体育館と鉄棒の思い出
何故か思い出す体育館と鉄棒の思い出
数多くある小学校の思い出の中で私はなぜか体育館と鉄棒については外せないのです。
これらには誰でも多くの思い出が詰まっていると思いますが、よ~く思い出してみると実は非常にディープなものも含まれていることが分かります。
これらについて掘り下げてみたいと思います。
体育館は実は深い深いミラクルワールド(?)
体育館は殆どの場合、体育の授業と入学式、卒業式などのイベント会場に過ぎないかもしれません。
でもそうでない部分がとっても多くて、しかも「そうでない部分」を殆ど利用できなかったというのが事実だと思うのです。
どこの体育館でも自由に使える部分は実は少なくて、「ステージ上」、「ステージの裏」、「ステージ袖の2階部分の放送席」、「全体を取り囲む長い2階の廊下」、「準備室」など普段使えない数多くのミラクルワールドがあったはずです。
でもこれらは誰でも手の届く場所、すぐに行ける場所にも拘わらずイベントの係りにでもならない限り「立ち入り禁止」だったはずです。
特に2階部分の体育館を取り囲む長い廊下(テラスとでも言うのかな?)は何も面白いことは無く、上から見下ろすだけの場所なのに子供心にものすごく魅力的な場所に見えました。
「走らなくてもよい、単にここに上らせてくれ!」といつも心の底で叫んでいました。
↓バスケのゴールの上の手摺りの部分の「廊下」のことです。
またなぜかステージ横にある(学校により異なります)控室、準備室、そして2階に上った場所にあった窓の付いた放送席などもドキドキするくらい魅力的に感じました。
このステージ袖の部分はよくテレビの心霊番組で「ここに霊らしいものが写っている・・」などのネタになる場所ですが、殆ど生徒が入らない場所でもありますので、一人でここに入ったらちょっと恐かったと思います。
でも魅力的な事に変わりはありませんでした。
広い体育館からすればほんのわずかなスペース、つまり「狭い隠れ家的な場所」ですから狭いところに隠れるのが好きな子供にとっては魅力的に感じたのかもしれません。
↓中学の体育館ですが小学校も同じですね。
体育館の不思議
体育館で「不思議だな」と思うことをいくつか書いてみます。
■天井に挟まったボールの回収
ドッジボールでもバスケットでもどこの学校でも天井の鉄の梁の部分にボールがよく挟まっていましたね。
でもいったいこれをどうやって回収するのか? 不思議でなりません。
床からは大変な高さがありますし、脚立では届かないし長い棒を使ってもボールが割とがっちり食い込んでいたりするので、はしご車でも使って人がボールに近づかない限り無理な気がします。
幼少から現在に至るまで(我が子の学校含めて)このボールの除去についての話を聞いたことがありません。
まさか「歴史の流れに任せてそのまま・・・」ということも無いとは思いますが。
(実際体育館解体までそのままとか?)
■端にある床のすぐ上の小窓
体育館の長手方向、床のすぐ上に小さな開閉付きの窓がありましたね。
足元なので普段は気にしないし、夏でも開ければ風通しが良いというほど風も通らず不思議です。
(ただ夏は開けておくと場所によっては虫が入って来ます。)
でもどこの体育館でもあります。(無いところもあるとは思いますが)
但し冬はここを開けていると足元が寒いので必ず閉めていましたが。
低学年の児童(ほぼ100%男子)がここから顔を出そうとしたりしていましたが、小学校1年生でもさすがに無理というほど小さな窓でした。
■天井の電球の交換と、バスケゴールのメンテナンス
何処の体育館でも天井に照明はありますし、バスケットのゴールがある体育館も多いかと思います。
電球は切れたら交換しなくてはいけませんが、前述した「天井に挟まったボールの除去」を考えると大変な作業です。
電球交換風景などは見たことがありませんが、多分交換時にボールの除去も同時に行うのかな?と。
またバスケットゴールが天井に設置されていて使う時だけ降ろす形式の物は当然何年に一度かのメンテナンスはすると思います。
「ほぼしない」ということもあるかとは思いますが、でも可動部分がありますから全く何もしないこともないでしょう。
となると電球の交換と並んで「どうやって行うの?」という大いなる疑問がわきます。
先生方がやっているなんて見たことも聞いたこともありませんし、まさに【体育館の謎】と言えますね。
■体育館の匂い
どこの学校でも体育館は天井が非常に高く、それなりの大きさがあります。
しかし何処でも染みついた匂いを感じます。
それは(私個人の感覚ですが)、「掃除用具入れの匂い」と「足の匂い」が混ざっている匂いではないかと?
参考記事: 掃除用具入れと体育準備室の匂い
掃除用具入れの匂いは上記参考記事で言及していますが、通常の雑巾や埃の匂いに「牛乳を拭いた雑巾の匂い」が加わり時としてかなりの悪臭となります。
体育館の匂いはこれらから「牛乳を拭いた匂い」を取り除いたもの、と私はいつも思っています。
でも体育館はとっても広いし、季節問わず生徒たちが入館しただけで体温で対流が起きて下の方に溜まっていた匂いは天井方向へと上昇し、時間と共にあまり感じなくなると思います。
これは気を付けていないと分かりにくいのですが、入館した直後と時間が経ってからでは匂いが薄くなっているのを実感できます。
もちろん体育館の匂いに時間と共に慣れてしまうという部分もありますが、人間の体温による対流・上昇気流の発生はバカに出来ないほど大きいのです。
(以前テレビで人間の体温だけで天井付近につけた紙の風車が回るかという実験をしていましたが見事に回っていました。)
体育館も独特の匂いがありますが、この匂いが嫌いという話しはほとんど聞いたことがありません。
鉄棒の思い出
鉄棒は私は前転は得意ですが、実は全く逆上がりが出来ません。
別に出来なくても何も困らない、といつも思っていましたし、幼少時代も逆上がりに対して厳しい先生に当たらなかったという事もあるかもしれません。
逆上がりに限らず前転だって鉄棒が出来ないと困ることは無いし、幼少期の運動として代替えの運動はいくらでもあります。
特に鉄棒を毛嫌いしていたわけではありませんが、思い出と言えば【匂い】でした。
鉄棒を握った時のあの「鉄の匂い」がクセになっていたんです。
人によっては「血の匂い」と言いますし、確かにそうなんですが鉄棒は独特の「錆の匂い」も含まれています。
体育の授業でなくても昼休みなどに鉄棒を握って手の匂いを嗅いで、「あ~、癒される」なんてガキの分際で思っていました。
でもあとあと友人に聞くと同じ事をやって、同じ感想を心中で思っていた人が結構多くいたようで「仲間がたくさんいた!」と嬉しかったものです。
あとジャングルジムなどとにかく「鉄の棒」で出来たものは新旧及び塗装に関わらず全て同じ匂いがしますね。
男子はこの匂いが好きな人が多かったんですが、女子はどうだったんでしょうか?
女子とこんな話しないので全くわかりませんが、多分男子だけのような気がします・・・。
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ちっさい学校の体育館では通常時「舞台」がなくて、
卒業・入学式、学芸会がある時期だけ、組み立て式の
舞台設営をPTAと地域住民の方々で設営していた学校がありました。
舞台上部は鉄パイプの上、結構な高さだったので、
地域住民の慣れた方の協力は必要不可欠でした。
教職員の方がアッパーライトを調整してるときに足滑らせて落下して、
(事なきを得たんですが)肝冷やしたことがありました。
・・・エバーの上でよかった…はじめっち
いまはどうかわかんないっすけど、バスケットゴールは業者さんが、
足場を組んでワイヤー巻取り部分のモーターを点検したのを見たことあるっす。
足場ってば、車が付いてて移動が比較的やりやすかったヤツっす。
電球の取り換えは、体育館にある配電盤の中に、
電球が傘部分と一緒にワイヤーに釣られて降下するスイッチがあって、
教職員・公務補さんが年一回、多くは学芸会時期に
ほかの照明と一括して点検・交換してたのっす。
・・・足場上るの見るからにコワかったすゆたか
天井に挟まったボールが卒業式の最中に落ちてきたら…って考えたら、
「視聴者投稿」でテレビで流れるかも…
・・・インスタばえ?(だっけ)はしそうもないけどみならいかのん
あたいはむずかしいことはよくわかんないけんども、
学芸会の花形ってば、「器楽ソロ」でも「劇主演」でもなくて、
「2階部分の体育館を取り囲む長い廊下」で、
本部の指示を小型トランシーバーで仰ぎながら、
4色の照明を操る!「照明係」だったりするのだ。
んでもって、劇主役や音楽センスがない、運動会でも目立てない連中でも、
「縁の下の力持ち」ができ、保護者らに直接その姿を舞台より上で見せられることが、
連中のプライドや向上心になったりするのだ。
ちなみに誰もやりたがらないキャストを買って出て、
主役喰っちまうプロ?の「俳優」もいたのだ。
・・・その子の親はちょび複雑だったりするのだつるみん
はじめっち&ゆたか&みならいかのん&つるみん様
コメントありがとうございます。
どなたも体育館には様々な思い出があり、疑問に思うこと(挟まったボールとか)も同じですね。
>学芸会の花形ってば・・・
>「2階部分の体育館を取り囲む長い廊下」で
>・・・「照明係」・・・
→激しく同意します。
絶対に照明係ですよ。
裏方とはいえ全景を見れる特等席で重責を担うわけですから。
体育館って普通に考えたら単純で、特段のことってない気がしますが実は奥深いですよね。
それだけ多くの思い出あるわけです。
ありがとうございました。またお出で下さい。