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おわいや

知る人ぞ知る【おわいや】

今の時代、「おわいや」という言葉さえ知らない人が多いと思います。

これは非水洗便所(いわゆるボットン便所)の糞尿を汲み取る業者のことを言います。
どちらかというと俗称で、漢字で「汚穢屋」とも書くそうです。(おわい屋とも)

関連記事: 恐怖のボットン便所

↓ボットン便所の一例
以下の便器の真下に大きな「便槽」があって、定期的にバキュームカーが汲み取りに来る。
汲み取り口は屋外の庭にあるのが普通。

「汲み取る」というと「柄杓(ひしゃく)で糞尿を汲み取るの?」と思われるかもしれませんが、私が知る時代は既に柄杓は使わずにバキュームカーで汲み取っていました。

↓バキュームカーの一例

画像引用元: 東邦車両株式会社 様

https://www.shinmaywa.co.jp/toho/index.html

 

上記の車両はタンク容量が1800L ですが、各種の容量があり大きいものだと10000Lとかもあるようです。

上記のような車両は今は糞尿のバキュームカー用途よりも灯油販売、ガソリン輸送、各種油や化学製品運搬用車両の方が圧倒的に多いかと思います。
ですから「おわいや」をご存知でないお若い方も上記のような車両は必ず見たことがあると思います。

↓汲み取りの様子

画像引用元: トラベルとらら 様

http://torabel-torara.sakura.ne.jp/the-world/

 

50年前後(以上?)前は以下のような3輪トラック(オート3輪)のバキュームカーもあったようです。

この時代は移動販売車(野菜、一般食品など)としても3輪トラックがたくさん使われていた時代で、当時東京都杉並区に住んでいた私もこの3輪トラックで野菜を売りに来ている業者をよく見かけました。
(家の近所にも八百屋はあったのですけどね)

画像引用元: THE・BEATLES世代のMINIライフ 様

http://1275gt.blog.so-net.ne.jp/

東京にもたくさんあった「おわいや」、そしてバキュームカー

東京、特に23区は全国でもあらゆる面で進んだ印象があるかもしれませんが、今から50年前後前または40年ちょっと前までは「ボットン便所」が多くあったのです。
今の23区内でもボットン便所のお宅があるかもしれませんし、基本構造はボットンだけど簡易水洗や簡易洋式に改造してご使用になっていらっしゃる方もきっとおありでしょう。

昔は当然バキュームカーが23区内を縦横無尽に走っていました。
つまり「おわいや」が都内にはたくさんいたのです。

私は産まれた場所は東京都杉並区、幼少期を過ごしたのは東京都練馬区なのですが、他の区も含めて東京といえども他地方都市とトイレおよびその他も大して変わらなかったと思っています。

あえて違うことを言えば「人の多さ」と「ビルの多さ」くらいだと思います。

今は東京と地方都市の差は人口くらいしかありませんが、昔から日本の中で東京が突出して進んだ生活環境があったわけではないのです。



バキュームカーのホースの先端のボール

どういうことかと申しますと、バキュームカーのホースの先端には使わない時(汲み取りをしない時)には何故かテニスボールまたは野球のボールが先端に付いていました。

幼少期(年齢一桁)の私にはこのボールが不思議でなりませんでした。

でもあとでよく考えてみると多分ですが、「車のエンジンをかけている間はずっとホースに吸引力(バキューム)があって、ホースで吸い込んだ糞尿が漏れないようにしている、しかしホースの先端に蓋がないとゴミや石なども吸い込んでしまうので、これらボールを吸引させて蓋代わりにしていた」のではないか?と思うのです。

(間違っていたらご指摘くださいませ)

不思議なこのボールは全国あちこちのバキュームカーで見ることが出来たようです。

「うちの地域は黄色のテニスボールばかり見かけた」なんていう書き込みもネットではあるようです。

ちょっとした大きな工夫という感じだったのでしょうか?

「おわいや」さんのご活躍に感謝

この「おわいや」という名称(俗称)は私のかすかな記憶をたどると幼稚園の同級生や親が口にしていた名称だと思います。

当時(1960年代半ば~後半)は誰もかしこも「おわいや」と言っていた記憶があります。

今もネットで検索するとたくさんこの名称が出て来るので、多くの方(ある一定の年齢以上の方)が頭の片隅から忘れられない言葉なんだなとちょっと共感と感動もしたりします。

でも一部の記事では「差別用語では?」という書き込みもあります。

この言葉が差別なのかどうか私にはさっぱりわかりませんし、そのような気持ちで使ったことは一切ありません。

 

幼少の頃は汚いではなくて「大変だよな」と本当にそう思っていました。

だって毎日お世話になる「ボットン便所」をきれいにして下さる方々だったからです。

幼稚園児だった私も「おわいや」さんを汚いと思うと自分の家、そして自分自身も汚いと決め付けることになると感じていました。

だから生意気かもしれませんが当時から頭の下がる思いだったのです。

 

 

前述したホースの先端のボールにせよ、私たちがわからない回収時のテクニックそして回収後の効率的かつ衛生的な処理方法も数多くの工夫があったことでしょう。
もちろんバキュームカーを作った人たちも含めてです。

彼らの努力が日本を世界一清潔な国にしたのは紛れもない事実です。

昔はもちろん今も少数派になりながらも活躍されていらっしゃる全ての方に尊敬の念をこめてありがとうございます、という言葉で本記事を締めくくらせて頂きたいと思います。

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8 Responses to “おわいや”

  1. 会長どうぞ!!! ピップエレキバン!!! より:

    ノンダクレーさん
    産業廃棄物の業界では,まだまだバキュームカーは健在ですよ。
    たとえば,レストランの厨房の排水溝のグリストラップや大規模事業所の排水設備など,定期的に清掃をする必要があります。この時に汚水や汚泥をバキュームカーに吸い取ってもらいます。その活動時間は,人が活動していない,休日や早朝が多いので見かける機会は少なくなっているかも知れません。

    また,ボットン便所の吸い取り口には水を張ったバケツを用意しておくのが礼儀です。汲み取った後のホースの先をそのバケツの水で洗ってもらいます。

    • kaikoshumi より:

      会長どうぞ!!! ピップエレキバン!!! 様

      こんにちは。ご訪問とコメントありがとうございます。
      なるほど、産廃関連では使われているのですね。
      想像も付きませんでした。

      また「・・バケツを用意・・・」も初めて知りました。
      もしかしたら幼少時に見ていたけど忘れているだけなのかもしれませんが。

      またご訪問ください。
      ありがとうございました。

  2. Takaisora より:

    こんばんは!
    再訪問させていただきました。
    あまりコメントを書くと個人が特定されると思いましたが、正直言って後ろ指を刺されるような人生を送っていたかも知れませんが、今さら隠してもしょうがないと思い再度書かさせていただきます。

    自分は東急目蒲線の西小山駅から歩いて10分ぐらいの所に住んでいました。札幌へは35年前に移住しました。

    「おわいや」さんは家を建て替える中学2年生まではお世話になっていました。小さい頃はホースの先端には軟式ボール、後半は硬式テニスボールに代わっていたような気がしますね!
    そうそう水の入ったバケツも用意してありましたね!

    「幼少期の想い出」には同学年でもあり、共感がいっぱいありますというよりありすぎるかなぁ?
    書き込みしたいのもあるけど、少しずつ参加させていただきますね!

    • kaikoshumi より:

      Takaisora様
      コメントありがとうございます。
      個人特定なんて事はありませんよ。ご自分で住所名前を名乗らなければ(笑)。
      他のコメントを頂いた方も皆プライバシーの事で問題は何一つ起きておりません。
      ただご訪問者様が私に対して「もしかして、あの時の・・・」という疑問を持たれてご連絡を頂いたことはございますが
      その時は記事のコメント欄ではなくてサイトのタイトル直下にあります「お問合せ」からメールを頂くようにご案内しております。

      記事のコメント欄だと全てのご訪問者様に文が公開されますが(当方で特定の文を隠す事も出来ますが)、お問合せからのメールだと
      見るのは私だけなので公開されません。ですから個人情報が含まれるご連絡や「当時の写真を持っているので送りたい」という場合はお問合せにお願いしています。
      (なお上述の「もしかしたら私の知り合いかも?」というご連絡を頂いた方は複数人いますが、全て私の昔の知り合いでした。この場合もお互いのプライバシーは一切公開されていません。)

      Takaisoraさんも東京にいらっしゃったんですね。
      高校の同級生に武蔵小山から通っている人もいて、「武蔵小山のアーケードは世界一だ!」とかよく言っていました。

      幼少期の思い出の共感、ありがとうございます。そう言って頂けると本当に嬉しいです。
      書き込みに関しては先述したように何ら問題ありませんしプライバシーも大丈夫ですし私も詮索などいたしません。

      あちこちの記事にたくさんの楽しいコメントを下さるご訪問者様もいらっしゃいます。
      どうぞ遠慮なくあちこちに書き込んでくださいね。

      • Takaisora より:

        却ってお気遣いさせてしまったようで申し訳ありませんでした。
        朝起きて目覚めると、ふと実家に来ていただいた方の顔が浮かんできました。陽に焼けた角刈りで、いかつい感じでしたが、いつもニコニコして作業して、終わったあとに黄色い?チケットみたいなのを渡した覚えがあります。そんなことを思い出しました。
        ありがとうございました。

        • kaikoshumi より:

          Takaisora様
          コメントありがとうございます。
          「黄色いチケット」ってなんでしょうね。私も少々気になりました。

          • Takaisora より:

            おはようございます。ノンダクレーさん!
            たぶんその光景も夏休みとかの日中で、数度しかなかったかも知れません。黄色のチケットは回数券みたいな感じで、東京都から汲み取り料金として購入していたものなのかなぁ?子供心に思っていましたが、両親も亡くなっているので聞くすべもなくなりました。

          • kaikoshumi より:

            Takaisora様
            こんにちは。
            汲み取り料金、なるほどそうなのかもしれませんね。
            いくら天下の大東京とは言え、あれが無料とは思えませんので。
            でも幼少期の我が家も汲み取りでしたがチケットはまるで記憶がありません。
            小さな子どもでしたからね。
            当時はあらゆることがダイナミックに動き、そして変わって行く時代でしたね。
            それに比べたら今の時代は何と元気のない事か、と残念に思います。

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こんにちは。私の名前は「 ノンダクレー」と申します妻子持ちの普通のクソ親父であります。
東京で生まれ育ち、横浜市に長いこと住み、現在は北海道札幌市におります。
色々と思う事が多くなる年齢、このサイトで「懐かしい街と物」をお楽しみ頂ければ幸いでございます。

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