー我が家では「クリームみたいな石鹸」のCMでお馴染みの?花○石鹸ホワイトを愛用してます。
小学生の頃みかんネットに入ったレモン石鹸で先生に指導された世代ですから、いまでもどうも液体石鹸にはなじめないでつねーw
左馬之助さま
コメントありがとうございます。
紙せっけん、というと私的にも「手の汚れを落とすせっけんである」という感覚は非常に薄いです。
どちらかというと「遊びの道具の一つ」ではなかったでしょうか?
紙せっけんというとっても不思議なものをいじくって遊んでいた感覚ではなかったのでは、と今は思っています。
夏ミカンのネットに入ったせっけん
→今も割とあちこちの小学校では使っているようです。でもレモンせっけんは激減して普通の白いせっけんが増えたようです。
それと「男子!」、「女子!」っていう呼び方、懐かしいですね。