マブチ 水中モーター
模型界の異端児 水中モーター
模型、小型モーターのトップメーカーのマブチモーターから水中モーターが発売されていました。
スクリューと方向舵がついていて本体上部には吸盤が付いていました。
この吸盤を利用して模型の船などの船底に取り付けて走らせるのです。
↓水中モーターとその一連商品
(クリックで拡大します)
画像引用元: Wikipedia
発売期間は1967年(昭和42年)から1997年(平成9年)と30年間も発売されたベストセラーでした。
上記の写真にあるように「空中モーター」なんていうのもあったのですね。
生産中止後も多くのファンから復活を望む声があり、2002年(平成14年)にタミヤから復刻商品が出たのです。
初代の商品は以下のものでした。
青が単体発売品、赤が「バンダイ水中モーターシリーズ」に付属していたものです。
画像引用元: 2枚とも からくりプラモ中心 様
http://karakuri.la.coocan.jp/index.htm
マブチ 水中モーターはどういう使い方だった?
基本は吸盤を船のプラモデルの船底に吸盤で吸着するのですが、この水中モーターが付属しているモデルと、そうでないモデルがありました。
かなりうろ覚えの記憶ですが、付属していない物の方が多かった気がします。
プラモデルの説明書にも、「マブチモーターの水中モーター(別売り)を船底に付けるとお風呂や池で走らせて遊ぶことが出来ます。」とよく書いてありました。
当時のプラモデルの価格に対して水中モーターの価格の比率がどのくらいか分かりませんが、水中モーターを付属すると販売価格はけっこうよい値段になってしまったのでしょうね。
それに船のプラモデルを買ったからと言って水中で遊ばずに飾るのが好きな人の方が多かったとも思います。
また当時の模型誌にはよくバルサなどで作った軽量船体に水中モーターを付けて遊ぼう、みたいな記事も見かけましたし実際にやっている人もいました。
船体の大きさによっては水中モーター1個ではパワーが足りないので2個買って並べて装着する人もいたし、それ以上の数を装着してスピードが出る船体を作った人もいたようです。
↓これは極端ですけどね。(クリックで拡大します)
画像引用元: 『あの頃』のセピア色の想い出 様
http://hwm7.gyao.ne.jp/hasu/hayari0.htm
森永マミーを買って応募すると以下のようなものが当たるキャンペーンもやっていました。
それほど当時、水中モーターというのはインパクトがあって流行っていたのですね。
(クリックで拡大します)
画像引用元: さなぎ日記 様
http://asanagi987.blog27.fc2.com/
水中モーターはお風呂かビニールプールまで?
殆どの方はお風呂か庭に置いたビニールプールで遊んでいたと思います。
(友人は大きめの水槽という人もいましたが)
でも公園の池で遊んでいる人もいたのです。
幼少期私は東京・練馬区に住んでいたので近所の石神井公園によく遊びに行っていました。
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そこで高校生か大学生くらいのお兄さんがプラモデルやバルサで作った船体に水中モーターをつけて遊んでいたのですが、岸からどんどん離れて回収が大騒ぎ、という人もいました。
石神井公園の池は水深は大したことはないと言っても腰位の深さはあるはずなので、皆池に入るのはためらいます。
ですから拾ってきた棒でひっかけて回収したり、猛者(?)になると紐を船体に付けて回収が容易になるようにしていました。
プラモデルならばまだよいのですが、手作りのバルサ製の船体だとバランスが悪くてすぐに浸水して大変なことになっている船もありました。
私はお風呂でしか使いませんでしたが、小さな船体だと結構スピードが出て面白かったですね。
これが当時流行ったマイティジャックみたいに潜水艦のように潜航したり、そのまま空を飛んだらどれほど痛快か、とは思いましたけど。
プラモデルばかり作っていた幼少期の忘れられないアイテムの一つでした。
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