節穴から見える小宇宙と活用
節穴は子どもにとっては小宇宙
節穴って気になりませんでしたか?
木に開いた穴です。高学年にもなれば全く気にしなくなりますが、幼少期は気になって不思議でならず、どうしても覗き込みたくなりませんでしたか?
私はそうでしたし、特に男の子は興味を示す子どもが多かったはずです。
なぜあんなにドキドキワクワクするほど節穴に魅了されたのか?今思うと自分自身が不思議でなりません。
たかが木に開いた穴にすぎないのです。
でも子どもにとってはまさに小宇宙、今風で言えばブラックホール、見果てぬ世界へのあこがれだったのでしょう。
(少し大げさですが)
本記事は弊サイトのご訪問者様からヒントを頂きました。心より感謝申し上げます。
節穴を発見すると何をしたの?
では節穴を発見すると何をしましたか?
自分はもちろん、周りを見ますとおおよそ以下のような事をしていましたね。
●とにかく覗く
貫通していなければ真っ暗だし、貫通していれば反対側が見えるだけ。しかもよほど大きな板や壁でなければ反対側の風景は予想付くはずだが、それでも覗きたい。
●指を入れてみる
この手の節穴って子どもの指がちょうどよく入るサイズの事が何故か多いんですよね。
抜けなくなりそうな時は、穴の手前で我慢しますが、時々無理やり突っ込んで、本当に指が抜けなくなって大人に助けを求める子どももいました。水で濡らす、せっけん水で濡らすとかすれば簡単に抜けますね。
でも指を入れる時って決まって貫通している穴だけでした。(少なくとも私は)
貫通しているかどうか分からない穴、深そうな穴は恐くて指は入れませんでした。
ここで「恐い」というのは抜けなくなる恐さもありますが、それ以上に「気持ちの悪い虫がいるかもしれない」という恐さの方が強かったです。
幼少時代の男の子は割と虫は平気だったりしますが、それは完全に姿が見えている時であり、見えないのにいるかもしれない穴に指を入れるというのはとてつもない恐怖なのです。
●棒で突っつく
これは貫通が明らかでない穴の場合ですが、とにかく棒 (又は木の枝)で突っつきたいんです。
意味なくです。でもこれが楽しいし、幼少期の男の子の本能みたいなものでした。
都合の良い棒が無い時は、その辺の細身の葉っぱの草を抜いて節穴に突っ込んでいました。今以ってしても意味不明な行動ですね。
●詰め物をする
棒以外にも穴を見ると何か詰め物をしたくなります。
一番多いパターンは石でした。そして葉っぱを丸めたもの、噛んだ後のガムなどです。
隙間なくきれいに穴を埋めることが出来ると、とても満足感と達成感を感じ気分が良かったです。
これって学校の机に穴を開けて(実際は表面を削って凹ませるだけだが)、そこに消しゴムのカスを一生懸命入れて穴を埋めるというのと全く同じ行動ですね。
これらは全く何も生まないし、得することもありませんが、とにかくやればそれで満足するのでした。
関連記事:小学生のヒミツ
●隠蔽の場所にする
小さな節穴です。一体何を隠蔽するのか?
それは、
【点数が悪かったテスト用紙】
を節穴に丸めて突っ込むのです。
完全に隠蔽出来ます。よほど運が悪くない限り誰かがこのテスト用紙を引っ張り出して「あいつこんな点数なんだ!ば~か!」とか言う事もまずありません。
小学校には中学校以上の学校にあるような定期テストはありませんから(一部ある学校もあるようですが)、不定期に行われて、小テストみたいなものだと小さな紙が使われ、本格的?なテストだとA4サイズの紙が使われます。
私の時代はそうでしたが、私の子どもも似たような感じでしたので、今でも全国的にテストにも用紙が2種類はあると思われます。
A4サイズとかで成績が悪かった場合は、「破いて丸めて途中のお店のゴミ箱へ」、「節穴がやや大きめだったらとにかく一生懸命丸めて節穴に入れる」、「途中に川や海があれば紙が広がらないように丸めたり折り畳んで水に流す」などの隠蔽を行うのです。
小学生だとテスト以外に隠蔽物は無かったと思うのですが、もしあったらコメント欄でお教え頂ければ幸いです。
本件も小学生のヒミツという記事と合わせて読んで頂ければご納得されると思います。
節穴の魅力
小さな子どもにとって節穴はとてつもない魅力があります。
それは先述した様々な活用法だけでなくて、
【ただ単に長い時間節穴を覗いている】
ということに喜びを感じたりするのです。
年齢が低いほど、特に小学校入学前の子どもとかだと尚更引き込まれるのではと思います。
私が0~5歳まで過ごした家は、当時でさえとても古いと感じる木造の平屋でした。
僅か5歳までしかいなかったのに、当時の事は今でも恐ろしいほど鮮明に覚えています。
茶の間からトイレに行くところにやや長めの廊下がありましたが、この廊下の板には完全に貫通している複数個所の節穴がありました。
今のフローリングなどは木の節を生かす加工をしても、貫通する穴が開いている板など使う事は有得ないですね。
しかも板同士が隙間ゼロでびっしりと敷き詰められています。
でも当時は↓のような板張り(床、壁面)は普通にあったのです。
当時の私は床の節穴から地面(土面)を見ているのが好きでした。
まさにこれぞ小宇宙、ただでさえ想像力旺盛な年齢ですから、様々な事を考えながら見ていたと思います。
土にはところどころに雑草が生えているのが見えました。
そしてその間を蟻たちが忙しそうに歩き回り、ある蟻は餌となる小さな虫を運んでいました。
これらを見ているととても楽しくて時間が経つのを忘れてしまうほどでした。
当時の木造の家は、このような地面が見える穴が開いている板材を多数使っていたと思います。
ごくたまにですが、この穴から蟻が這いあがって来る事もありましたが、虫の進入は意外に少なかったようでした。
それよりも冬にはここから冷気が入り込んで部屋が寒くなる原因にもなりました。
虫はどんな隙間からも入って来ますが、人間が暮らしていると意外にさほど入らないものです。
だから親からも蟻やその他の虫が入って来て大変だったとかは聞いたことがありません。
他には室内の節穴から外を覗くという楽しさもありました。
「覗く」ということも本記事では冒頭の方で述べさせて頂いておりますが、わざわざ家の中から節穴を介して外を見るのはまた格別なのです。
壁面の穴であれば、そこから普通に外を見て楽しめます。
当時の家のトイレは「ボットン便所」でしたので、しゃがむと目の位置の下側に明り取りの小さな窓があり、その脇に小さな節穴がありました。
体勢からすれば目線を下に向けなくてはいけませんので、外を見れる範囲は極めて狭い範囲となります。
というか殆どが地面を斜め上から見ているようなものでした。
でもそれがまた楽しいのです。しゃがんで足腰に痛みを感じながら、例え地面でも節穴から見ていればボットン便所の恐さなど一時的でも忘れることも出来ました。
関連記事:恐怖のボットン便所
誰でも幼少期に一度は節穴に拘わっているはずです。
木造家屋でも節穴がある家はかなり古い住宅に限られると思いますが、家に節穴が無くても、登下校の途中の木の壁などにあったりすれば何らかのアクションorいたずらをしていた事でしょう。
それほど節穴というのは魅力がありました。
女子で節穴に興味を持っていじっていた、とかの話しは我が子含めて聞いた事が無いので、やはり殆どが男の子だけの世界だったのでしょうか?
家から無くなったと言っても、節穴は今もどこかであなたに覗かれたり棒で突っつかれるのを密かに待ち望んでいるのです。
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なんていうか、写真のインパクトが強すぎて…。すんません、木目がリアル?で…。
・・・「つっこむ」とこそこじゃないんですが…はじめっちホント申し訳ありません
あたいはむずかしいことはよくわかんないんで、お口直しなのだ。
この模様は、「TDF(地球防衛軍)極東支部」のマークなのだ。ほら、「ウルトラセブン」のオープニングに出てくるマークなのだ。
・・・「本題」とはずれてる?勘弁してけろなのだつるみん
「覗く」…というのであれば、やっぱ「お銀の入浴シーン」っしょうっすかぁ?
でも、これ覗くと、穴から高圧温水が目を直撃するんすよね。
ちなみに調べた(時間かかったっす?)んすが、歴代黄門様と格さん(車内不倫の格さんも→なぜか憎めない)はしてないっす。(海援隊の黄門様はやってそうっすが…未確認)
弥七は不確定っすが、初代は「おっとあぶねぇ」と温水はかかってないはず、覗いたわけでなく伝令で故意ではないはずっす。
「富士宮の助さん」(地元出身の「ねこおばさん」はそう言ってた)は、
真面目だからやってないそうだが、「『打つべし!』の助さん」は常習だったらしっす。
「ジャニ〇ズの八兵衛」はあるそうっすが、「爆笑王2代目の八兵衛」は
以外にも堅物すぎてできなかった…「昇天」ももっとハジけて周りと一緒に番組作れば…性格だからしょうがないっす…なんのこっちゃ?
・・・本論に少し近づけたかもっすゆたか
3あほ様
コメントありがとうございます。
木目がリアル、とか何?って感じですが、これは単なるフリー素材の写真を使っただけで全く何も考えてもいませんでした。
ご指摘あるまで全く感じておりません。で、いったい何をご想像なのでしょうか?400字以内で説明を提出願います(笑)
覗く、のお風呂と言えば水戸黄門、或いは、しずかちゃんとかですか?
こちらも考えていなかったです。
でも子どもは節穴とかを覗きたくなるのはごく自然な心理なのかな?時代を越えて、と思います。
その気持ちが大人になって例えば「宇宙の果てを調べてみたい」、「人間が行った事のない深さの海底を見てみたい」とかの探求心に繋がるのかもしれませんね。
言い方を変えれば「恐い物見たさ」が人類を発展させているということでしょうか。
最後はきれいにまとめておきましたよ。