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時代で変わる言葉の意味合い

言葉の意味合いは時代で変わる

最近ネット記事やテレビニュース、ドラマを見ていて言葉の意味合いについて大いに考えさせられることがよくあります。

時代の流れで新しい言葉が生まれる、だけど日本語を使っている以上昔から変わらない言葉がたくさんある、というのはごく当たり前のことですが、自分が長年使い、感じていた意味が大きく変わるとなるとまた話しは別です。

昔から使ってきた言葉なのに最近はその使い方が変わって来たと私は違和感を感じる事が多くあります。

具体例をいくつか挙げて考えてみたいと思います。

言葉の意味は時代が変わっても不変のはず

私の独断で「あれ?こんな使い方するの?」という言葉を思いつく範囲で書いてみました。
事前にお伝えする情報として私は東京生まれの東京育ちで、今は北海道在住ですが言葉に関しては標準語にどっぷりと浸かって生きて来ています。

●はぁ?
疑問形であり、「え?なに言っているの?」とか相手の言うことが理解出来ない、ちょっとおかしいのでは?という時に使われていますね。
テレビでもネットでもメールでも何でもかんでも疑問に思うことについては「はぁ?」が非常に多く使われていると思います。

しかしこの言葉の使い方は私の認識ではまるで違います。
私が頭に刷り込まれている「はぁ?」は【相手を見下して馬鹿にする】という意味です。

しかも喧嘩や相手との関係が修復不能になっても良いと思うくらいの強い感情が込められていると思うのです。

私が幼少~少年期も「はぁ?」は本やテレビなどで使われていましたが、いずれも大喧嘩する直前に使っていてこれを言われた人は、「ナンだよ!お前のその言い方は!馬鹿にしやがって!」とぶち切れるという場面ばかりでした。

だから「はぁ?」が世の中にあふれ出した頃はこの言葉の使い方に関して「はぁ?」と言いたくなる気分でした。

●でしょ
私的には「でしょう」だと思っています。
でも最近は皆「でしょ」を使っている感じです。

テレビや会話では分かりづらいのですが、ネット記事や本を読むと殆どが「でしょ」になっています。

「でしょう」は日本語として使われなくなったのか?とまで私は思って調べてみると、「だろ」の丁寧語とか、一部の地域では「でしょ」は丁寧な言葉ではないので、目上の人や初めて会う人に使ってはいけないなどの記述を発見しました。

そして複数の方が記事に書いていらっしゃることとして、「でしょ」は今や普通に使われているが本来は正しい日本語とは言えず、俗語であるということでした。

また「でしょう」は相手に同意を求めるほか、推測を投げかける場合に使うが、「でしょ」は同意のみ求める、しかも一方的にやや強い感情で同意を求める時、と書いてある記事もありますが私はこの区別を使い分けてる人は圧倒的に少ないと思います。

殆どどんな場合でも「でしょ」を使う人が多いです。

もっとも「でしょ」はどちらかというとお若い人が多く使うようで、ある程度の年齢以上の人は「でしょう」、「ですよね」、「でしょうか」などを多く使うはずです。

いずれにせよ20年以上前は殆ど「でしょ」は使われていなかったのでは?と思います。

ネット記事などでは猫も杓子も「でしょ」で、「でしょう」が極端に少なくなって来ている感じで「日本語としてどうか?」と日々強い疑問を感じています。

●やんちゃ
これも大昔から今に至るまで途切れることなく使われる言葉ですが、テレビのワイドショーやバラエティで使われる事例を見ると私は強烈な違和感を感じます。

・私が認識していた「やんちゃ」の意味
主に幼少~小学生くらいまでの男の子で、いつも悪戯やおふざけで親や先生に怒られてばかりの活発な子供に使う言葉。
時として「わんぱく」という言い方もする。女の子の場合は「おてんば」を使う。

・最近テレビや雑誌、ネット記事で使われる「やんちゃ」の意味
男の子に対して使う言葉ではあるが、年齢的には小学校高学年か中学生から20代後半くらいまで。

↓テレビやネットなどのメディアで使われているのを聞いて驚愕した使い方↓

– ○○さんは高校生の頃は他校の生徒と喧嘩して補導されたり、二十歳くらいの時は剃り込みでサングラスをかけていたのでヤクザに間違えられて「本業の人」に殴られたりしてとっても「やんちゃ」な青少年期だったそうです。

– 昨日逮捕された□□容疑のXXは近年は窃盗を続け、若い頃は喧嘩と強盗に明け暮れる「やんちゃ」ぶりが近隣では有名だったそうです。

こういう↑事がテレビなどでごく普通に使われていて、しかも正しい事実を伝えなくてはいけないニュース番組の内容ですから私からすると驚愕以外の何者でもありません。

 

分かる範囲で「やんちゃ」を調べると殆どの説明で、「子供が親の言うことを聞かないこと。親が思うとおりのことをしてくれない(例としてはおもちゃを買ってくれないなど)時に駄々をこねること」と書いてあります。

「やんちゃ」故に悪いことをしても、それはあくまでも「子供のいたずら」であって最近テレビなどで使われるような暴力行為=犯罪に対して使う言葉ではないのです。

時代と共に変わったというよりも、何かのきっかけでマスメディアさえも勝手に解釈した間違った使い方をするようになったというのが正解のようです。

ワイドショーなどでも分別のある年齢のタレントが過去の犯罪行為に対して「やんちゃだったんですね」と涼しい顔をして言っているのを見ると驚くだけでなく「頭悪いな」と思ってしまいます。




また昨年でしたか某番組で取材を受けたご年配の方が「あそこの丁字路(ていじろ)で・・・」と話したら、スタジオで見ていた司会者やゲスト全員が、「あの人訛っているの? 『ていじろ』じゃなくて『T字路』じゃん」と大笑いしていました。

ご存知の方も多いとは思いますが、実は「T字路」と言う言葉は正しくありません。

正解は「丁字路(ていじろ)」なのです。「丁」の字のように3方向に分岐する交差点のことを言うのです。

でもスタジオにいた10人前後の誰一人知らず、テレビ局も訂正をいれませんでした。

そしてネット上では良識のある人を中心に「丁字路」が正しいと指摘する声があふれてテレビ局が後日謝罪と訂正を入れたのです。

もっとも「T字路」という言い方が定着しているのも事実なのですが、文字で書くと「丁字路」であり、日本語としても丁字路が正解です。

 

誰もが全ての分野の真理を知っているわけではありませんが、少なくても確証の持てる知識を持っていないのであればむやみに回りに流された言葉を使ったり、違う言い方をする人を笑い飛ばすのは避けるべきと思います。

そのようなことで笑い飛ばすのは「私は無知の馬鹿です」と言っているようなものなのですから。

 

つい最近広辞苑の7版が発行されて、また幾つかの新しく生まれた言葉が追加されたそうですが、これはとても良いことだと思います。

しかし以前から載っている言葉の意味が時代と共に大きく変わってしまうことなどないのです。

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4 Responses to “時代で変わる言葉の意味合い”

  1. 会長どうぞ!!! ピップエレキバン!!! より:

    年代で言葉の意味が違うなんて,とてもチョベリバですね。下手に誤解されると相手から MK5されそうです。
    お互いKYされないように気をつけましょう!!!

    • kaikoshumi より:

      会長どうぞ!!! ピップエレキバン!!! さま
      こんにちは。久しぶりのご訪問ですね、ありがとうございます。

      チョベリバ、ですか・・・
      なぜか「ナウイヤング」ということばを思い出しました。

      新しい俗語が生まれるのは時代の流れなのでOKですが、本来の意味をはき違いして間違った日本語だけはするべきではないと思います。

      またご訪問くださいませ。

  2. ポン太 より:

    日本語はヨーロッパの言語(とくに英語)に比べて文法が滅茶苦茶でも意味が通じる利点はありますが、変遷し易い短所があります。
    1950年代の新聞を読めば今(口語体)と違い文語体です。

    丁字路は初めて知りました。お恥ずかしい限りです。
    自分がよく耳にしたのが三差路です。
    教習所で「クランク」「S字」とあるので、T字路を自然に受け入れてました。

    とあるアナウンサーが著書で「言葉は大切」「“やばい”という言い方をしない」と記しながら、番組で「まずい」を連発し、そのことを解ってないと判明しました。

    戸田奈津子が「アメリカで“groovy”という言葉が20年近く言われ続けたことに対し日本では3か月程度で死語になるため邦訳しない」と仰ってました。

    日本語の特質に加えてマスコミが意図的に改変(アベック→カップル ジャンパー→ジャケットなど)するため、あと50年も経てば全く異質な言語に変わる可能性も否定できません。

    ちなみに、ニュース天気予報で5月の晴れた日に言われている「五月晴れ」とは梅雨の合間の晴れ間を指す言葉だと長い間知りませんでした。

    • kaikoshumi より:

      ポン太 様
      こんにちは。
      コメントありがとうございます。

      三差路、は現在も普通に使われますし、延長上で四差路、五差路なども使われますね。

      言葉は時代と共に変わる部分もあります。
      しかし私たちが気を付けなくてはいけないのは、

      【マスコミが勝手に作ってしまう、変えてしまう】

      事が多すぎるという事です。
      近年のマスコミ、記者の書く記事を読むとライティングでは素人の私でさえもあまりのレベルの低さにがっかりします。

      一流新聞社・テレビ局に「一流の大学」を「一流の成績で」卒業して入社してもこのザマか、と言いたくなるレベルです。

      そして流行の多くは企業に意図的に作られたものであることをご存じですか?

      例えばですが、「来年は赤のボーダー柄を流行らせよう」という会議が広告代理店や大手アパレルメーカ、関連企業が集まって行われ、その結果を「ごく自然風に」メディアに流す、もしくは「コッソリお願い」して無理に流行を作るのです。

      その会議に計画に従ってアパレルやグッズメーカーは事業計画を立てるのです。流行るのを前提に。

      多分言葉の使い方もある程度はこのような会議の元に行われていると勝手に思っています。

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こんにちは。私の名前は「 ノンダクレー」と申します妻子持ちの普通のクソ親父であります。
東京で生まれ育ち、横浜市に長いこと住み、現在は北海道札幌市におります。
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