給食の食器
給食の食器は何を使っていました?
学校給食の思い出というのは人それぞれでメニューだけではなくて食器にも懐かしい思い出があるのではないでしょうか?
小中学校でも給食の提供がない学校もあったとは思いますが、その場合でも親が持たせてくれた弁当箱、登校途中のお店や学校の売店で買った弁当やサンドイッチの容器なども一生忘れられないことでしょう。
私の時代は「アルマイト」一色でした。アルマイトとはアルミニウム表面に酸化処理をして耐食耐摩耗性をあげたものです。
見た目は鈍い色のアルミニウムという感じですね。
↓こんな感じです。
引用元: 新日本厨機(株) 様
http://www.snc-corp.co.jp/item/item08/bat.html
上記の写真は新品のものですが、実際に学校で使っていたものはそれなりの年数が経っているものでしたので傷らだけで凹んだ箇所もたくさんありました。
また傷がつくと真鍮色の下地(?)が見えたりするんです。
私は小学校6年間(途中の転校含め)と中学3年間は全てアルマイトでした。
同時期でもプラスチックの食器を使っていた学校もあったようですが、当時はアルマイトが全国的に圧倒的シェアではなかったかと思います。
不思議な先割れスプーン
先割れスプーンをご存知でしょうか?以下のようなものです。
引用元: (株)東急ハンズ 様
https://hands.net/
このスプーンはフォークを兼ねているのだと思いますが、実際に「フォークとしても便利だな」と思ったことはありません。
フォークのように刺すにしても刺す部分が短すぎて非常に中途半端でした。
まあ私が経験したメニューでは深々と刺して食べるというメニューはあまりなかったと思うのですけどね。
それと「先割れ部分で口を怪我した」という話しも聞いた事はありません。
先割れスプーンは給食で使ったことの無い世代の方でも知ってはいると思います。
それはテレビだけではなくて、コンビニのお弁当についていることがよくありますよね?
プラスティック製でカレーなどの類を買うと大抵この先割れスプーンが付いています。
未だ健在!ということなんですね。
でもある時期この先割れスプーンが途中から曲がっているものが多発したのです!
1972~1973年(昭和47~48年)ごろです。
理由はテレビでユダヤ人のユリゲラーという人が「超能力でスプーンを曲げる」というのをやって一世風靡したからです。
世間は老若男女問わずスプーン曲げに熱中していました。
私も最初は何故スプーンが曲がるのかが分からず不思議で仕方ありませんでした。
マジックだとは思わず超能力だと半分くらいは信じていましたね。
その後ユリゲラーに続いて日本人もテレビでスプーン曲げを披露する人がたくさん出てきました。
これらの人もマジックの種明かしではなくて「俺も超能力がある」みたいな感じで完全テレビ局とつるんでいましたね。
曲げ方も根元部分を指で擦る、後ろに投げるなど色々なやり方がありました。
これを学校でやる子供が日本中に溢れたのです。
そうです、給食の時間です。食べながらスプーンを擦る子、食べ終わっていきなり後ろに投げる子など様々でしたが連日スプーン曲げが行われて使用に耐えないスプーンが多発しました。
もちろん根元から折れてしまったものも多くありました。子供たちも超能力を使ったわけではないですよ。
当時テレビでも種明かしをやらなかったので、皆好き勝手に「とにかく曲げよう!」ということが優先で擦ったり投げても曲がらないと分かると強引に手で曲げたり机に押し付けたり無茶をやっていたのです。
流石に学校側も黙っているわけにもいかず「スプーン曲げ禁止」と全校に通達が出ました。
何本買い足しても学校はたまったものではありません。しかも一番被害を被るのは生徒なんですね。
給食に支障が出るわけだし、足りない分を昼までに補充なんて出来ないのですから。
でも所詮一過性のブームに過ぎず、いつの間にか忘れられて曲がったスプーンを見ることもなくなりました。
アルマイト食器では美味しく感じない
話しを戻しますが、当時もアルマイト食器だと美味しいものも美味しくなくなると常々思っていました。
今でもそう思います。
子供だった時は毎日の事で慣れてはいましたが「味気ないな・・」と。
なんか戦争直後とか貧しい時代の名残のような気がするのですね。
私が幼少時代というのは高度成長真っ盛りで日本全国がイケイケ状態だったのですが、食器もカラフルでなくてももうちょっとな・・・と思います。
なんか戦場で使うみたいな感じがします。
またアルマイト食器はベースがアルミニウムなので大変に柔らかい金属ですから傷が付きやすいのです。
ふざけてスプーンで食器を叩いていた子とかいましたが(100%男子!)、その程度で簡単に傷が付きます。
また食べ終わった皿どおしをぶつけて音を出していた子もいましたが、これは簡単に凹みます。
見た目といい品質といい安っぽさ満載でした。
さてその後カラフルなプラスティック食器も登場し地方の一部の学校では瀬戸物も使っているようです。
今も昔のようなオールアルマイト食器も販売されていますし、実際に今でも使われている学校も多いのでしょう。
テレビでもたまにアルマイト食器の給食シーンを見ることもあります。
家での食器がオールアルマイトだったらイヤですが、幼少期の給食だから良い思い出に残るのですね。
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先割れスプーンの正しい用途ってなんなんですかね?スイカの種ほじるのにちょっと便利?位しか思い浮かばないんですけど。
アルマイトの食器は本当に味気がないですよねー、ただでさえ不味い給食が尚更不味く感じました。今なら犬や猫の餌皿の方が立派ですね。でもアルマイトのおぼんでドリフのコントの真似したりと、どうでもいい思い出は提供してくれましたけど(笑)
左馬之助さま
コメントありがとうございます。
確かに「スイカの種を取る」というのが真っ先に浮かびます。
フォーク代わりというのは二の次で「フォークにもなるかな・・」程度の感覚でした。
「ドリフのコント・・」、そうですねありましたね。
TVでアルマイト食器で頭叩くシーンがあって真似したらものすごく痛いんです。
金属だから当たり前ですが、「こんなに痛い事TVではやっているの?」と驚いたことがあります。
またお出で下さい。
ご訪問ありがとうございました。