Sponsored Link

マジックアイは真空管ラジオのお供!

名前のとおり不思議な真空管のマジックアイ

いまやごくごく一部でしか使われていない真空管ですが、数ある真空管の中でも異色を放っていたのが「マジックアイ」でした。

今回は電子関係のちょっと専門的なお話になってしまうので専門外の方はごめんなさい。

でもメカ好きな人ならば興味を持って本記事をお読みいただけると思います。

真空管はトランジスタと同じように「信号の増幅」、「整流(電流を一方方向にしか流さないこと)」という大きな二つの動作をする事が出来ますが、実はもう一つ異色の才能を持っているのです。

それは「信号の強弱によって光る」ということなのです。

光る部品であれば、一般の電球のほかには半導体のLED(発光ダイオード)がありますが真空管でも光るものがあるのです。

それがマジックアイなのです。

何に使われていたかと申しますとラジオの受信電波の強さを示す表示灯テープレコーダの録音レベルの表示に使われていました。

時代的には1950年代からくらいと言われています。

とても不思議なデバイスのマジックアイ

マジックアイとは実に不思議な真空管で、頭の部分が信号の強弱に応じて緑色に光るというものでした。

正確に言うと緑に光りながら、光る幅が変わると言ったほうが正しいかもしれません。

とにかくマジックアイで信号の強さを表示できるのです。

私の父は若い頃から真空管でラジオやアンプなどを作るのが大好きで、家には自作の真空管のオーディオアンプやラジオ、そして部品がたくさんあったので私は幼少の頃に何が何だかわからないままそれらをいじって遊んでいました。

結局は私も電子業界に入ったんですけどね。

そしてある時期に多くの部品なども処分したのですが、なぜかマジックアイが残っていました。

それが以下の写真です。

(クリックで拡大します。ブラウザの「戻る」ボタンで記事にお戻り下さい。)

MGC1

↓頭のてっぺんの白い部分が緑色に光る。

MGC2

MGC3

マジックアイで火傷しそうになった!

マジックアイは実は子供の頃に「痛い」思い出があるのです。

正確に言うと「痛い」ではなくて「熱い」んですが。

毎年幼少の頃から家族で葉山(神奈川県)の海の家に行っていたのですが、その海の家に当時としてもかなり古い真空管ラジオがありました。

幼少の頃の私は電子の専門知識などは皆無でしたが、メカものには憧れを持っていました。

その真空管ラジオも何度も遣わさせて頂いたのですが、選局つまみの横に丸い緑に光るランプがありました。

放送局に同調する時に緑の光る幅が変わるんです。

不思議で面白いその「発光体」に好奇心旺盛の私は何気なく指で触れてみたんです。

そしたら「熱い!」と叫んで指を引っ込めました。

火傷は幸いしませんでしたが、びっくりするくらい熱かったんです。

それがマジックアイというものだと知ったのは大分後になってからです。

でも今考えると火傷防止用にマジックアイの部分にはガラスかプラスティック板を入れると思うんですが、そのラジオの保護カバーが取れて無くなったのか、最初から付いていなかったのかは知る由もありませんが、今の時代だったらPL法とかに引っかかる設計ですね。

でも子供心に不思議な形に変化する緑の発光体に心惹かれたのは事実です。

いわゆる「ドキドキ感」というやつですね。

 

(おまけ)

どうでもいいおまけの話です。

いまや真空管などこの世から消え去ったと思っている人がたくさんいると思います。

でも実は真空管はまだまだたくさん使われているのです。

古い機器がずっと使われているという意味ではありませんよ。

一部の例を以下に挙げておきます。


・電子レンジのマイクロ波発生器

これには「マグネトロン」という真空管が使われています。そうです、何処の家にもある電子レンジです。

理由は電磁レンジに必要な高出力の周波数を半導体(トランジスタなど)で発生させようとすると大掛かりな装置となり非常に値段の高い製品になってしまうからです。

オーブン機能のない電子レンジであれば1万円しないで買えるのはマグネトロンを使っているからです。

 

・宇宙からのごく微量な放射線を捕らえる装置

専門家でなくてもこういう話しはニュースなどで聞いたことがあると思います。

日本で言えば岐阜県の山奥にある「スーパーカミオカンデ」が有名です。

宇宙のはるか彼方からやってくる宇宙線(放射線)を捕らえるために数万個以上の真空管が地下深くに設置されています。

この真空管は「光電子倍増管」という部品なのですが、半導体では不可能と言われています。

理由は極めてごく微量の宇宙線を捕らえるには、半導体だとシリコンなどの原子とぶつかった時に多くの雑音を発生するからだと聞いたことがあります。

この手の分野は私の専門外ですが、なるほど!と思いました。

恐らく将来的にも半導体に変わることは原理的に難しいと思います。

 

・その他、レーダーや通信設備など

極短い時間に強力かつ非常に高い周波数の信号を出すレーダには半導体ではまだ無理があるようです。

ここでいうレーダは軍事、気象などの大型、高出力型のものですが、以下の真空管が使われています。

マグネトロン

クライストロン

TWT(進行波管)

 

今日は「いつも以上に」オタ話しになってしまいましたね。

スポンサーリンク


コメントを残す

サブコンテンツ

管理人について

管理人

こんにちは。私の名前は「 ノンダクレー」と申します。
もう50代にもなる妻子持ちのクソ親父であります。
東京で生まれ育ち、横浜市に長いこと住み、現在は北海道のある都市におります。
色々と思う事が多くなる年齢、このサイトで「懐かしい街と物」をお楽しみ頂ければ幸いでございます。

スポンサーリンク

このページの先頭へ