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マミヤRB67プロフェッショナルSD (中版カメラ)

驚異的な超高画質のカメラ・マミヤRB67

私の趣味は旅行、写真、カメラ、鉄道など色々ありますが、その中で手放してしまったけれど忘れられないカメラの一つとして、

【マミヤRB67プロフェッショナルSD】

があります。(以下、RB67PSD

このカメラは初代機が1970年発売で、その後細かい改良を重ねられて来ました。

もちろんフィルムカメラですが、フィルムは35mm版ではなくて120又は220サイズのブローニフィルムを使います。

 

基本形の画面サイズは67版ですが(6cm x 7cm)、フィルムマガジンの変更で645、66、68版などにも対応していました。

私がRB67PSDを購入したのは確か1991年で、RB67シリーズの最終機で発売の翌年でした。

RBの意味は「レボルビングバック」のことで、カメラを三脚に据えた状態でも、フィルムホルダーを廻すと縦横の切り替えが簡単に出来るというものです。

当時数台のカメラを所有していましたが、全て35mm版(今で言うフルサイズですね)でメインの機種はキヤノンのEOS-1HSでした。

(キヤノンEOS-1HSはもちろんフィルムだがEOS-1シリーズの第一号機)

↓これがEOS-1HSです。↓

(クリックで拡大します。ブラウザの「戻る」ボタンで記事にお戻り下さい。)

DSCF0006_RDSCF0008edit_R

そして高価なキヤノンのLレンズを色々と揃えようとお金を準備しつつあった時に、職場の先輩で写真というかカメラ好きの人がいて、ある日その人が写した富士山の写真を見てひっくり返るくらいの衝撃を受けたんです。

構図なども何の変哲もない1枚で、プリントサイズもたかだか2Lくらいでした。

超高画質の中版カメラへの目覚め・・・

しかしその2Lの写真は明らかに全てが違っていて、私にとって初めての経験だったんです。

何が違うかというと一言では難しいのですが、立体感というか色の自然さというか2Lという小さな額の中に本物の富士山が聳え立っているという感じでした。

とにかく2Lというサイズを抜きにしてもこれほど立体感と高画質の写真は見たことがありませんでした。

その先輩にカメラやフィルムの事を聞くと、「カメラはマミヤの67版、RB67SでフィルムはフジのISO100の普通のネガフィルム」とのこと。

(RB67Sは私が買ったRB67PSDの一つ前のモデルです。)

そして私はとり付かれたように、中版カメラの本を読み漁りました。

中版サイズのカメラの存在は知っていましたが、普通の人が使うものではないくらいの認識しかなかったんです。
知れば知るほど「EOS-1やLレンズなんかに金をかけている場合ではない!」と思うようになり中版カメラの購入を決意しました。

当初フジのGXシリーズなども考えたのですが、風景派の私は豊富な交換レンズやオプション、そして先輩に見せられたマミヤRB67にどんどん惹かれてマミヤを買うことにしたのです。

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そして最初は以下のものを購入しました。


・マミヤRB67PSDボディ
 ほぼ立方体の非常に堅牢な金属の箱。中には一眼レフのミラーしか入っていない。
 折りたたみ式でルーペのついたウェストレベルファインダー付き。
 確か購入価格はこれだけで11万円くらいした。

・6 x 8版電動フィルムホルダー(120/220兼用)
 この手の中版カメラはフィルムを装てんするホルダーさえ別売りとなる。

 風景を撮るならば少しでも大きなサイズが良いと思い、68版を選択。
 でも無理に電動ホルダーにする必要は無かったと思う。
 電動と言っても1コマ巻き上げるのに5~7秒も掛かる。
 購入価格は5万円くらいだった。

・レンズ
 色々と揃えたかったが、何分レンズ1本は10万円以上が当たり前で、フィルムホルダーなども別売りなのでとりあえず風景用に広角レンズを1本買った。
 65mm/F4.5(35mm版換算値=32mm)のレンズだがいくらか忘れてしまった。
 でも10数万円はしたと思う。

・その他購入をためらった、若しくは後回しにしようと思ったもの

 - プリズムファインダー
ボディ付属のウエストレベルファインダーは実は左右が逆に表示されます。
一眼レフなのでミラーで像は反転されますが、その後ペンタプリズムがないからです。

 

当然正像のほうが良いに決まっているし、太陽光が眩しい条件でも構図を決めやすいです。

平均/中央重点測光の切替が出来ますが、価格は確か75000~80000円でしかも電池込みで重量が1kgを越えます。

流石にプロじゃないので買いませんでした。

- 蛇腹レンズフード
マミヤRB67シリーズはピントあわせをレンズのヘリコイドで行うのではなくて、ボディ側の蛇腹を前後に伸ばしてピントを合わせます。

だからというわけでもないのですが、レンズ付属のフードだけだと有害光のカットが充分でないし、【見た目】も重視して蛇腹レンズフードが欲しくなりました。

結局ボディ購入数ヵ月後に購入しました。

- やや望遠系のレンズ
風景がメインだということと、カメラの性質からいって「ほどほどの望遠」が欲しいと思いました。
結局ボディ購入後1年位してから250mm/F4.5(35mm換算で約125mm)を買いました。

値段は忘れましたが、やはり10万円以上はしたと思います。

最初に買った65mmのレンズとは焦点距離が違うので一概の比較は出来ませんが、65mmの描写性能があまりにも凄いのでこちらのレンズは「まあこんなものだろう」くらいと思いました。

でも35mm版の同じ換算焦点距離の画質とは比べ物にはなりませんが。

そして私の風景撮影の定番となった状態が以下の写真となります。
装着レンズは65mm、蛇腹レンズフードをつけています。

撮影データは1992年頃の夏、北海道釧路市の米町公園です。
超カッコいいと思いませんか?
(プリントからのスキャンで画質悪く恐縮です)

(クリックで拡大します。ブラウザの「戻る」ボタンで記事にお戻り下さい。)

RB67PSD_2000_trim_R


 

素晴らしい画質と堅牢性。でも重量と価格の高さに耐え切れず・・・

その後もRB67PSDで散々写真を撮りました。

でも腕が下手なのでこのビッグフォーマットを生かした画質の写真はやはりヒット率が低かったと思います。

しかし階調の豊かさ、浮き出てくるような立体感はやはり中版だけのことはありました。

購入前に中版関係の本を読んでいて、

「中版は目に見えないものまで映し出す」

と書いてあって、そんばバカな!と思ったんですが撮影してみてその意味がわかりました。

はるか遠方の木々の枝や葉の一枚一枚まで描写し、手の届く場所にある石でさえも表面の模様や階調などの豊かさなど中版を使って改めて思ったことがたくさんありました。

やはり「目に見えないものまで映し出す」ということは本当でした。

そのうちここにもRB67PSDで撮影した写真をアップしようと思いますが、何分家のスキャナーの能力が低いので驚異的な超高画質をお届けできないかもしれません。

さて一番のお気に入りになったRB67PSDですが、あまりの重量に近所に持ち出すのもきつくなって来ました。

カメラバッグもそれなりの大型が必要ですし(当時TENBAを使用)、さっと出してさっと撮るなんて出来ないです。

風景だから・・・と言っても朝陽や夕陽などは秒単位で変わっていきますし、日中の好天でも上空の雲の流れが早いと思ったような写真が撮れません。

撮影のスタイルは概ね以下となるからです。


1.カメラバッグから出して三脚にフィルムホルダーをつけたボディをセット。

 

2.レンズをセットして構図を確認。
  前述したようにファインダー内の像は左右逆、しかもファインダー自体のサイズが大きいので構図を決めた後にピントを付属のルーペで確認する必要がある。

 

3.単体の露出計で露出を測りカメラにセットする。
   高価なプリズムファインダーを買わないと露出計が付いていないのです。

4.シャッターをチャージする
  フィルムカメラを使ったことのある人でも中版以上を使わないとこの操作がわからないと思います。

  カメラのシャッターはフィルム/デジタル問わずシャッタを切った後に次の撮影に備えてシャッターをセットしなくてはいけないのです。

これをシャッターチャージと言います。ほぼ全てのカメラはシャッターを切ってフィルムを巻き上げた直後に自動的にシャッターチャージが行われるのでこの操作を気にする事が無いのです。(デジタルも同じ)

このシャッターチャージ用のレバーがRB67PSDの右側面についています。

上記写真のボディ右側に大きなレバーがあるのが判るでしょうか?

これがシャッターチャージレバーです。またレバーの前方下側にある丸いつまみはピントあわせです。

左右に同じつまみが付いていて、これを同時に廻すとレンズマウント部が蛇腹で伸び縮みするのです。

5.全ての準備が整ったらフィルムマガジンの「引き蓋」を引き抜く
  古い蛇腹のビューカメラの操作を見たことのある人ならば判ると思いますが、この手のカメラはフィルムマガジン(ホルダー)の前面に不要な露光防止をするために光を遮断する「引き蓋」が付いています。

  これを引き抜いて露光の準備をします。

6. シャッターを切る。
    ここまで来て初めてシャッターが切れます。

このようにRB67PSDは本当に大変なカメラです。

もちろんヒットすれば素晴らしい画質が待っているのは事実です。

でも本来は結婚式場などのスタジオカメラですし、65mmのレンズ1本だけでも多分総重量は5kgはかるく越えます。

しかもかさばるし、フィルム装てんも暗幕は不要ですが35mm版のようにカートリッジに入っておらずフィルムの表面に遮光用の紙がまいてあるだけなので直射日光下ではフィルムの出し入れが出来ません。

また「あのレンズも欲しい」、「あのオプションも欲しい」となるとお金が10万円単位で飛んで行きます。

フィルム現像代もバカになりません。

 

そんなわけでこのカメラは手放しました。

見ているだけでカッコいいというカメラですが、動かなくなったから飾っておくならばいざ知らず、トラブル皆無で動くのですから誰かに使ってもらわないとカメラが可哀想だと思ったんです。

動かし続けることが一番です。

(でも売却はかなりよいお値段で売れましたけれど・・・)

 
買い取り30%

最後に、

実はRB67PSDの他に中版は、「マミヤ7」「マミヤ645E」「フジGS645S PRO」も持っていました。

そしてついに「4×5」(シノゴと読む)まで買ったんです。

購入したカメラは当時恐らく4x5版では最廉価製品でレンズキットの「ホースマン ウッドマン45」という商品でした。
私が写したカメラ本体の写真が見当たらないので商品のページのリンクを貼っておきます。
ただ、既に絶版ですのでいつリンク切れが起こるか判りませんのでご了承願います。

ウッドマン45のページ

 

「4×5」というのはフィルムサイズが4インチ x 5インチで蛇腹にフィルムホルダーとレンズをつけただけの一番原始的なカメラです。

フィルムもシートフィルムといって1枚1枚暗室または暗幕などの中で専用フォルダーにセットします。

そしてファインダー面の画像は「上下左右逆さま」となります。

大きなガラスのピント面がむき出しなので構図決めとピントあわせの時には頭から黒い布を被って作業します。

だから外ではちょっと恥ずかしいです。

でもこのフィルムサイズから吐き出される画質は67、68を遥かに越えます。

しかしフィルムサイズだけでサービスプリントやL版を超えるので最低のプリントサイズが2Lとなり、現像も1枚で500円くらいしました。

でももし金持ちだったら、私はその上の「8×10」(エイトバイテン)も買っていたと思います。

デジタル全盛になって思うのは、画質・機能などの素晴らしさに反して【ドキドキするカメラ】が非常に少なくなった気がします。

 

これは他の製品、例えばビデオ(DVD)レコーダやオーディオ機器などもそうなんですが、もっと【ドキドキ】する製品を出して欲しいな、と思います。

カメラで今欲しいのはシグマのdpクワトロシリーズ(DP1メリルは所有)とフェーズワンのデジタルバックカメラなんですが、フェーズワンのシリーズだと標準系のレンズ1本とボディ、デジタルバックを買っただけで300~500万円以上しますので宝くじでも当たらなければ手が出せません。

でも風景派としては大型のセンサーで8000万画素なんて言われると夢にも出て来てしまいます。

以下、所有していたマミヤ645E、マミヤ7、フジGS645S PROの写真です。

いずれも凄まじい解像度を持ったカメラですが、フジGS645S PROはその無骨な外観とは裏腹に「超高解像度番長」と言えるほどのカリカリのシャープネスの利いた遥か彼方まで解像するほどの性能でした。

レンズ周りのリングは鉄製のレンズガードで、カメラ底面にはシャッターの回数を数えるカウンターが付いていました。

プラボディでしたがまさに「ガチガチの業務機」でした。

なおフジGS645S PROのみ自分で写した写真が見つかりません。

写真は相当な前に何処からか入手したのかわからないものです。あしからず。

(いずれもクリックで拡大します。ブラウザの「戻る」ボタンで記事にお戻り下さい。)

 

【マミヤ645E】

P7210286_R

【マミヤ7】

DSCF0001_R

【フジGS645S PRO】

Fuji_645PSerit

 

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こんにちは。私の名前は「 ノンダクレー」と申します。
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