子どもの秘密基地
子どもに秘密基地は付き物
子どもはほぼ全員必ず秘密基地を持っていたと思います。
それは決して立派なものではないけれど、学校がある日も日曜日も欠かすことの出来ないものでした。
例えば以下のようなものです。
・空き地、原っぱなどに放置された土管など。
・公園の遊具の一部。特に狭く閉塞的な空間。
・何もない空き地、原っぱだけど、その一角の狭い場所が妙に気に入って友人との溜り場だった。
でも時として一人でその「空間」を楽しむこともあった。
・家の物置、部屋の片隅、テーブルや机の下。
・家の中で段ボールに入ったり、子ども用の小さなテントに入る。
などなど挙げればキリがありません。
でもこれらって殆ど全ての人が幼少時代に経験されていますよね?
特に男の子は。女の子もやっていたと思いますが、女の子はあまり狭いところに隠れようとする傾向は男の子よりは少なかった気がします。知る範囲ですけど。
私はいとこが3人いて全員女性ですが、部屋の片隅でままごとをやったりはしていましたが、家の中でも外でも敢えて狭いところに入ろうとはしていなかったと思います。
よく猫やタコは狭いところが大好き、と言いますが人間の男の子もそれと同じなんでしょうか?
一時期やっていた住宅会社のテレビコマーシャルで娘二人がいるお父さんが新居で子どもたちに「広くて天井の高い家はいいよな!」と言っている傍らで奥さんが笑みを浮かべながら心の声として「嘘つき、あなたは低くて狭いところが大好きなくせに・・・」みたいなことを言うのです。
これは自分の幼少時代を一瞬で思い出して大笑いしてしまいました。
核心をよくついているな、と。男の子の本能なんですよ。多分。
うわぁ! 入りたくて仕方ないよ!
秘密基地で何やっていたの?
これはとても難しい。人によって大きな差があるだけではなくて、子どもの場合は「何をやる」という明確な目的がないからです。
ただ狭いところに入るだけで安心してくつろいでしまったりします。
さすがに私はこのような場所でくつろぎすぎて寝てしまったとかはありませんが、人によっては寝てしまったとか、こういう場所に入ると眠くなるとかはあったかもしれませんね。
友人と秘密基地を訪れてヒーローごっこをする人もいるだろうし、男の子だけで草や木の実を拾って来て「おままごと」をする子もいたはずです。(私は後者の経験豊富だった)
人によって様々とはいえ、もっとも満足感が高いのは「秘密基地を訪れること」、「狭いところに入れること」の2点に尽きる気がします。
これは一人の場合も満足感は同様だと思います。
子どもって男女問わず空想や妄想で遊びますから、むしろ一人で秘密基地に入った方がワクワクドキドキ感は強いかもしれません。
それが狭すぎて自由に身動き取れない場所でもその満足感は並々ならぬものがあります。
例えば・・・
とかでも・・・
男の子一人だけの「おままごと」も楽しくて嬉しくてしかたありませんでした。
子どもの空想妄想は無限大!
自分を思い出しても、人様の親になってからも本当に子どもって男女問わず空想妄想の発想力は無限大、恐らく人生でトップレベルの時期なのだと思います。
だから外でも家の中でも一人でいても頭の中の空想妄想だけでたっぷり楽しめるのです。
例えば遊具のトンネルなどに入る時も友人たちとだと大騒ぎして走り回りますが、一人だと「きっとこの中には追い詰められた怪獣や宇宙人がいるに違いない。俺が今から入ってやっつけてやる!」とかになるのです。
そして何もいない空間でパンチやキックを出したりして、その際に口で「シュ!」とか効果音を入れたりします。
手でピストルの形を作って見えない相手に発射します。拳銃の「バーン」という音よりはヒーローもので使われる光線銃の「ビビビビ!」とかの音を口に出したりします。
段差のある場所から飛び降りる時も両手を上に伸ばして「トォー!」とか言いながら飛び降りたりします。
今思うと恥ずかしいのですけど、楽しくて仕方なかったですね。まさに至福の時でした。
女の子の「おままごと」も空想妄想では負けていません。
「あなたお帰りなさい」から始まって今日一日の出来事を話したり(もちろん空想妄想)、「さあご飯できたわよ」とかのパターンになりますね。
これが極端になるとアニメ「クレヨンしんちゃん」に出て来るネネちゃんの「リアルおままごと」になってしまい、「あなたお帰りなさい。お隣の山田さんったら交通事故を起こしたんだけど保険に入っていなかったらしく一生を棒に振ったんだって!」とか「出世欲のないあなたなんて大嫌いよ!すぐに離婚よ!」とかになるのかもしれません。
ネネちゃんのリアルおままごとはアニメの世界の話しですが、子どもたちから絶大の人気を誇る同番組ですから、これに影響を受けた女の子たち(一部男の子も)は真似をして実際にやっているかもしれませんね。
どんな場所でも秘密基地になる!
敢えて作ったり設定しなくても(設定とは頭の中での事です) どんな場所でも子どもは一瞬で秘密基地にしてしまいます。
例えば・・・
田舎の親戚の家、古い旅館や民宿。ふすまの影などはまさに秘密基地にピッタリ!
先生に見つからなければ跳び箱の中は最高の秘密基地! 段の隙間から敵?を窺える!
道路上だって立派な秘密基地! (全然秘密じゃないけど)
幼少期というのは人生の中で、新生児期についでもっとも脳が発達する時期です。
だから秘密基地を作る=空想妄想とは神様がより短時間でより高度に発達するように与えた本能なのかもしれません。
男女問わずすべての人は何らかの空想妄想を経験して大人になり、それが必ず大人の社会生活で役立っているはずなのです。
そして次の世代=今の子どもたちは毎日休むことなく空想族、妄想族としてあらゆる場所でパラパパラパと爆走しているのです。
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「(ちんまくても)書斎を持ちたい」っていうのは、そういうものなのかもしれません。
・・・「屋根裏部屋」とか「中2階」ってのも本能的に惹かれますねはじめっち
傘4本使ってドーム?みたいなの作って、そんなかに入る…っていうのが好きで、
中は「傘の柄」だらけで、動くことすらできないっすが、じっとしてるのも好きだったっす。
・・・これが「雨の日」だとサイコーなんすゆたかなんのこっちゃ?
「『跳び箱に隠れる』ってのなんか、もうエ〇マンガの世界設定じゃん!」って、
2じじぃがワケわからんコト言ってますぅ…。跳び箱の中は、
老若男女誰でも、隠れたり…隠したり…するそうらしいですぅ…。
・・・ナニ言ってんだかぁ~…ですぅみならいかのん
あたいはむずかしいことはよくわかんないけんども、「ダンボール箱に入る」ってのは、
もう完全にネコ型人間なのだ。2じじぃは、ダンボールや新聞紙さ身体に巻いて、
横になることを、つい数年前までやりたくて?(なして?)やっていた…?のだ。
家のつもり…なんだろうかなのだ。本人たちにもわからんけど、自転車?かも…。
・・・捨てられたネコを思い出すんであたいはダンボールとかムリなのだつるみん
4あほ様
コメントありがとうございます。
「跳び箱に隠れる」のがエ〇マンガ・・って全く思いつきませんでした。
もしかしたら私が上品で育ちが良いからなのかもしれません・・・(笑)
私が未だに実現できていない「書斎」ですが、いつの頃からか販売されている段ボール製の個人部屋を
買おうか迷っています。
段ボールの組み立て式で、部屋の片隅に置いて使うものです。縦長の建設現場のトイレみたいな形状ですが
とにかく「狭い部屋にこもれる」という男のロマンがかなえられるのです。
でもなんで男って狭いところがすきなんですかね? 女性からはそういう話しを聞いたことがありません。
また当サイトに来て面白いお話をお聞かせくださいね。