TBSラジオのヤングタウンTOKYO
TBSラジオのヤングタウンTOKYOは人気トップクラスの番組
1970年代、ニッポン放送の「オールナイトニッポン」と人気を二分するTBSラジオの「ヤングタウンTOKYO」という生放送のラジオ番組がありました。
放送期間は1969年10月から1986年9月までだったそうで、私が一番聞きまくっていたのは1973~1976年頃だと思います。
そしてこの番組の公開生放送を2~3度ほど見に行ったことがありました。
「ヤングタウンTOKYO」の事がなんとWikipediaにありました。
当時私は中学生で新大久保に住んでいたので赤坂はとても近かったのですが、ヤングタウンTOKYOは前から聞いていたけれど公開生放送を見れるとは知らなったし、簡単には見れないと思っていたのです。
しかしある日同級生から「公開生放送見に行こうぜ! 列に並んで整理券をもらうだけで簡単に見れるから」と言われて放送日の土曜日に出かけたのです。
赤坂の一ツ木通にあるTBSホール前で整理券が配られていたと記憶しています。
(かなり曖昧の記憶ですが事前にハガキなどでの申し込みは無かったと思います。)
↓赤坂にあったTBSホール(クリックで拡大します)
出典元: Wikipedia
列に並んでいるのは殆どが中高生~大学生くらいで、とにかく「学生」という風貌の人ばかりでした。
それほど「ヤング」に人気があったんですね。
なおこの番組を私は3回くらい見に行っていますが、一度も「整理券をもらえずに入れなかった」という事はありませんでした。
ヤングタウンTOKYO公開生放送のようす
TBSホールは思いのほか中はとても広くてびっくりしました。
まあTBSはテレビ局でもあるのでそれなりの広さのホールであって当然なんですけれど、私のねじ曲がった先入観でラジオ番組というのはすごく狭い部屋の真ん中に小さな机が一つだけあって、その両脇に出演者が顔を見合わせて座る、というイメージが出来上がっていたからなんですね。
何人入るのかは分かりませんが、結構な規模のコンサートも出来ますし一言で言えば大きな映画館という感じでした。
ステージの左右にはものすごく大きなスピーカーシステムが1セットづつ置かれていました。
このスピーカーはコンサートでガンガン鳴らして使うフロントホーン型の超大型で、「ラジオ番組でこんなの使うの?」と思うほどのシステムでした。
ラジオ云々ではなくて単に広いホールだからこのようなスピーカを使ったというだけなんでしょうけどね。
↓使われていたスピーカのイメージ
(実際に当時TBSホールで使われていたものではありません。)
出典元: オーディオの足跡 様
http://audio-heritage.jp/ALTEC/speaker/a5.html
とにかくバカでかい大音量でとてもラジオ番組の公開生放送とは思えませんでした。
でもコンサートを見に来たみたいで当時の若い体と心にはこの大音量が染みるんですね。
当時の司会者は小島一慶さんでした。今でもお元気で活躍されていらっしゃいますね。
彼のテンポよく、かつやや高めのトーンの声で気持ち良いほど快活に番組は進行していきます。
この公開放送で見た「芸能人」は小島一慶さん以外は殆ど覚えていないんですが、フォークの大御所の杉田二郎さんは記憶があります。
(余談)
私はフォークソングが大好きなので、1995か1996年頃に今は無き新宿厚生年金会館で行われた「阪神淡路大震災復興チャリティーコンサート」に行き、その時も杉田二郎さんはお見掛けしています。
ヤングタウンTOKYOでは1975年ごろにはキャンディーズも出始めていたようですが、彼女たちの出演回には行っていません。
もし行こうと思っても整理券をもらう事は出来ないほどの人出だったと思います。
いずれにせよだいぶ年数が経ってしまっているので小島一慶さんの小気味よい司会と大音量のスピーカ以外はあまり覚えていないんです。
でも「ラジオ番組ってこうなんだ!」と思って記憶に残っているのが番組途中のCMは上述の大型スピーカからラジオで流れるCMをそのまま聞かされるんです。
ラジオ、しかもAM放送のCMを大きなホールでしかも大型のスピーカから大音量で、というのはとても新鮮であり未だにこのような経験はしたことがありません。
また公開生放送が終わるのは夜の11時過ぎとかになっていましたが、私は新大久保に住んでいたので最終電車も余裕でしたし、その気になれば赤坂TBSから自宅まで歩いても1時間強だったと思います。でもいつも電車で帰っていましたけれど。
ところで双璧を成すニッポン放送の「オールナイトニッポン」ですが、毎日パーソナリティが変わりましたね。
この番組を聞いたことがある人は誰の時が好きでしたか?
私は土曜日の鶴光(笑福亭 鶴光)さんの回ばかり聞いていました。
理由は翌日が休みであることと、真夜中の3時くらいから始まる「ミッドナイトストーリー」が目的だったのです。
知っている人は「ミッドナイトストーリー」と聞いて「フフ・・・」って笑ってしまうでしょうね。
私も真夜中に大笑いしてよく親に「いつまで起きているんだ」と怒られました。
「ミッドナイトストーリー」を知らない人はネットで調べてくださいね・・・。
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