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ダストシュートと石のゴミ箱

ゴミ収集場所今昔

本記事でいうゴミ箱というのは駅などにある誰でも自由にごみを捨てることの出来るものではなくて、ゴミ収集場所のことです。

現在のゴミ収集場所は以下のようなものが多いと思います。

上記はごく一例ですが、全国どこでも「収集日を守る」、「決められた袋に入れてゴミの拡散を防ぐ」などきちんとしたルールの元に設置・運用されていると思います。

 

でも1960年代、若しくは1970年代まではわりとゴミ収集場所と運用もかなり適当であったのが事実だと思います。

昔は今のように厳しい分別などもありませんでしたので「燃えるゴミ」、「燃えないゴミ」でさえ分けていなかった自治体が多かったはずです。

適当に袋に入れて一つのゴミ箱に投げ込んでいたはずです。

ダストシュートは究極のゴミ収集システム??

昔、ゴミ収集場所で究極と言えるものがマンションや団地のダストシュートでした。

ダストシュートを知らない人が多いと思いますので簡単に説明いたします。

各階の階段付近に以下のような開閉式の扉が付いています。

画像引用元: 星の国探検隊 様

http://torteworld.exblog.jp/

 

各家庭はここ↑からゴミを捨てるのです!

もちろんルールとして「必ず袋に入れる」、「決められた日に出す」ということはありますが、何分お気楽にいつでも投げ入れることが出来ますのでダストシュートは全国的に無法地帯になっていたのです。

そして各階から「自由気ままに」投げ捨てられたゴミは1階の以下のような場所に溜まります。

画像引用元: スコティッシュ・フォールドのひとりごと 様

http://blog.goo.ne.jp/yokohama_good_job

 

そして上記の扉を開けてゴミ収集車に「袋に入っている」はずのゴミを積んで行くのですが、皆袋に入れずに好き勝手に捨てて行きますし、きちんと袋に入れても高層階から投げ入れて1階のコンクリートに叩き付けられればバラバラになります。生ごみも例外なしです。

当然大変に不潔な状態になりますので、ゴミ収集が終わった直後には自治会の方や清掃担当の方が水で1階の「ゴミの溜まり場」を洗いますが、夏はひどい悪臭が漂い、ゴキブリの住み家となります。

 

このようなダストシュートは海外にもありますが、よくぞまあこんなものを使っていて伝染病などが出なかったと思います。

私は集合住宅に住んでもダストシュートのある所に住んだことがありません。

従姉妹はダストシュートのある社宅に住んでいて、遊びに行く度にいつも「いいなぁ!うちもダストシュートあればいいのに・・・」と思っていましたが、後で考えると「こんなもの無い住宅で良かった」と思います。

 

ダストシュートが無法地帯になるのは最初から分かりきっていたと思うんですが、設置側も「住人の良心」を信じるしかなかったのでしょうか?

実際このような↓張り紙をして事実上閉鎖した住宅は全国に多いと思います。

(クリックで拡大します。)

画像引用元: ふがじん業務外日報 様

http://blog.livedoor.jp/fugajin_doko/

 

そういえば従姉妹が住んでいた社宅も途中からダストシュート禁止となり蓋で固定されてしまいました。

道端にあった石のゴミ箱

時代的に(1960年代くらいまで)ダストシュートと双璧を成すと思わるのが「道端にあった石のゴミ箱」です。

誰でも自由にゴミを投げ込んでよいものではありません。ごみ収集車が来る決められた日に袋に入れてこの石のゴミ箱に入れるのです。

しっかりとした木の蓋が付いているので閉め忘れさえなければカラスに荒らされることもありません。

 

この石のゴミ箱が私の脳裏からほぼ完全に忘れていた頃、旅行先で偶然に見つけたのです!

以下の写真は2010年5月に北海道・函館を旅行した時に道端で偶然に見つけました。

(クリックで拡大します)

私が石のゴミ箱を見たのは幼少ですので東京都内でした。東京以外ましてや函館で見るとは夢にも思いませんでした。

上記のタイプは前面に木の蓋がついていますので、多分ここを取り外して洗う事も出来たのでしょう。

前面も全て石で出来たものを見た記憶もあります。

 

かなり頑丈に出来ていますが、昔は道端にこのようなゴミ箱がポツンと一つだけ置いてあったのが普通でした。

人口が少なかったのかもしれませんが、分別しないにせよよくこの程度の体積で間に合ったなと思います。

幼少の頃のゴミ捨てなんて親任せでしたから実際の事は分かりません。

古き良き時代だったのでしょうね。

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4 Responses to “ダストシュートと石のゴミ箱”

  1. 左馬之助 より:

    ダストシュート、小学校と高校にありました。今考えるとよく事故起きなかったと。特に小学校はシュート口にアホ男子は頭突っ込んでましたからねー。今なら多分問題になってるはず。教室のゴミなので鉛筆の削りかすみたいな匂いがしてたと記憶してます。

    • kaikoshumi より:

      左馬之助様
      こんにちは、コメントありがとうございます。
      仰る通り事故が起きないのは不思議でなりません。

      一部の住居ではダストシュート使用禁止令が出たのに住民は使い続け(恐らく禁止は知っていても)、それでいて1階の溜まり場部分のゴミの回収が行われないのでシュート内の2~3階までゴミが詰まった状態になりゴキブリやハエなどの害虫が大量発生してダストシュートを取り壊す工事をしたとこもあるそうです。

      私の学校にはダストシュートはなかったのですが、ゴミに鉛筆の削りかすの匂い、というのはなぜか思い出があります、。

      この度のご訪問ありがとうございました。
      またお越しくださいませ。

  2. 都わすれ より:

    はじめまして^^
    ダストシュートですが、わたくし毎日お世話になっています。
    広島の高層県営住宅です。
    造りは同じなので「広島 基町 高層アパート」で
    検索していただくと建物が分かります。
    夏はダストシュートを開けると大きなGが出てくるので勇気が要ります。2階なので余裕でいます。
    燃えるゴミのみですが無法地帯化しています。
    他のリサイクルプラや資源ごみなどは、1階のゴミステーションに捨てに行きます。
    自治会が、缶やダンボールは業者に売って収入を得ます。石のゴミ箱、幼いころにありました。
    その上に乗って縄跳びをマイクに見立てて歌っていました(笑)

    • kaikoshumi より:

      都わすれ様
      こんにちは。コメントありがとうございます。
      早速高層アパートを検索してみましたが、すごく近代的な巨大なアパート群ですね。
      中層階の建物や商店が多く入っている部分もあるようで、一つの町のようです。
      でも1978年竣工、とかの記載もあるようなので年数はかなり経っているのでしょうか?
      階段や玄関のクローズアップの写真を見るとそれなりの時代に作られたのかな?とも感じます。

      親戚の家に行った時にいつもダストシュートについて感じていたことは「臭い」ということでした。
      Gを見たかどうかは忘れてしまいました(笑)

      石のごみ箱はまだ各地にある程度残っているようですね。

      それと余談ですが、私が現在暮している札幌市ではまったくGが出ません。
      でも6月になるとTVではGの捕獲器や殺虫剤のCMが開始されお店でも前の方において売っています。
      札幌の地下街など年中暖かい所は多少出るそうですが、大きくならずまた数もあまり増えないようです。
      津軽海峡を越えた途端にGは殆ど見なくなり、更に札幌よりも北や東に行くと皆無となります。
      横浜、東京で暮した時代は本当にGに悩まされましたので北海道はパラダイスです。

      変な話になってしまいました。また当サイトにお越しくださいね。

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管理人について

管理人

こんにちは。私の名前は「 ノンダクレー」と申します妻子持ちの普通のクソ親父であります。
東京で生まれ育ち、横浜市に長いこと住み、現在は北海道札幌市におります。
色々と思う事が多くなる年齢、このサイトで「懐かしい街と物」をお楽しみ頂ければ幸いでございます。

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