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子どもの頃の食事の工夫

食べ方飲み方を工夫した子ども時代

本記事の題名からすると「とても貧しい時代の食事の工夫」みたいな感じに取れますがそうではありません。

私の幼少期は高度経済成長真っただ中で、世はイケイケ状態でした。

私の家はお金持ちでは無かったのですが、普通のサラリーマンの家で特に貧乏でもない中流家庭でした。

そんな時代でも現代でも子供は食べ物、飲み物に色々と工夫をして楽しむということを書きたかったのです。

 

でも子供というのは現実的というか、悪い言い方をすると身勝手と言いますか、

【嫌いで食べれないものを工夫して食べれるようにするということは決してしない】

んですね。

もちろん親はそういう工夫をして何とか食べさせようとしますが、子供が自らすることは殆ど考えらえません。

でもそんな子供、時代にも食事やおやつを楽しんだ工夫が満載だったのです。

どんな食べ方・飲み方をしましたか?

覚えていることを列挙してみます。

きっと「あ、俺もやった!」とか「実は今でもやっている」「この前子どもに教えたら好評だった」とか身に覚えのある方もいらっしゃるかもしれません。

グレープフルーツに砂糖

これは今でもおやりになっている方が結構いるのでは、と思います。

グレープフルーツは柑橘系の中でも酸っぱさがやや強めの果物だと思います。

昔の(少なくても30年くらい前まで)グレープフルーツは酸っぱさがかなり強烈なものが多く、同じお店で買ってもずいぶんと味に差がありました。

中にはレモンと変わらないくらい酸っぱいものも普通にありました。

 

だから昔はグレープフルーツに砂糖をかけるのが定番だったのです。

今は8等分とかに切ってそのまま食べるのが普通ですが、昔は半分に切ってそこに砂糖をかけて食べていました。

今でも半分に切ってスプーンですくって食べる方はいらっしゃると思いますが、砂糖をかける人は殆どいないと思います。

でも昔は砂糖をかけないと酸っぱすぎて子供はもちろん大人でも食べるのが大変だったのです。

 

そして食べやすくするために細いナイフで一房一房に切れ目を入れて果肉と皮を剥がしたりしてから砂糖をかけたりしていました。

この切れ込みを入れなくても、給食でよく使われた先割れスプーンや、グレープフルーツ用なのかどうかは分かりませんが先が細くてグレープフルーツの房の大きさにジャストフィットするスプーンがあってそれを使って食べたこともありましたね。

でも少数派ながら今でもグレープフルーツに砂糖をかけて食べる人はいらっしゃるようです。

今のグレープフルーツは昔ほど酸っぱくありませんが、砂糖をかけても美味しいですよ。

 

夏みかんに重曹(他の柑橘系にも合う)

夏みかんも昔はグレープフルーツと同様に酸っぱい果物の代名詞でした。

とにかく30年以上前までは酸っぱくない夏みかんなど無かったと断言してよいかと思います。

だから夏みかんにもよく砂糖をかけていました。

でも私の家、および周りの人たちはグレープフルーツと食べ方が違っていたんです。

 

まずナイフで切れ込みを入れて普通のみかんの皮をむくように外側の厚い皮を剥きます。

そして一房一房の皮を剥いて、その皮を手に取って皿に入れた砂糖をまぶして食べるのです。

房ごとの皮は完全に剥いて取り去りはしなかったのです。理由は分かりませんが単に親が面倒くさかったのかもしれません。

 

そしてある日「重曹を夏みかんにかけて食べると美味しい」とどこからか聞きつけて、親に頼んでやってもらいました。

これは!というほど美味しくしかも面白かったんです。

重曹をかけると果肉の間から「シュワシュワ~」という音と共に炭酸の泡が噴き出してくるのです!

子どもの私にとってはドライアイスに水をかけた時くらいの興奮度でした。

重曹には甘みがありませんが、でも夏みかんの強烈な酸っぱさが低減されるんです。

そして重曹をかけた直後に口に入れると口の中でもシュワシュワ~と音がしています。

一時期狂ったように重曹をかけまくっていました。

さらに少しだけ砂糖を加えると美味しさ倍増でした。

 

これはグレープフルーツや普通のみかんでも同じ体験が出来ます。

とにかく楽しい、美味しいで飽きません。

この食べ方は今でもおススメしたい食べ方です。ぜひトライしてみてください。


ご注意!

重曹(炭酸水素ナトリウム)は今でもスーパーやドラッグストアで簡単に入手できますが、台所周りを磨いたりする用途のために売られているものが多くあります。

そういう用途向けは研磨剤や経口摂取に適さない薬品が含まれていることがあります。

必ず食品用途のものと確認してご購入・お使いください。

また「体重 1 kg 当り約 1.26 g で呼吸器に異常をきたすとのデータもある」(Wikipedia)との報告もありますので量もお気を付け下さい。

なお本サイト記事により何らかのトラブルがありましても当サイトでは一切責任を負えませんのでご了承ください。



トマトに砂糖

今はトマトだけ食べる場合は何もかけないのが普通だと思います。

40数歳以上の方であれば塩をかける人がいるでしょうし、お若い方でもサラダと同様にドレッシングをかける人もいるとは思います。

 

昔はトマトに塩をかけるのが普通でした。でもスイカのように塩をかけても甘くはなりません。

塩をかけると味が引き締まる感じがして旨味も増します。そういう効果だったのだと思います。

私もトマトに塩は当たり前と思っていましたが、ある日従姉妹の家に行ってトマトを出された時に従姉が「砂糖かけて食べてみな。騙されたと思って」というので恐る恐るかけてみたら、

「なんという美味さだ!トマトに砂糖は必須!」

と思うほど美味しかったのです。

帰宅後も私だけはトマトに砂糖をかけて食べていました。

 

この事を思い出したつい最近、何十年ぶりかにやってみましたが、「こんな程度だっけ?ただ甘くなるだけ」としか思いませんでした。

決して不味くはありません。でも年数が経って味覚などが変わった他にトマト自体も美味しくなったので感動が無かったんでしょう。

子どもにも「バカじゃないの!」と言われました。

麦茶に砂糖

子どもの頃に飲んだ麦茶と今の麦茶は味は殆ど変わらないと思います。

微妙な味は変わっているのでしょうがほぼ昔のままです。

私も何もいれずにそのまま飲んでいましたし、それで十分に美味しかったのです。

 

でもトマトの話しのように、従姉妹の家で「麦茶に砂糖を入れると美味しい」と吹き込まれたんです。

その場で飲まされたのですが、

「うわ! 麦茶に砂糖入れるとうまい!」

とまた単純に感動しました。

従姉は「そうだろう、そうだろう」と勝ち誇ったように言っていたのをかすかに覚えています。

 

どういう味か?と言われると単純に紅茶に砂糖を入れた味とほぼ同じです。

砂糖の甘さを差し引いても麦茶よりも紅茶に味が近くなる感じです。

でも入れすぎるとかなりくどい味になります。

 

その何年後かに

「麦茶に牛乳入れると普通のミルクティー(紅茶)になる。味はロイヤルミルクティーに近い高級感(?)」

と吹き込まれてやってみましたが、これも正解でした。

これはとくにおススメしたいくらい美味しいですよ。

 

みかんに醤油をつけて海苔を巻くと「いくら」の味?

この話は数年前にあちこちのテレビなどで取り上げられたことがあります。

しかし私は40年以上前の幼少期に知りました。

友人が言っていた話です。

「いくらって美味いよな。だけど高いんだよ。そうでなくても寿司は高級品なのに。でも・・」

当時は回転寿司などありませんでしたし、住宅街の寿司屋だって家にお客さんが来た時に出前で取るくらいしか縁がなかったのです。

それほど高級品だったのです。

しかも寿司ネタでいくらとなればウニ、アワビなどに次ぐ高級品でした。

上記の友人の話の「でも・・」にいくらを安く食べる施策があったのです。

彼によると「何気にみかんに醤油をつけてみた。でも美味しくなかった。その話を別の人に話したら【海苔を巻いて醤油付けるといくら味になる】と教えてくれた。」そうです。

私も試してみましたが、かなり微妙でした。

「言われればそうかな・・?」というレベルです。

 

その後すっかり忘れて年月が経ち、今から数年前にテレビで取り上げられました。

最初はどの番組か分かりませんが子供番組でもやっていたのを見ています。


蛇足: 最近(20年以上前から?)の子供番組は大人が見ていても面白いです。

特に民放ですが、一緒に見る親が退屈しないように配慮しているのか親の世代しか知らない文化やお笑いを随所に取り入れてくれています。

しかも言ったり、やらせられるのは子供タレントです。本人は知らないので無表情で大人しか分からない面白いことを言ったりすることも多いです。


 

そしてうちの子供からも説明をしてもらったのですが、

食べる時は鼻をつまんで匂いをかがないようにして、目をつむり、頭の中でひたすらいくらを想像するとさらにいくら感が増す。

とのことでした。

やってみましたが、私にするとこれまた微妙なんですが、何となくわかる感じはしますかね?

シャリの無いいくらの軍艦巻きみたいです。

でも数十年ぶりに懐かしいことを思い出させてくれたことに感謝ですね。

 

思い出すと色々とありましたね。

他には「スプーンでつぶしたイチゴに砂糖と牛乳ではなくてカルピスをかけると美味しい」とか「ガムとチョコレートを一緒に食べるとガムが溶けてなくなる」なんていうのもありました。

でも思い出すとすべておやつ系なんです。

食事系は殆ど思い出せません。あったとは思うんですが。

 

子どもってなんでこういうことを思いつくんでしょうね。やはりまっさらの純白だからでしょうか?

時間が出来たらまた不思議な食べ方を研究しようかと思います。

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2 Responses to “子どもの頃の食事の工夫”

  1. 左馬之助 より:

    こんばんはー。

    グレープフルーツに砂糖、定番でした!ギザギザのスプーンで食べてましたね。いちごにも砂糖と牛乳をたっぷりとかけてかつ潰して食べてたというか飲んでました^^

    夏みかんに重曹の経験はないですねー。今度漬物用(食品用)の重曹で試してみます。

    ウチの麦茶も砂糖入れてましたよ。夏でっかいやかんで麦茶煮だして砂糖入れて、冷ましてから冷蔵庫にいれてました。水出し出来るパック麦茶の時代になってからは砂糖入れなくなりました。

    昔は今ほど何でも美味しい時代ではなかったので、砂糖でごまかしてた面もあるんでしょうけど、ウチの親の世代(戦前生まれ)からすると貴重品だった砂糖がふんだんに使える時代になった、豊かさの象徴の一部でもあったんじゃないすかね。コーヒーにも今じゃ考えられない位砂糖ブチ込んでましたから(笑)熱出して体力消耗した時も砂糖水をよく飲まされましたし。砂糖信仰があったんだと思います。

    • kaikoshumi より:

      左馬之助さま
      こんばんは。コメントありがとうございます。

      砂糖信仰・・・、これは私の親の世代でもあったと思います。
      今でも貧しい国は砂糖が貴重なようです。

      でも最大の理由は「当時の果物はあまりおいしくなかった」からだと思います。

      もっとも日本のようにどんな果物でも美味しいという国が珍しいとは思いますけれど。

      重曹は絶対におすすめです!
      夏みかん、グレープフルーツ、普通のみかんでも柑橘系ならば何でもOKだとおもいます。

      レモンはまだやったことありませんが、美味しいのではと思います。
      だってレモンスカッシュってレモンと炭酸ですからね。

      ぜひ重曹をお試しください。

      ご訪問ありがとうございました。
      またお出で下さいませ。

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管理人について

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こんにちは。私の名前は「 ノンダクレー」と申します妻子持ちの普通のクソ親父であります。
東京で生まれ育ち、横浜市に長いこと住み、現在は北海道札幌市におります。
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