学校での上から目線
上から目線は学校でも
上から目線、というとどんなことを思い出しますか?
恐らく圧倒的多数の人は「勤務先の上司、先輩からのイヤミ」とかでないですか?
別の言い方をすれば「恩着せがましい」という事も含まれると思います。
しかしその当たり前にあるものを記事にしても、当たり前すぎてちょっと面白くありません。
そこで私がふと思い出した「学校からの上から目線」を自分の経験を含めて書いてみます。
上から目線は個人からとは限らない
一般的に上から目線/恩着せがましい言い方というと個人からの攻撃と思う事でしょう。
しかし過去の経験から思い出すと実は「個人から」の場合と「組織、団体から」の2種類があるのです。
正確に言うと後者の組織、団体というのはそれらの団体名を使い、あたかも自分がその組織の代表面をして、「俺が会社に変わってお前に忠告してやっているんだ!」というイヤミであり上から目線なのです。
行きつくところ上から目線は全て個人からのものなのですが、ずるい人は「俺が思ったり言ったんじゃないよ。この会社の考えを俺が代弁しただけなんだよ。」と内心ビクビクしながら説教をしているだけなんです。
まあ社長や創業者が言うならばまだ我慢できますけど。
これらを言う人は、つまり臆病者なんですね。
こういうのは会社の上司、先輩に圧倒的に多いパターンなのですが、単に威張っているだけでなくて、心の片隅では後輩に見返りを求めているとも言えます。
その見返りとは決して金銭や物品とかではなくて「自分の忠実な後輩として手懐けておくと、後々自分に有利なことがあるはず」という下心です。恩を売るのと等価とも言えます。
でも下心とかまで行かなくてもこれらの場面は学校でも実は多くあったのです。
学校での上から目線とは?
学校の場合だと直ぐに思いつくのは上級生ですが、実は先生からも多かったりします。
上級生からの場合は先述した会社の上司からとほぼ同じパターン、または年齢的な未熟度から(大学生であっても)単に先輩面して威張ってみたいという幼い考えが発端となっているはずです。
しかし先生からとなるとどういうことなのでしょうか?
そして上から目線の言い方を学生に対して行って、先生側にメリットがあるのでしょうか?
メリットなどほぼ無いと思います。
でも一部の先生は会社の上司や先輩と同じように「俺は学生よりも上なんだ」、「学生を指導する立場なので何でもアリなんだ」という考えを持っているのでしょう。
でも「俺はお前の師なんだから」というのも言いずらいので、【学校】という組織名に言い換えたりするのです。
私や友人が経験した事も含めて例を挙げてみましょう。
・今回お前がした事(校則違反など)は良くないよな・・。←非常に穏やかな言い方で。
でも校長先生や生活指導の先生が「今回は大目に見ましょう。今後気を付けるように」と許して下さったんだよ。
俺が校長に掛け合って「彼はとても反省していますし、本来真面目なので寛大な処分をお願いします」と走り回ったんだよ。
なんて担任から穏やかな口調ながら恩着せがましいことを延々と言われる。でも一件落着だから我慢するか、とか思ったりする。
・学祭や入試、体育祭の係になった時に、作業の事前説明会で担当の教師が、
「え~皆さん、今回はかなり忙しく大変だと思いますが、昼食や間食を用意していますのでぜひ頑張って下さい。 食事は皆さんが満足できる様に暖かく食べ応えのあるものを用意します。間食はパンや飲み物を準備します。パン類は当校購買部が全面協力して下さいました。購買部の方にお礼を言って頂ければと思います。」
これは私が高校自体の実体験ですが、聞いた時に「なんじゃこりゃ!この先生何を言いたいの!」と思いましたね。
食事は考慮するというのは由としても、購買部の協力って?購買部は外部の会社の運営ではなくて学校職員が売店やっているわけだし、パンやジュースをタダで配る、と言っても多分入学時の何かの費用に入っているんだろうし、なんて思いました。
暖かく満足できる食事:毎回吉野家の牛丼弁当でした。私も同級生も大好きだったし男子校だったので不満を言う人はいませんでした。11時ころになるとオレンジ色のライトバンが大量の牛丼弁当を運んで来ていました。
・体育祭や大規模な学年単位での体育授業の時
私の高校は都内の某超一等地にあり、交通の便は素晴らしかったですが校庭が駐車場レベルの狭さでした。
もちろん土ではなくてコンクリートでした。なので体育祭や年間行事にあった学年単位での合同体育授業などは、郊外の学校が所有するグランドで行っていました。
開会式の時に校長、教頭のあいさつの後に実行委員会担当の教師から注意事項などがあるのですが、その時に毎回決まって「今回は購買部のご厚意によりパンや飲料なども販売する車が来ていますのでご利用下さい。」と言っていました。
聞いていて「またかよ」と思いましたね。先述のように購買部は学校組織の一部なので「ご厚意」なんてあり得ないんです。
それに入試や学祭の手伝いの時と違って、体育祭に遠征で出店する購買部は通常通りの営業、つまりパンなどを無料で配るとかはありません。体育祭割引もありません。まあ当然と言えば当然ですが、何も「ご厚意」なんて言葉使うなよ!と思いました。
・小学校低学年でも教師からの上から目線はあった!
私が小学校2年生くらいの時だったと思います。何をやったかは覚えていませんが、とにかく先生に怒られるような事をして放課後残されたんです。
今では低学年を叱責のために放課後残す、しかも親に連絡や事前了解を取らないなんて事は許されず、発覚したら大問題、教育委員会を巻き込んでマスコミの餌食になってしまいますね。
その時の担任の先生はきつめの教育ママという感じの女性の先生で、言葉の所々を覚えていますが、言いたい放題、自分は教師だから生徒に指導するのは当たり前、だからどんな言い方でも構わない、みたいな考えの人でした。
これは個人の資質によるものですが、そういう事が許されて、親も「先生様の仰ることだから」と考える時代だったのでしょう。
多分時間的には30分も怒られてはいなかったはずですが、今でも鮮明に耳に目に残っているのは先生がこんなことを言ったのです。
【今日の事は反省して明日から真面目に学校に来てしっかり勉強しないと、誰もいないはずの廊下の奥から学校の主が現れて、その主に怒られたり恐い思いをするよ・・・】
でした。
今思えば「学校の主」って何?と思いますが、当時ちょっとこの話しを聞いて恐かったです。
その時間は殆どの生徒が帰宅してしまい、一部の6年生が残っているくらいだったので、職員室から下駄箱のある玄関に向かう廊下が静まり返っていてとっても恐かったのを覚えています。
どう考えても先生にとってはメリットが無い上から目線、でも言いたくなるのも先生という立場なのでしょうか?
先生と言えば学校以外も医者、弁護士、政治家も同様に威張ってばかりの人も多いですよね。
せめて自分は下の立場(年齢も)の人には対等に付き合えるように意識したいと思います。
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