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大きすぎると恐い・・・

大きいものは恐い

子供の頃、巨大なビルやトンネル、大仏などを近くで見ると恐怖を感じませんでしたか?

大きさに圧倒される、ということではなくて「恐い」という気持ちを感じるのです。

私が記憶の範囲で最初に「大きすぎて恐い」と感じたのは東京駅・丸の内側の高くて丸い天井でした。

↓今見ると実に美しいのですが・・・

小学校1~2年か、或いは幼稚園の時だったと思います。

母親に連れられて何処かに出かけた行きか帰りか忘れましたが、丁度この場所↑を通った時に上を見上げたら幼少の私にはとんでもなく高い天井と丸い一つ目がこちらを見下ろしているようで足がすくんだのです。

数秒間の時間かもしれませんが、吸い込まれるように天井を見上げていたのです。
これが夢に出たりしてうなされるとかは無かったですが、頭から離れなくなったのは事実です。

 

その次に恐怖を感じた巨大物は「大船観音」でした。

私は記憶がない赤ん坊の頃から中学生まで毎年夏には従姉妹たちと葉山の一色海岸に2泊~3泊で海水浴に行っていました。

関連記事: 葉山 御用邸前の海の家(現:Nowhere but Hayama)

往復とも横須賀線に乗るのですが、帰りの上り電車が大船に着く直前に線路西側に少しだけ大船観音が見えます。

電車内からだと観音様はやや高台だし、身体の下半分が木々に隠れているので胸から上だけが見えます。
線路からも近いのでとてつもなく巨大なのです。

しかも通る時刻が夕暮れ~夜のことが多かったので、ライトアップされた上半身だけの観音様は有難いどころか幼少の私には恐ろしい存在でした。

でも東京駅の天井とは違い、電車に乗っていれば10~20秒もかからず通過してしまいますので、ちょっとだけ目を瞑っていれば大丈夫でした。

↓車内からはこんな風に見えます。

東京駅の丸い天井にせよ、大船観音にせよもちろん今でも現存ですがこういう巨大なものに恐怖を感じることを「巨大物恐怖症」とか言うらしいです。(複数の呼び方があるようです)

正式な疾病ではないようですが、多くの方の話しを読むと私はまだ全然軽微なのですが、パニックになってしまう人もいるようです。

例えば高所恐怖症も単に高いところが恐い、という人間の本能的(高い=命の危険)な感情から来る程度のレベルの人が圧倒的だと思いますが、展望台に上っただけで足がすくんで前にも後ろにも進めなくなってしまう人、パニックになり暴れたり気を失うという人までいるようです。

巨大物に対する恐怖は調べていくと程度問題こそあれ、誰でも多少はあるようです。



大人になって思い出した巨大物の恐怖

大人になって、というよりも多分中高生くらいの時だと思います。

社会科見学か或いは個人的に見たのか覚えていませんが、下水道か何かの巨大なパイプの入り口を見たのです。

それは水が流れるものでしたが真っ黒で照明が一切ないトンネルのようでもあり、巨大な口にも見えました。

見た瞬間に全身から血が引くのを感じ、言いようのない恐怖に襲われたのです。
本当に形容しようがない恐怖でした。

何が恐い、とかではないのです。動物的本能での恐怖というものなのでしょうか?

↓イメージ的にはこんな感じです。
(私は中に入るよりも入り口の方が恐かったです。)

引用元: 暗渠さんぽ 様
http://kaeru.moe-nifty.com/ankyo/

別にトンネルが恐いと言うのではないと思うんです。

当時もトンネル自体にそんなに恐怖は感じなかったのですがあえて「何が?」と言えば、

・巨大な入り口

・真っ暗で奥が何も見えない。

・不要(?)と思われるほど断面が大きい。

が恐かったのです。

 

これらの感情は今でもありますが、でも車に乗って(自分/他人が運転、どちらでも)照明のないトンネルに入っても恐いとは思いません。

これは車という部屋に守られているという思いがあるとは思いますが、自分で運転していても「恐いな」と感じるのは主要幹線道の長いトンネルには場所によって「転換場所」が設けられているところがありますね。

つまり「道を間違えた」或いは「この先事故などがあった場合は、ここで折り返さなくてはいけない」という場合にトンネル内部で折り返す場所が設置されている道路があります。

その脇を通ると、そこは全く照明が無く真っ暗な空間がぽっかりと口を開けているだけです。
通過は一瞬ですが、その一瞬を見ただけで恐怖が蘇ることがよくあります。

今のようなおっさんになってもこの恐怖はしばし感じ、「もし歩いてこのトンネルを通るとなると、たとえ照明があっても恐いだろうな」といつも思ってしまうのです。

 

また10年ほど前に新潟県魚沼郡にある「奥清津発電所」に見学に行ったことがありました。
私は元々電子関係だったし、個人的には強電のほうに興味があるので同行した家族を説得して旅行のついでに寄ったのです。
(この時の旅行の目的地は越後湯沢の温泉)

ここは日本最大級の揚水発電所(夜中にはポンプで上流のダム湖に水をくみ上げて、昼間に放流して発電する)なのですが、幾つか見学出来る所があります。

その中で外の緑地にぽっかりと大きな口を開けたトンネルがありました。↓

引用元: じゃらんnet 様
https://www.jalan.net/

このトンネルは建設時に資材搬入などのための作業坑として作られたもので、奥まで歩くことが出来ます。
一番奥は実際に水が流れている巨大な導水管を目にすることが出来るそうですが、数m入っただけで言いようのない恐怖が襲って来ました。

トンネルの足元付近はずっと照明が設置されていて、壁面には建設当時の記録(写真など)の展示があったりしますが、一緒にいた当時4~5歳だった娘が「恐い~~! いや~! 帰る!」と半べそ気味になったので私も一緒に引き返しました。

確かに恐かったです。全然気にせず一人で奥へ進んでいく人もいましたが、私は娘がいてもいなくても最深部まではちょっと無理かな?と思いました。

トンネルの少し奥↓

引用元: じゃらんnet 様
https://www.jalan.net/

もっともこの程度の明るさでも人の往来が多ければ多分平気だったとは思います。

また緑地には以下のような以前使われていた水車もオブジェのように展示されていました。
これは恐くはなかったですが、ちょっとドキドキしました。多分暗闇の中でこれが設置されていたら回っていようが停止していようが恐かったと思います。

引用元: じゃらんnet 様
https://www.jalan.net/



大人になっても恐い巨大物

今まで述べた他に私が恐怖を感じる(感じた)ものを挙げてみたいと思います。
以下には実際に私が見て感じたもの、またはネットでたまたま見かけたけど画面でさえ恐怖を感じたものが含まれています。

巨大なタンカー

引用元: LIVEJOURNAL 様
https://www.livejournal.com/

確かこの↑タンカーは世界最大ではなかったかと思います。
偶然ネットで見かけたのですが、私は巨大船に恐怖は感じませんが、岸壁で船首を見上げた時などにはかなりの威圧感を感じます。

また直接この目で見てはいませんが、TVやネットで以下のような巨大スクリューを見ると、「うぁ~ こんなにでかくしなくてもいいのに」といつも思ってしまうのです。(必要だからでかいんですけど)

引用元: Nakopie 様
(Twitter)

スーパーカミオカンデ

この施設をご存知ですか?
東京大学が中心となり岐阜県の山中深くに作られた宇宙からやって来る素粒子を捕らえる研究のために使われる世界最先端の日本が誇る研究施設です。

ここは地下1000m、直径39m、深さ42mの空間に純水を満たし、素粒子を捕らえるセンサーである「光電子倍増菅」というガラスで覆われた特殊なセンサーが11146本も設置されています。

以下の写真をご覧頂ければ規模がわかると思います。

引用元:

NIKKEN 様
http://www.nikken.jp/ja/index.html

何やら深い井戸のように見え、周りにプチプチが無数についていますが、このプチプチ一つ一つが光電子倍増管なのです。

もっとわかりやい写真を以下に載せましょう。

引用元:

東京大学 宇宙線研究所 様
http://www.icrr.u-tokyo.ac.jp/beta/icrrnews.html

この写真↑は私に言わせれば、

うぁ~ プチプチだらけで気持ち悪い!皮膚病か! 潰れたら気持ちの悪い汁が出てくるのでは?

と叫びそうです。

地下1000mもの深さにこれほどの巨大な空間があり、しかも無数にプチプチが並んでいる・・・。

考えただけで恐ろしいし、全身に虫唾が走ります。

見なけりゃよかった・・・

橋の橋脚

橋と言えども規模はピンきりですが巨大橋となると恐怖の対象となります。

巨大な橋だから→重たい→重いから頑丈に→橋脚が太くなり本数も増える→見ると恐い、という論法に私はなるのです。

巨大橋の上を誰もが車で、電車で、徒歩で通過して大変お世話になっているし、橋の上からの景観も同時に楽しんでいるのに人間と言う生き物は勝手なもので、橋脚のような裏方を見ると上記のような恐怖や不快感を感じたりするのですね。

不思議なオブジェ

以下の写真はネットで偶然見かけたもので、非常に気になっていたものです。

引用元: japonta 様
http://japontimes.livedoor.biz/

旧ユーゴスラビアにあるモニュメントだそうで、多分宗教がらみのもののようです。

パッと見で判る尋常じゃない巨大さ、そして尋常じゃない気持ち悪さ。

これに対して芸術的感覚を覚えることはあっても、同時に「気持ち悪さ」、「巨大すぎる恐怖」も感じるのではないでしょうか?

世界にはまだまだ恐怖を感じる巨大建造物がたくさんあるようです。

やはり巨大すぎは恐い

大きな岩、山、火口などは自然のものなので仕方ありませんが、上記に上げたような巨大建造物は「こんなにでかく作らなくてもよいのに」と思うものばかりです。

でも人間が作ったものは理由があってその大きさになったものばかりなのが事実ですが、ギネス狙いででかく作ったもの、宗教的な考えで大きくしたものなど様々な理由がありますね。

だから「ほんとにこの大きさが必要か?」というものもあれば、「これでも小さい、もっと大きくしなければ」というものもあるわけです。

しかし1つ言えることは、「これほど巨大なものを作り上げる人間の能力はとんでもなく凄い。人間の脳の持つ能力は巨大建造物の巨大さをはるかに越える」と言うことだと思います。

 

未だに巨大物に対する恐怖症は解明されていないようですが、私に限らずどんな方でも巨大なものに程度差はあれど恐怖を感じる人は多いようです。

 

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2 Responses to “大きすぎると恐い・・・”

  1. ロマノフ より:

    先日、紋別流氷の家についてコメントした者です。

    偶然ですが、実は私も大学で電気関係の学科を卒業して、一時、揚水発電所の運用に関する仕事などもしていました。

    • kaikoshumi より:

      こんにちは。
      コメントありがとうございます。

      発電所のお仕事ですか!
      大きすぎるのって何故か恐いですね。
      不思議な感覚ですが。

      何か本能的なものなんでしょうね。

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こんにちは。私の名前は「 ノンダクレー」と申します妻子持ちの普通のクソ親父であります。
東京で生まれ育ち、横浜市に長いこと住み、現在は北海道札幌市におります。
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