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お楽しみ会

お楽しみ会は隠れた一大行事

 

小学校の時、或いは幼稚園や保育園などで「お楽しみ会」なるものがありませんでしたか?

学芸会や学年または学校全体で行う行事とは別物です。
つまりクラス単位で行う学芸会みたいなもののことです。

名称や行う形態は地域や年代などで様々と思われますが、どの学校にも似たような行事はあったのでは?と思います。

簡単に言うとクラス単位、或いは数クラス集まってグループごとに出しものをやってみんなで楽しみましょう、というものです。

学芸会のみの学校もたくさんあるとは思いますが、私の時代~我が子の時代はこのような会がありました。
いずれも親が見に来るものではありませんでした。

小さな小さな学芸会とも言えますが、一大行事の一つでもありました。

お楽しみ会の準備は?

お楽しみ会の日程などが担任から告げられると、その準備のための時間が授業として設定、または「帰りの会」の中で行われました。
放課後全員居残りで、とかはありません。小学校ですからね。

最初にやることはグループ作りでした。
数人のグループを作り、そのグループごとに「何をやるか」、「誰が何の役か?」などを生徒だけで話し合って決めていきます。

グループさえ出来てしまえば後は先生から直接指導とかは殆ど無かったと思います。
つまり自主性に任せる、ということです。これも教育と言えますね。

グループは最少人数程度が決められたかもしれませんが、男女別、男女混合どっちでも良かったのです。

でも特に女子は「女子だけでやりたい」と考える人が多かった気がします。
一方の男子は「どちらでも良い」か「出来れば男だけが良い」と思っていました。

まだ小学生のガキンチョですから「女の子がいた方がいい!」なんて色気出す男子はほぼいませんでした。
まあ心中で片思いの女の子に「あの子も同じグループに入ってほしいな」と思っていた男子はいたでしょうが、そんなこと口に出したら大変な事になってしまいますよね。

黒板に「あいあい傘」(←若い人はご存知かな?)書かれたり、意地の悪い男子はわざと大きな声で叫ぶように、

え~!!〇〇君って▢▢さんのこと好きだったの~?!!!!! えー!それはおめでたい!

とか連呼されて、男子は顔真っ赤にして反論出来ず、その女子は泣いて帰ってしまったり、翌日学校来なくて、その子の家に自分の親と謝りに行ったりとか大騒ぎになるのは目に見えていますよね。

それでいて叫んだ意地の悪い男子には誰からもお咎め無し、とか不公平だったりします。

↑これらは決して私の体験談ではありません。強く念を押しておきます。

 

まあそんなこんなで数人づつのグループが出来て、あとはグループごとに昼休みや放課後(或いは休日) 誰かの家に集まったりしてやる内容を決めたり、小道具を作ったりして練習したりします。

でも「何をやるか」を決める方が、グループを作るよりも難しかったかな?と今も思います。
たかがクラスメートの前での出し物ですが、笑って欲しい、感動して欲しいという気持ちはありますからね。




お楽しみ会の内容は?

内容なんて様々ですが、私は東京の練馬区と新宿区の2地域の小学校を経験していますし、我が子の学校の話しも聞いていますので、それらを元に書いてみます。

・学芸会のような劇、ショー
つまり一方的に見てもらうという最も一般的なものです。これが一番無難で思いつきやすい、見ている方も退屈しにくなどメリットだらけだと思われます。

また学年やグループのメンバーの個性が最も現れやすいかな?とも思いますね。

・クイズ
これも定番でした。恐らく全国的にもかな?と思います。
私の参加したグループでは記憶の限りではクイズをやったことはありません。

クイズは見ている人が参加するものですからクイズを出す方は単に「・・・は何でしょう?」だけではシラケたムードになってしまうので、司会進行、そしてアドリブなどの能力が必要です。

そしてこれは前に立つグループのメンバーは大人数は不要で、むしろメイン司会者ともう一人がいれば成り立つという規模のものです。

それ以上の人数がいても司会役以外はやることが無くて手持ち無沙汰になってしまいます。
極端に言えば司会の人一人だけでも良いのです。センスがあれば、の話しですが。
だから少人数グループでは最適ですが、最も難易度が高い出し物と言えます。

・歌を披露
これは女子のグループがやっていたのを記憶しますが、私含めて男子でやった人はいなかったです。
大人数での合唱ならばともかく、クラス内のこじんまりとした「お楽しみ会」で合唱を披露というのは見ている方はけっこうつらい、もしくはちっとも面白くなくてきつすぎ、と感じるかもしれません。

もっとも親が見れるのであれば、親からすれば我が子の微笑ましい活躍に頬も緩むというものですが、特に生意気盛りの男子からすれば「あ~、早く終われよ!」と思っていたに違いありません。

・ダンスを披露
先述の劇やショー、歌と被る部分もありますが、これも無難だと思います。
ダンスや歌が下手でも、逆にそれで笑ってもらえればしめたものです。見ている人をシラケさせてつまらないという思いをさせるよりは何十倍も良いですね。

ダンスと言っても一般的なものではなくて、ミュージカル的なものだと見ている人を常に引き付けておくことが出来ました。

 

さて幼稚園/保育園ではどうだったか?というと、さすがに年齢的にも自主的に考えてやって!とは言えないので、殆どを先生方が考えて、園児たちはその通りにやっていたと思います。

でも身に付ける物(お面、服、飾り等)などは各自作ったり、色を塗ったりして個性を出していましたね。

幼稚園/保育園では小規模でも当日親に開放する場合が殆どなので、親もこの日がとても楽しみでした。

もちろん園児たちも「パパ、ママ、ジジ、ババが見に来る!」と張り切っていた事でしょう。




お楽しみ会は苦痛会でもあった

これは私が強く感じたので敢えて最後に書くのですが、私にとって「お楽しみ会」は苦痛でした。

クラス単位、学年単位などの大人数での学芸会や合唱発表会などは苦痛では無かったのですが、数人づつのグループで出し物を考えてください、というのは嫌でした。

まず最初グループ決めをする時に、嫌な奴と同じグループになるかもしれない、出し物自体がやる方から見ても面白く無さそう、かと言って「お前が考えろ」と言われてもそういう”芸能”の才能は皆無・・・

一旦決まってしまえば仕方ないということで、一緒に練習したり小道具作ったりしていましたが、やはり苦痛でした。

そして当日観客側がつまらなそうにしていたり、小学生は大人のように遠慮という思いやりに欠ける直球ストレートですので、「つまらねえ~!」、「終わりにしろ!」とか言われると泣きたくなりました。

先生は「静かに見ましょう」としか言いませんが、何とか最後まで頑張っても、終わった直後の拍手も虚しく聞こえ、その日はトボトボと歩いて帰ったという感じでした。

まあそれでも子どもなので翌日になれば友人から「つまらなかったね」とニコニコしながら言われても、笑って流してしまうことが出来たのです。

 

お楽しみ会は確かに幼少期の思い出、小学校時代の一コマではありますが、思い出せば思い出すほど「イヤだったな」と思う事も蘇って来ます。

今人様の親になって「あれも教育の一環、自主性や協調性を育てる」ということは認めるようになれましたけどね。

 

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4 Responses to “お楽しみ会”

  1. キュア梅盛 より:

    小学校3年生の時の「お楽しみ会」で、志村の東村山音頭(ちゃんと「ワオ!いっちょめ!いっちょめ!」までやりました)をやってバカ受けしたのを思い出しますね。

    • kaikoshumi より:

      キュア梅盛様
      コメントありがとうございます。確かにその時代ならばやりそうですね。
      きっと当時日本のどこかの学校では「TVネタはダメ」とかあったかもしれませんね。志村けんとかを意識して。

  2. 3あほ より:

    あたいはむずかしいことはよくわかんないけんども、「お楽しみ会」とかいうやつで、
    各班の芸とか出し物いうのは、あたいは芸がなかったし、うんと苦痛だったのだ。
    そんだったらば、家庭科室とか借りて「うめぇもん」みんなで作って喰ったほうが有意義だったのだ。
    プリン(ハウスプリンじゃないのだ!)、ゼリー(缶詰とかたくさん使うのだ)、
    ケーキ(スポンジ焼いたりチーズケーキとかハイカラなやつなのだ)とか、
    オーブンとか電子レンジがなかった家では作れなかったお菓子ばぁうんと作って
    「お楽しみ大食い放題大会」にしたかったのだ。
    ・・・これも班活動じゃん!なのだつるみん

    「お楽しみ会」は(女子はどうかわからないですが)、基本グランドか体育館貸し切って、球技大会でした。
    または、普段できないマット運動…、当時、「仮面ライダー」が流行ってたんで、
    ロイター版とかエバーマットとか使って「空中回転」を何十回もやったり、
    女子は(男子がいなくて発散できる)女子だけの「ドッチボール」とか…
    男子がいないときはすんげぇ奇声を上げて…そういう珍しい?光景も見たし…。
    まぁ、先生としては学活の本来の意味・班活動から学べる意義は完璧に無視…
    ってことになるかもしれませんが(っていうか、担任が後で校長室で教育的指導だったかも?)。
    ・・・でもいっちゃんたのしかったぁ!はじめっち

    うん、「出し物」も「プレゼント交換」ってのも、あんまし楽しくなかったっす。
    もう、「虎」と「馬」っす。あの時代、ダンスとか考えられなかったっす。
    「フォークダンス」と「創作ダンス」でダンスとかキライになったんすから…。
    今の子はいいっすね!「ひっぷほっぴ」とか「むーんうおーく」とか、
    かっこいいのがたくさんあって、そういうの少しでもかじれておけば、
    人生違ったかもしれないっす。
    ・・・今はカラオケ2~3曲持っておけば大人の飲み会は凌げるっすゆたか

    • kaikoshumi より:

      3あほ様
      こんにちは。コメントありがとうございます。
      札幌は今桜がやっと満開です。例年より10日以上早いとか。でも気温が低い日が多いです。

      「お楽しみ大食い放題大会」→激しく同意します!
      今思い出しても何らかの出し物って嫌でした。他のグループの見ていてもそんなに面白かったというものはありませんでしたし。

      プレゼント交換はやったことがありません。
      そういうのがある学校もあったのですね。個人的に自分の学校だったら嫌だな、と思います。
      誰に渡すか分からないのですよね?相手が女子かもしれないし。親に相談してもどうせろくな物を選んでくれないし。

      お楽しみ会かどうか忘れましたが、フォークダンスも嫌でした。(運動会と別にやった記憶があります。)
      女子と手をつなげるとか喜んでいた男子もいたようですが、子ども心に「こんなガキンチョ時代遅れダンスなんて!」と思っていました。
      今の学校、特に中学校では授業でダンスがありますが、これは先生が大変のようです。
      学校側は特に指導や、ダンススクールへの補助金くれるわけでもないので、自費でダンススクールに通う先生もいるらしいです。

      お楽しみ会はもう2度とやることはありませんが、もし来生でやるとしたら「大食い大会」または「好きな物を好きなだけ食べる大会」にしてほしいです。

      また弊サイトへお越しくださいね。

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管理人について

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こんにちは。私の名前は「 ノンダクレー」と申します妻子持ちの普通のクソ親父であります。
東京で生まれ育ち、横浜市に長いこと住み、現在は北海道札幌市におります。
色々と思う事が多くなる年齢、このサイトで「懐かしい街と物」をお楽しみ頂ければ幸いでございます。

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