聖子ちゃんカット
日本中の女の子の髪型が一変した聖子ちゃんカット
1980年にデビューした松田聖子さんはあっという間に大スターの階段を駆け上り、50代半ばにもなる現在においても不動の人気ですね。
私は特別にファンではありませんでしたが、彼女の歌声は本当に素晴らしいといつも思っていました。
数年前に見たテレビ番組では松田聖子さんの声を科学的に分析すると、彼女の歌声を聞くと脳にα波(アルファ波)が生じやすいそうです。
つまりリラックス出来るということです。
地声にも恵まれていると言うことですね。
彼女が1980年代に世に与えた影響は歌声だけではなくて、ヘアースタイルにもありました。
しかも日本中を変えてしまうほどのものだったのです。
これがいわゆる「聖子ちゃんカット」と言われるもので、1980年代は日本中と言っても過言ではないほど若い女の子は松田聖子さんのヘアースタイルを真似たのです。
デビュー当時の彼女の髪型を真似たもので、ご本人以外の「聖子ちゃんカット」の写真もネットには数多くあります。
しかし著作権・肖像権の問題がありそうな写真ばかりで、「盗撮?」と思わせるものまでありますので、本記事では掲載いたしません。
恐縮ですがご興味のおありの方は別途検索してご覧ください。
本当に猫も杓子も、という感じでした。
一過性ではなくて長続きした聖子ちゃんカット
普通芸能人のヘアースタイルや服装を真似るとしたら殆ど一過性で、流行っても1~3年以内というのが殆どで、かつ真似する人の殆どはファンだけ、と言うことが多かったと思います。
(中にはその芸能人のスタイルを見てファンになり真似たという人もいたことでしょう。)
実は聖子ちゃんカットは彼女がデビューした1980年、そしてその翌年くらいでは済まずに、1980年代ずっと続いていたのです。
彼女自身の人気はこの1980年代の10年間だけではなくて(10年続くのも凄いが)、その後の年代~現在にも続いていますが、彼女は1982年1月リリースの「赤いスイートピー」からは髪の毛をばっさり切ってショートヘアーにしてファンを驚かせました。
しかしショートヘアーになっても当初の聖子ちゃんカットの人気は衰えなかったのです。
もちろん彼女のショートカットを真似したり、当初のスタイルを真似る人も年を追うごとに減って行ってはいたはずです。
でも少なくても1980年代は後半になっても最初の聖子ちゃんカットをする人があちらこちらにいたのは事実です。
もちろんそんな統計があるわけではありませんし、私が独自に調査をしたわけではありません。
感覚的なものです。
それは当時だけではなくて今もテレビやネットで1980年代の人々の様子を見ると、笑っちゃうくらい若い女の子が聖子ちゃんカットをしているのです!
1980年代前半だと「何かの団体か?」と思うほど渋谷や新宿でも若い女の子は聖子ちゃんカットしかいないのでは?と錯覚をしてしまいます。
ネットで当時の様子の画像などを検索してみると分かります。
(例: 1980年代の渋谷の様子、とか)
私は男だから興味ありませんが、ではなぜ記事にしようかと思ったかと言うと、ここのところテレビで1980年代の街角の風景を見ることが続き、ネットでもたまたまですが当時の様子の写真を見て、「あ!聖子ちゃんカットばかりだ!」と当時を思い出して記事にさせて頂きました。
これほど長い期間(10年近く)芸能人のへアースタイルが一般に非常に大きな影響を与えた人はいないと思います。
もしかしたら当時ファンでなかった女性も「周りが皆しているから自分もしないと仲間外れになる」と思って聖子ちゃんカットにした人もいたかもしれませんね。
流行はやはり芸能人の影響が圧倒的に大きい
やはり芸能人のまねをして流行が流行っていくものだと思います。
思いつく範囲で書いてみます。
・ビートルズのマッシュルームカット
こういう↑名前が正式かは分かりませんが、ビートルズが来日してからしばらく彼らのへアースタイルを真似る人が日本中にあふれていたようです。
当時私は幼稚園か、または入園前だったのですが知り合いの家に「マッシュルームカットのビニール製の人形」が飾ってあったのを覚えています。
その後テレビやネットで見ても当時は町行く若い男性はマッシュルームカットが多かったですね。
これはその後の日本のグループサウンズにも多大なる影響を与えていました。
・麻丘めぐみのヘアースタイル
彼女は一見すると普通のロングヘアーでしたが、こめかみに掛かる部分を水平にカットしていました。
こめかみの部分だけ「ぱっつん前髪」だったのです。
これは斬新でしたね。私は小学生でしたので興味ありませんでしたが「ちょっと変・・・」と思っていました。
でもこれを真似る女性も割りといたんです。町を歩いていると「あ!麻丘めぐみカットだ!」みたいな感じで。
さりげなく、そして正面から見ないと分からないので安心して真似ることが出来たのかもしれませんね。
・ダウンタウンブギウギバンドのツナギ
上下白の整備工場などで使われるツナギを着て彼らは演奏していました。
そして黒のサングラスですね。
これを真似る青少年(特に少年)が多かったです。
私の同級生にも放課後ツナギに着替えて遊びに行くという連中が何人もいました。
「よく恥ずかしくないな」とは思いましたけどね。
その時私は新宿と言うまさに東京のど真ん中に住んでいたのでツナギを着る連中も恥ずかしさは無かったのかもしれません。
その前に住んでいた練馬だったら着る方も見る方も恥ずかしかったと思います。
関連記事: 東京・赤坂にあったブギウギハウス
・チェッカーズのヘアースタイル
大ヒット連発のチェッカーズの髪型も一時期ですが流行りました。
特にフミヤ(藤井フミヤ)は若い男の子からも憧れの対象に見られていたと思います。
直線を生かし、ちょっとだけ尖らせる(?)見たいな独特のヘアースタイルで歩いている人もよく見ました。
明らかに「真似ているよね?」と言いたくなる感じの・・・
そしてチェック柄の服を着る人も多かったですね。
チェッカーズの人気は長く続き物凄かったですが、このヘアースタイルを真似るというのはわりと短期間だった気がします。
その他にも調べれば数え切れないほど多くの「真似」があったと思います。
こういうことが毎年あると言うのは、「日本は平和だなぁ~」とつくづく思い、ホッとします。
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