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マルス JR(JNR)の座席予約システム

マルス=世界に誇る座席予約システム

【本記事の写真は私の友人から借りて撮影したものです。ご協力に感謝いたします。】

マルスというのはJR(旧国鉄時代を含む)の座席予約システムです。

みどりの窓口にある係員が発券時に操作する機械や、お客さんが自分で操作して指定席などを買う切符自販機の総称です。

「総称」というのは本当は正しくないのですが、このシステムを説明する上で総称と言った方が判りやすいかな?と思いました。

さてマルスとは、MARS : Multi Access seat Reservation System といい、簡単に言えばコンピュータで座席予約をするシステムのことです。

現役バリバリのシステムなので本サイトで取り上げるのは?と思う方もいらっしゃると思います。

でもマルスは50年もの長い歴史があり、その最初の頃のシステムに使われた「ある物」を友人からお借りしたのでその写真と共に記事を書きたいと思ったのです。

 

現在使われているマルス端末(係員用)の一例の写真です↓

(クリックで拡大します)

200710191449000

(引用元: Wikipedia )

 

マルスの詳細は本記事では省きますが、当初はコンピュータが出力した結果を直接切符に印字できず、係員が手で切符に転記していたそうです。

その後直接切符に印字出来るようになりましたが、でも全ての項目を印字出来なかったりゴムのスタンプ(自動的に印字も含む)を使ったり色々と試行錯誤の上現在のシステムになったようです。

今は個人でも非常に安価で高性能なPCやプリンターを家で使える時代ですが、ここまでコンピュータが進化するまでは大変な苦労があったようです。

今回は40年以上(あるいは前後)前に使われていたマルスのスタンプをご紹介します。

スタンプといっても手で押すのではなくて機械にセットして自動的に印字されるものですが今となっては大変貴重なものであります。

マルスで使われていたスタンプ

以下が友人からお借りして撮影したものです。

思ったより全長は長いんです。

(クリックで拡大します)

20160821 マルススタンプ_01_R 20160821 マルススタンプ_07_R

20160821 マルススタンプ_02_R 20160821 マルススタンプ_08_R

20160821 マルススタンプ_09_R 20160821 マルススタンプ_06_R

この活字棒はマルス101システムで開発されたものだそうで、同システムは1964年から使用されています。

そして活字棒はマルス104システム(1970年)まで使われたそうです。

今回撮影した活字棒がどのマルスの物かははっきりしませんが、いずれにしても今から約50年くらい前に使われた可能性があるわけですね。

ゴム印はかなりすり減っていますが、洗浄して多少手を加えればまだ使えそうな感じです。


さて私が「みどりの窓口」で切符を買う時に一番印象に残っているのは通称「パタパタ」というシステムでした。

以下のような端末で、係員が金属のプレートを本をめくるようにして該当路線を出して(これがパタパタの語源)、駅名などの部分にピンを突っ込んでデータを確定するというものでした。

(クリックで拡大します。)

800px-TypeM-Term_MARS

(引用元: Wikipedia )

これは見ていて実に面白かったですね。

係員が要望の列車や座席が取れない時はかなり悩んで「パタパタ」をやってピンをまた別の所に差し込んで・・・という作業を繰り返しやっとの事で指定席が取れた時はお客である私の安堵感よりも、係員の達成感を感じたものです。

膨大なデータから欲しいものを選択するのによくぞまあこんなシステムを考えたものだと感心します。

今のように画面に表示される情報をマウスでクリックしたり、タッチパネルを操作したりなんて考えもつかなかった時代の産物ですね。

なお「パタパタ」は2002年9月30日まで使われていたそうなので、考えようによっては結構最近まで使っていたんですね。

それと以下のような切符の自販機に並んでいるものもマルス端末の一つなんです。

普段何気なく使っているんですが本当にコンピュータシステムの進化を感じます。

(クリックで拡大します)

MV35&MV30@Ueno-Sta

(引用元: Wikipedia )

 

マルスは単にJRの座席予約だけではなく、ホテル、飛行機、他社路線、ツアー旅行など非常に多くの予約が出来る素晴らしいシステムです。

予約に関してこれほど大規模・多彩なシステムは世界中でマルスだけであり何処も真似の出来ない世界最高峰のシステムです。

今や個人でもPCやスマホで何でも出来てしまいますが、これも過去多くの先人が苦労に苦労を重ねて今があるということを忘れないようにしたいですね。

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4 Responses to “マルス JR(JNR)の座席予約システム”

  1. 4あほ より:

    本みたくページめくるヤツにピン刺すのは、みならいかのんは知らないっすね。
    指定券も発行するし乗車券も発行してくれっけど、慣れない出札のおじさんがやると、
    経路間違えたりして、かえって時間がかかったりしたっす。時間はかかりそうだけど、
    電卓で経路線の営業キロ(運賃計算キロ・擬制キロ)を計算するほうが速いと思ったんで、
    乗車券は手書き出札してくれる駅(余裕があったら座席指定も)でしてたっす。
    ・・・丁寧だし並ばなくっていいっすし…ゆたか

    全国的にマルス(→ここでは「みどりの窓口」のことです)がなくなってて、
    田舎じゃ、ほとんどの利用客が高齢者のところは非常に困っているとか…。
    つい最近も、あれ?ここもなくなったの(神奈川じゃ必要ないのか?)って駅が…。
    自分らはスマホ持ってないし、タッチパネルはスイッチボタンと違って、
    押したかどうかわからないし、指定券複数枚買った…って知人がいたりとか。
    ・・・年寄りにもっと優しくしてくれよぉ…はじめっち

    あたいはむずかしいことはよくわかんないけんども、「マルス104」とかは知らないけど、
    「マルス137」は知ってるのだ、スペシウム光線の2倍の威力があるのだ。
    でも、ウルトラマンの手からたくさんの光線が出てるから、威力はスペシウム光線のほうが段違いなのだ。
    ・・・むかし勉強したのだつるみん

    「ピンで刺す」って聞いて、「エポック社の『スパイレーダー大作戦???』(はっきりと覚えてないですぅ…)」ってのを、思い出したりするのですぅ…。
    あとは電流計にピンを指すってのが、気持ちよかったりするんですぅ…。
    ・・・ちょっちヘンなフェチですぅ…みならいかのん「みどりの窓口」やってみたかったですぅ…

    • kaikoshumi より:

      4あほ様
      こんにちは。コメントありがとうございます。

      窓口氏でピンを刺す端末に慣れていない人もいました。
      でもベテランでも客の要望によっては相当悩みながらやっていましたね。
      通常ではあまりあり得ない経路を指定する客が、「XX線の特急YYで〇〇駅まで行って、そこから▽に乗り換えて・・・」とか。
      メモ書き持ってくればまだ良いですが口頭で言うと大変です。

      今や有人駅でも指定席も自販機で買え、という時代になりつつあります。
      JR北海道も東日本も有人のみどりの窓口の廃止が進んでいますね。
      自販機は驚くほど多機能ですが、けっこう使う時に戸惑います。
      単に合理化なんですが、確かに年寄りには厳しいし、若い人でも普段から使っていないと
      何度もやり直している人も見ます。

      スペシウム光線、以前テレビで円谷プロの人が裏話を暴露していましたが、
      スペシウム光線が出る場面は光線の1本1本を手書きで書いて(つまり無数の光線の模様)、それを透明シートに写してウルトラマンが構えたフィルムの場面に合成していたそうです。
      隊員の光線銃や怪獣の吐く火、光線も全て同様の手順とのことで気が遠くなる作業ですね。凄いことです。

  2. あほのはじめっち(代 文責) より:

    あほのつるみんがすいません。
    「マルス137」でなくって、「マルス133」の間違いだったようです。
    ・・・筋違いのこと書いて間違えるとは…はじめっち

    • kaikoshumi より:

      あほのはじめっち(代 文責)様
      コメントありがとうございます。
      わざわざご丁寧に。

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こんにちは。私の名前は「 ノンダクレー」と申します妻子持ちの普通のクソ親父であります。
東京で生まれ育ち、横浜市に長いこと住み、現在は北海道札幌市におります。
色々と思う事が多くなる年齢、このサイトで「懐かしい街と物」をお楽しみ頂ければ幸いでございます。

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