コニカC35は私の永遠の名機
永遠の名機 コニカC35
コニカC35は私が2番目に所有したカメラでした。
所有と言っても小学校6年ですから親に買ってもらったものです。
最初に買ってもらったカメラは殆ど覚えていないんですが、小学校2、3年の時にカートリッジ式のフィルムのカメラを買ってもらいました。
こちらは幼稚園時代の友人宅がカメラ屋をやっていてその店で買ってもらったんです。
カートリッジ式フィルムと言えば110(ワンテン)が有名ですが記憶をたどると110のカートリッジ(Wikipedia)ではなかった気がするので、時代を考えると126カートリッジ(Wikipedia)のカメラだったのかな?と思いますが相当曖昧です。
このカートリッジ式カメラは小学校卒業時には既に持っていませんでした。
6年生の時に写真部に入ったこともあり親がコニカC35を買ってくれたんです。
でもこのカメラは当時でも子供向けのカメラではなく、写真が好きな大人が持つようなカメラでした。
テレビでも井上順さんがCMをしょっちゅうやっていました。
C35は幾つかのシリーズがあるのですが私が買ってもらったものの概要は以下です。
・名称: コニカC35 フラッシュマティック
・製造業者: コニカ株式会社(現、コニカミノルタ)
・形式: 距離計連動式
・露出制御:プログラムAE
・レンズ: コニカヘキサノン 38mm F2.8
・使用フィルム: 135サイズ(35mm版)
精密感があり非常に丁寧に作られたコニカC35
金属ボディで剛性感があり、非常にしっかりとした作りのカメラです。
今この様なカメラを作るとなるとボディにかなりのお金が掛かると思います。
フィルム後期の一眼レフでさえ上級機以外はフィルムを押さえるレールや裏板がプラスティックだったりしましたが、C35は金属製です。
巻き上げレバーも非常に指にしっくりと来て、子供心に使っていて気持ちがよいものでした。
でもシャッターはストロークが長いので手振れを誘発しやすいと思いましたが。
以下に「雄姿」の写真を載せます。
(クリックで拡大します。ブラウザの「戻る」ボタンで記事にお戻り下さい。)
↓シンプルな正統派 ↓これがヘキサノン
↓金属のフィルムレール ↓金属のフィルム押さえ
↓このフィルムをご存知?
裏蓋の内側に「SAKURA COLOR」とシールが貼ってありました。
これは当時コニカが出していたブランド「さくらカラー」のフィルムのことです。
ちょっとした宣伝ですね。
コニカC35 の画質と使い勝手
画質ですが、フィルムカメラなのでフィルムの種類に依然する部分が大きいのです。
でもどのフィルムを使っても色がこってりと載った鮮やかな写りになります。
シャープネスはそれほどでもなくやや軟調です。
だからポートレート向けなのかもしれません。
使い勝手はシンプルということもあり非常に良好です。
でもフィルム感度は前面のレンズ周囲にあるダイヤルを指で押えながら廻すのでやりにくいです。
フィルムカメラは感度切替えはフィルム装てん時の1回しかやりませんからこれで良いのかもしれませんが、レンズにフィルターをつけると感度設定のたびにフィルターを外さなくてはいけませんでした。
そうそう、忘れてはいけないのが写真を見ると判りますが、フィルム感度の表記がISOではなくてDIN/ASAなんですよ!
ピントあわせは小さめのファインダーを覗いて、2重像を一致させる方式ですがレンズ鏡胴のピントリングは絶妙なフィーリングで実に滑らかでした。
シャッターボタンはストロークがやや長めでしたが、シャッター自体がレンズシャッターですので音は非常に静かでショックも殆どありません。
全体の操作性も非常によく当時のカメラは凄かったんだな、と改めて思います。
現在の私のコニカC35
今(2016年4月現在)もこのカメラは手元にあります。
他のカメラ関係の記事で、「使わないカメラは可哀想なので手放して誰かに使ってもらった方が良い」と書きましたが、このC35のみは特別扱いです。
私にとって2台目のカメラとは言え、一番長く使いしかも一番多くの思い出があるからです。
小学校の写真部、遠足、修学旅行、大人になってからの旅行でも大活躍でした。
だからこのカメラは一生とっておきます。
今でもちゃんとシャッターが切れて、フィルムの給装も問題なく出来ます。
でもやはりガタが来ているので光線漏れがありますから、遮光材を貼りなおしたり補修する必要はあります。
恐らくシャッター速度もずれて来ていると思いますが、ネガフィルムを使っている限りは問題ないと思います。
今は完全にフィルムカメラは使わなくなってしまいましたが、幼少の頃から数え切れない思い出をくれたC35はずっとそばにおいて置きたいと思います。
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