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ヒッチハイクの思い出

ヒッチハイクは青春の旅の一つ

ヒッチハイクという言葉自体殆ど聞かなくなってしまいました。

私が北海道を始めあちこちを旅した時代(1970年代半ば~1990年代前半)は何度か経験しましたし、道端でそういう人もたくさん見ました。

でも当時でもそれほど多くはなかったと思いますし、ましてやアメリカ映画のようにあちこちにいたみたいな印象はありませんでした。

今となっては絶滅危惧種ですね。

なぜヒッチハイクをしたのか?

お金が無かったから?という声が真っ先に聞こえて来そうですが、実は私も含めて本当にお金がなくてヒッチハイクをしたという人は日本ではほとんどいないと思います。

もちろん当時の私だって(今も)お金が潤沢にあったわけではありませんが、最大の理由は「田舎で行きたい時間にバスや電車が無い。」という事ではと思います。

もちろんヒッチハイクをすれば交通費がその分浮きますし、特に地方のバスは1時間も乗れば料金はかなり高額になることが多いので費用節約効果も大きいのです。

 

でも昔も今も日本で本当にお金がない人は旅なんか出ないと思います。

部分的に交通費を浮かせても、宿代や食事代などかかりますし、日本は何処でもかしこでも気楽に野宿は出来ないです。

特に最近は物騒ですからね。

 

私は当時も「本当はヒッチハイクなんかやりたくない」と思っていました。

理由は、

ごく一部のバスや電車賃を浮かす程度ならば最初から旅行なんていかない。

乗せてくれる人から見れば「もしかしたら強盗かもしれない」とか「ずうずうしい奴」と思っている可能性もある。

見ず知らずの人を乗せるドライバーは、同乗者の命への責任も負う事になるのでそんなに気楽に考えているわけではない。

などです。

関連記事: 駅で野宿の思い出

10代後半の時もヒッチハイクをしたのは「どうしてもこの時間に駅まで移動しないと全てのスケジュールが滅茶苦茶になる」などの場合だけでした。

本当に旅費を浮かすならば、1000~2000円のバス代をケチるよりも宿代をケチる方が優先ですね。

宿がユースホステルのような安宿であってもバス代よりは全然高いですから。

私の経験したヒッチハイク

私はほぼ国内すべて旅行していますが、ヒッチハイクは北海道だけでしかしたことがありません。

もちろん他地域でも見ず知らずの人の車には乗っていますが、ヒッチハイクではなくてユースホステルなどで知り合った人のご厚意により乗せてもらったという程度です。

 

北海道は一番多く旅した地ですし、特に冬場はバスが激減します。

だから北海道でも冬しかヒッチハイクをしたことがありません。

 

でも冬の吹雪に近い状態でリュックを背負って道端に立っていても「可哀そうだな、乗せてあげよう」と思う車は30年前でも殆どいなかったのです。

皆知らんぷりして通り過ぎて行きます。

1人で運転している車でもです。

 

当然と思いますが、でも20~30台に1台は停まってくれました。

都市部ならばこの程度の台数は数分で目の前を通り過ぎて行きますが、北海道の地方でましてや冬だと滅多に車が通らないことも多いのです。





ある冬の正月に阿寒湖畔からどうしても釧路駅に出たいことがあって、前日ユースホステルで一緒だった人とヒッチハイクをしたことがありました。

確か元旦は当時阿寒湖畔から釧路行きのバスはお休みだったんです。

運行していたかもしれませんが、日に朝と夕方1本づつとかだったと思います。

 

阿寒湖畔からやや東側に歩いてヒッチハイクを試みましたが停まってくれた車は釧路方面ではなくて摩周湖方面の車ばかりでした。
ましてや元旦なので通っている車も大変に少ないのです。

当日吹雪というほどではありませんでしたが、小雪が舞い体感温度は確実に-10度以下だったと思います。

1時間以上そうしていても釧路方面の車が捕まらないのでやむなく摩周湖方面と釧路方面の分岐まで歩き、さらに釧路方面にやや行った場所まで歩くことにしました。

多分1時間強は歩いたと思います。

途中で吹雪が一時的にひどくなることもあり、戻って阿寒湖畔で泊まろうかとも思いました。

はっきり覚えていますがヒッチハイクをした場所は以下です。
(クリックで拡大します)

画像引用元:Google mapに加筆・切出し

 

約5kmほど歩いて、そこでまた40分以上手を上げ続けたと思います。

でも冗談みたいな話なんですが、白のベンツが停まってくれたんです!

一緒にいた人と「おー! おベンツ様だ!」と声を上げました。

 

後部席にお邪魔して行先を告げるとちょうど釧路駅方面に行くとのこと。

どちらにお住いの方かは忘れましたが、50代くらいの大変に品の良いご夫婦でした。

奥様は「乗せて大丈夫?と旦那に言ったのよ。」と笑いながら話してくれました。

でも本心だと思います。

 

さてご主人は色々と話しかけてくれながら一路釧路方面に走らせます。

ちょっと気になったのが路面は完全に凍結しているのですが速度計は80~110 km/h付近を行ったり来たりしているのです。

正直内心ではかなり恐かったです。

当時はまだスパイクタイヤが認められていたのでこんなにスピードを出しても大丈夫だったのかもしれませんが、それでも後部席だと時折車体がズルっと滑るのを感じました。

今のようにスタッドレスだったら確実に死んでいます。

 

そして何事もなく釧路駅前で降ろして頂き、私たちは丁重にお礼を言って別れたのです。

結局車に乗っていた時間の3倍くらいを車を捕まえるために費やしたのでした。



ヒッチハイクの意味と反省点

私にとってヒッチハイクは良き思いでではありますが、先に述べたように諸手を上げて楽しんだとかではありませんし、その気持ちは今でも同じです。

当時もヒッチハイカーは少なかったのですが、彼らがその時どのような気持ちだったかは知る由がありません。

しかし単に「無料で乗せてもらえる」と思ってはいけないのです。

乗せてもらう方も、乗せる方も様々なリスクがあるのです。

万が一の事故はもちろん、お互いに「強盗だったらどうしよう」と心の隅では思っているはずです。

 

何かの記事で自由気ままな旅行について書かれていたもので、「ヒッチハイクのような自由度の高い旅行を日本人はもっとすべきである」みたいな時代錯誤も甚だしい欧米文化崇拝みたいなことが書いてありましたが全くのナンセンスだと思いました。

まあ書いた人は単にお金のために記事を書いているので、責任なんてなくて注目を浴びればそれでよいのでしょうが、バックパッカーの盛んな欧米でもヒッチハイクはリスクと背中合わせなのです。

だから私的にはヒッチハイクは良い思い出だけど他人やこれからの若い人に推奨はしません。

やっても良いけどリスクや乗せる方が思っている気持を考えたうえで行って欲しいです。


最後に、私が住んでいる北海道では今でもヒッチハイカーをたまに見かけます。

札幌や旭川などの大きい街から地方に行く幹線道路沿いに紙に行先を書いて立っています。

彼らはまさに青春の旅という感じで、にこやかに行先の紙と手を振り車を待っています。

気持ちはすごく分かります。

 

でも自分が過去に散々乗せてもらったくせに一度も乗せたことがありません。

それは勝手な言い分と怒られそうですが、乗る気持ち乗せる気持ちをある程度分かっているからだと自分に言い聞かせています。

またやはり家族を持ってからはリスクを少しでも避けようと本能的に思いますので「旅行者を装った強盗やテロだったらどうしよう」と思ったりもするんですね。

 

とりとめの無い終わり方になってしまいましたが、良き思い出であると同時に乗せる人の気持ちとリスクを再考した記事となりました。

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2 Responses to “ヒッチハイクの思い出”

  1. はじめっち&みならいかのん&ゆたか&つるみん より:

    今から申し上げることは偏っているあくまで私見だということをお断りしておきます。

    自分らも「ヒッチハイク」はお勧めできません。
    乗る方・乗せる方双方に危険がありますし、
    ヒッチハイクする側が協力してくれないと、
    「人情味がない」とかほざくのは、もってのほかです。
    「おにぎりあたためますか」でヒッチハイクが意外とうまくいくのは、
    もちろん撮影クルーが照明たいて撮ってるから、
    出川哲郎さんが充電できるのは、有名人でカメラがあるからで、
    (好きな番組ですが)「人情だけが頼りの旅です」とテロップが流れるのは
    いささか違うんでないの?と思います。
    ヒッチハイクしたことはありませんが、遠別の山奥で
    トラックのうんちゃんに「乗ってけ!」と言われて、
    朱鞠内湖畔で大雪の中歩いてたら、北電の車に乗せられたりと・・・
    (もちろんうれしかったし天の助けと思いました)
    自分も人を乗せたことはありますが、こちらで判断した乗せた人は
    みんなヒッチハイクを求めない人たちばかりで、
    ヒッチハイクのサインをしたり、行先表示の板持った人は乗せたためしがありません。
    「歩く旅を選択したんだから(急がず)徒歩旅行を楽しみなさい!」
    というのが我々の一致した見解です。
    その姿をみて、手を差し伸べようとする方がもしいらっしゃったなら、
    その行為にすがり(もちろん丁重にお断りするのもアリ)感謝するってのが、
    本当の「人情に触れる」旅でないかと思います。
    ・・・偏見たっぷりですんませんはじめっち ほか

    ヒッチハイクとは関係ありませんが、30年以上前、
    帯広に「カニの家」という無料宿泊ところがありました。
    当時は男女別でなかったようで、女の子のライダーが来ると、
    男はちやほやしてたようで、そのうちしこたま酒を飲ませて、
    つぶれたころに集団〇〇したとか、新聞や地方ニュースでも話題になったことがありました。
    設置者は良かれと思い開設したと思いますが、女子ライダーの人口の少なさと、
    前例がなかったため「男女別」制を採用してなくて、
    このような事例が各地域で起こっていたかもしれません。
    バックパッカーもヒッチハイカーも危険は伴うもので、男子はもちろん、
    女子には絶対おすすめできません。そこは男女平等じゃないっていうかもしれないけど…
    ・・・予算の関係もあるけどもみならいかのん

    ヒッチハイクした車が事故ったらえらい大変すね。
    ヒッチハイクした連中の家族親類が車所有者に裁判起こすかもっす。
    スポーツ少年団活動でも保護者の車の利用有無が取りざたされている中、
    よく考えたら、ヒッチハイクって旅の仕方、今はあり得ないものだったりするのっす。
    ・・・なんか寒気がしていたっすゆたか

    あたいはむずかしいことはよくわかんないだども、
    以前こちらから乗せたにぃちゃんが乗せてくれたお礼だと、1000円札出したけど、
    「その金、あんたが働いて自由に旅できるようになった時、
    助けてやりたいと思う人のために使えばいいのだ!」と、柄にもないことを言ってしまったのだ。
    がんばってるのに余計なことしちゃったかな?と
    ちょー後悔したのだ。
    ・・・もらっちゃえばよかったのだつるみん

    偏見の数々、くだくだとすんませんでした

  2. kaikoshumi より:

    はじめっち&みならいかのん&ゆたか&つるみん様

    コメントありがとうございます。
    私も同感です。
    ヒッチハイクは危険と隣り合わせで、「大丈夫かどうか?」はその時の運だけなのです。

    TVでやっているのは仰るとおり、その場に撮影クルーがいるからです。

    もちろん乗せる人も良い人もいて、双方に良き思い出となることもありますが、「万一」はありえます。

    私も子供がいますのでヒッチハイクしたい、と言ったら絶対に反対します。

    ですから「古き良き思い出」としてとっておきたい、という程度に考えています。

    また来て下さいね。

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管理人について

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こんにちは。私の名前は「 ノンダクレー」と申します。
もう50代にもなる妻子持ちのクソ親父であります。
東京で生まれ育ち、横浜市に長いこと住み、現在は北海道のある都市におります。
色々と思う事が多くなる年齢、このサイトで「懐かしい街と物」をお楽しみ頂ければ幸いでございます。

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