ジャンプ弾(ロケット弾)
ジャンプ弾(ロケット弾)は男の子の憧れ
ジャンプ弾(ロケット弾)をご存知、或いは覚えていますか?
手の平サイズのロケット型のプラスティック製のおもちゃで、先端にはバネと金属の円板が付いていました。
この金属の円板部分に弾(火薬、紙火薬:後述)を挟んでから上空に放り投げて、先端が地面に当たると火薬が爆発してバン!という音が鳴る、という単純な物でした。
しかしこれは当時の男の子の憧れであり、必須アイテムでもあったのです。
1960年代~1970年代末頃まで売られていたのではと思います。
当時の価格は全く覚えていませんし、調べてもはっきりとしたものが出て来ないのですが、多くの男の子は持っていたので大した金額でも無かったのでしょう。
本記事はふと頭に浮かんで、私の記憶の範囲と調査で書くことにしたのですが、調べると製造は当の昔に終わっていても、中古品の他に倉庫在庫の新品も多数ネットで売られているのです!
これは本当に驚きました。袋や台紙などは相当色あせているものも多かったですが、値段が物凄いです。
出品者やサイトによって大きな開きがありますが、1個数千円~1万円台後半とかで売られています。
物によっては3~5個セットで1万円台後半、または2万円台とかもありました。
いくら懐かしく希少な物とは言え、それほど多くの方が探している、求めているとは思えないのですが、歴史的価値があるものと言えるのかもしれません。
それと「本体は未使用美品ですが、火薬は長い年月が経っているので使えるという保証はありません。」という注意書きをされている出品者もいました。むしろ良心的ですね。
ジャンプ弾 (ロケット弾)はどんなものだった?
簡単な説明は先述させて頂きましたが、では実際の物はどういうものか?について書かせて頂きます。
これは以下のようなものでした。
(当記事の写真は恐縮ながら全てAmazon.co.jp様から引用させて頂いております。)
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中央やや下の「・・優秀平玉」というのは先端に挟み込む弾(火薬)で、本体の先端は以下のようになっています。
(これらの名称、形状はメーカによって異なっていました。)
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弾(火薬)は別売りでも売られていて切り取り線の入ったシート状が主流でしたが、テープ状に巻かれたものもありました。
中央の丸い部分に火薬が仕込まれているのです。本体付属品だけだと数が少ないので本体と同時に予備の弾も同時に買ったものでした。
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これらのシート状(またはテープ状)の弾を一つ一つ手で切り離し、先端のバネの部分と、本体側の円板の隙間に挟むのです。
でも弾は正方形の紙の中央に火薬がある構造なので、ラフに挟むと本体が地面にぶつかった時に上手く中央の火薬部分にスプリング部分が当たらず音が出なかったり(小さい音だったり)といった失敗をすることがありました。
確実に大きな音を出すためには、正方形の弾の火薬部分を残して周りの余分な紙を切り取ると上手く行くのです。
ハサミで切るのが確実ですが、外遊びばかりしていた時代の子どもたちが、わざわざこのためにハサミを持ち出す事なんてしません。だから周りの余分な部分の紙を手でちぎるのです。
火薬部分をきれいに丸くちぎるというのはとても難しいのですが、そこまできれいにしなくても大体でOKでした。
むしろ火薬ギリギリまでちぎろうとすると火薬部分が取れてしまったりして、音が鳴らないどころか無駄にしてしまう事もありました。
だからほどほどにちぎるのです。
こうして弾をセットすればあとは投げるだけです。
ジャンプ弾(ロケット弾)の上手い投げ方は?
上空に向かって真っすぐ投げるのが良いのですが、実際は難しいので多少放物線を描くように投げても問題はありませんでした。
投げる時はロケットの先端部分を前(上)に向けて投げますが、落下する時は弾を込めた側がスプリングなどがあって重いので必ず先端部分が下になって落ちて来ます。
そして地面にぶつかるとバン!と鳴るのです。
でも堅い路面、つまりアスファルトでないと確実に火薬が潰れないので音が出なかったりもしました。
公園の土の部分はダメですし、高度経済成長期は裏道も含めて舗装工事真っただ中でしたので、未舗装の道路でも音は鳴りません。
運よく石にぶつかったり、土が固く踏み固められている部分ならば鳴る事もありましたが、やはりアスファルトでないと良い音は出ませんでした。
基本は周りの安全を確認したうえで上に向かって投げる、ということですが、掟破りの水平投げという秘技?もありました。
つまり壁に向かって水平に投げるのです。この方法でももちろん音は鳴りますが、安全確認を充分にしないと大変危険です。
当時でなくてもこの手の遊びをする小学生が、事前に十分な安全確認なんてしませんから、適当に壁を見つけては投げていたのだと思います。
そういう私も水平投げをやったことがありますが、上に放り投げるよりも面白かったという記憶があります。
でも見ず知らずの人の家の塀に投げつけて大きな音を出す、というのはとんでもないことで、家主に怒られた子どもいたようです。
でも弾の装填作業などで暴発したとか、怪我をしたとかは一度も見聞きしたことはありませんでした。
火薬の量も少なかったからなのでしょうね。
もう一つの秘技?をご紹介しましょう。
これもやってはいけない事だったのですが、装填する弾を2つ重ねるのです。
当然落下した時の音は大きくなります。でも規定量以上の火薬を同時爆発させるので、絶対に危険が無いとは言えなかったと思います。
またこれはだいぶ後に知ったことですが、弾はジャンプ弾用以外に運動会のピストル用を装填することが出来たそうなのです。
見た目はほぼ同じの正方形の中央に火薬が仕込まれているものですが、ジャンプ弾用よりも火薬量がやや多いと聞いたことがありました。
どのくらいの火薬量なのか?真意は?となると分からないのですが、この方がより大きな音がするらしいです。
(最近の運動会用ピストルは火薬を使わない電子式になりましたね。)
今の時代のおもちゃはゲーム機に代表されるようにまさに電子デバイス全盛ですが、それに反して昭和40~50年代に流行った野球盤やツイスター、カードゲームなどまさにノスタルジーと言えるゲームが再燃しているそうです。
ある以上の年齢の大人が見れば「とにかく懐かしい」と思うし、子ども~若年層には新鮮に写り欲しくなったという人も多いようです。
ゲーム以外でもカセットテープや、アナログレコード、今の10代が1970年代のアイドルの曲を聞きグッズを集めるなんていう「時代は繰り返される」という現象が現実に起きています。
好みは人それぞれですが、これも一つの文化として歓迎されるべきでしょうね。
でも火薬を使ったおもちゃ、大きな音を発するのが目的のおもちゃは再登場するとは思えないのも事実です。
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うちらは家庭のシツケが厳しかったんで、こういうものは買ったら没収されるんで、
火薬だけ買って、アスファルトの上で石たたきつけて音だけ出してたのっす。
あと、学校の画板の紙挟むところに火薬を複数おいて…これが前者よか爆音がして、
学校の先生にものすげぇ怒られやした。理科の勉強になったのは、マッチで火薬に火をつけても、
燃えるだけで音がしないことがわかったのっす。衝撃が大切!といういい勉強になったっす。
・・・「ロケット弾」を思い切り下にたたきつけて壊すアホがいたっすゆたか音がでかくなると思ったらしいっす
あたいはむずかしいことはよくわかんないけんども、「ロケット弾」の火薬と、スターターで使う火薬の量は明らかに違うのだ。
それはもう、触ればわかるのだ。スターターやった時、火薬詰めるのが下手なやつがいて、
それで撃鉄落としたら、半分ハミ出てて燃え残りのあっついやつが右肩あたりに落ちてきて大惨事だったのだ。
・・・だって火薬がぱっつんぱっつんに詰まってるのだつるみんブームはたぶん来ないのだあっちっち…
火薬は取り扱いが厳しくなってますから、むかしみたいに『高学年』が『花火(特に「ロケット花火」』に『マッチ』で火をつける…なんてありえない時代になってるみたいです。
でもちょっと前ですよ!「落下傘花火」を手にもってハヤタ隊員みたく、
ほぼ水平に持って「大砲発射~(グレネードランチャーっぽい)」って遊んでたのは…。
もちろん、「大砲」にしても「地面」と「手に持つ」のとでは、支えてる支点がしっかりしてる点で、地面のほうが遠くに飛ぶ!って勉強にはなりました。
・・・こういう遊びをしないといい学者が生まれない…と思うこともあるはじめっち
ロケット弾ってば、悪の秘密結社みたいですぅ、「ピカチュ〇」にも出てたと思いますぅ…。
・・・3あほに「世代の相違なのだ」ってば言われましたぁみならいかのん
4あほ様
コメントありがとうございます。
皆様のお話しを伺っていると「過ぎ去りし 2度と戻らぬ 昭和かな」と一句謡いたくなりました。
火薬を石で・・・→やりましたね。私も。2枚、3枚重ねとかも。でも重ねて大きな音を求めようにも微妙なずれなどで思ったように上手く行かなかった記憶があります。
当時でも安全を考えて、そして元々精度が出るものでもないので子どもの遊びでは事故が起きないように考慮されていたのだと思います。
そしてこのロケット弾遊びに激怒する大人もいました。
自分や友人の親とかよりも、全然知らない近所の頑固オヤジとかが「うるさい!あぶない!」とか喚いていました。
こういう遊びをしないと学者は・・・→私もそう思います。教科書で学んですごい大学行って博士になってもそこまでです。世界的研究者・発明者、ノーベル賞受賞者にはなれないです。
日本の将来が心配でもありますね。