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3分勝負15ラウンド

短命に終わった”3分勝負15ラウンド”

 

3分勝負15ラウンドというテレビ番組をご存知、或いは番組名を聞いたことがあるでしょうか?

1976年(昭和51年)10月から12月にかけて放送されていたフジテレビ系列のバラエティー番組でした。

1970年代からはテレビ各局ともにバラエティー番組が激増する時代となり、現在に至っていると思いますが、現在でも各局ともに試行錯誤で番組を作っているのが実情だと思います。

そして考え抜いて作っても視聴率が取れず短命で打ち切り、またはやり過ぎて問題視された番組となってしまい打ち切りというようなパターンも多くありますね。

今回ご紹介する3分勝負15ラウンドは後者の方、つまり「問題視されて早々と打ち切られてしまった番組」なのです。

フジテレビは今でも「バラエティーならば絶対に負けない!」という自負の強い放送局だと思います。
(あくまでも同局の自負であり、視聴者の評価は様々と思いますが)

そんなフジテレビは1970年代、或いは1960年代からバラエティー番組に力を注いでいたという事は評価は別として事実でしょう。

3分勝負15ラウンドはたった3ヶ月で打ち切りとなってしまい、同時代を過ごした方でも覚えている人が少ない希少なバラエティー番組と言えます。

3分勝負15ラウンドはどんな番組だった?

とにかくイケイケ!の何でもアリの時代でした。
良く言えば今とは比較にならない程元気溢れる時代、悪く言えばモラルもコンプライアンス(←こんな言葉さえ無かった)もタブーさえも無かった時代と言えます。

ただ当時でさえ「やり過ぎ」はダメでした。でもそのダメのレベルが今の時代よりも遥かに高い位置にあったので無法地帯と言えるほどの番組も横行していて「如何に低俗にするか?」を競っていたような時代でもありました。

3分勝負15ラウンドはプロボクシングの試合からヒントを得たようで、一コマ3分のギャグ(と言えるものばかりではないが)を15ラウンド分やるというものでした。

各ラウンドは「思わずプッと吹き出してしまう家族で見ても笑えるもの」、「全然面白くなくて、何これ?という場繋ぎ?もの」、「ひどい低俗、エ〇な内容でとても家族で見れるものではない、というもの」に分類されたのではと感じました。

そんな中、3番目の「低俗」を前面に出したいというのがミエミエの番組であったと断言出来ます。

困るのは土曜日の22時からの約1時間という時間帯です。
土曜日のこの時間帯ならば多くの小学生だって起きています。当時は富裕層であっても一家にテレビ1台が普通の時代なので部屋で一人で見るという人は少なかったはずです。

私も見ていて恥ずかしくなると思う内容ばかりでした。もちろん笑えるギャグもたくさんあったのですが、とにかく大分前にたった3ヵ月だけ放送された番組なので印象は強いけれど覚えているラウンドは非常に少ないのです。

以下が今でも覚えているラウンドですが、勘違いや間違いがあったらご容赦下さい。

 

・各ラウンドの前には男性の声で「ラウンド1!」とか本当のボクシングの試合のようなアナウンス?が入った。

・ラウンド1とかのアナウンスの直後にはラウンドガールがラウンドの番号が掛かれたカード(札?)を頭上に掲げて本物のボクシングの試合さながらのスタートとなる。
(余談ですが、2023年現在では当時のラウンドガールの皆さんは60代半ば~70代前半くらいになっているはずですね。)

・私が一番印象深かったラウンドは、「芦ノ湖のアッシー」というものだった。(エ〇ではありません)
当時特段にネス湖のネッシーがブームだったわけでもないと思うが、ネッシーのパクリであることは疑いない。

「箱根の芦ノ湖に謎の生物アッシーが現れる!」みたいな感じで始まり、芦ノ湖に調査に行くのだが、いきなり湖面から泡が出て来て大きな足(人間の足を逆さにしたいかにも安物のハリボテ)が出現するのだが、その直後に足を持っていた潜水夫が出て来て、「いや~しんどい、お疲れ様」とか言ってチャンチャン、で終わりとなる。

これはエ〇ではないが低俗の極み、単に無理やり一つのラウンドを作り上げたという感じで印象に残っていた。
芦ノ湖は東京から近いし、アッシーがあまりにも安っぽい造りだったので(小学生の学芸会レベルの出来)、よけい無理やり感が強かった。

・かなりうろ覚えですが、とにかく大笑いするみたいなラウンドがあったと記憶する。
どういうルールかとかは覚えていない。とにかく単に大笑いするだけみたいなラウンドだった。
私がガキンチョだったこともあって、それだけで面白かった。

・巨大な蟻地獄みたいな容器?すり鉢?がスタジオに用意されて確か透明だった気がする。
何が始まるのか?と言えば水着(下着?)姿のお姉さんが何人もこの蟻地獄に投入される!
(彼女たちも今や60代後半~70代前半くらい→余計なお世話ですね)

この状況がはっきり覚えていないんだけど、とにかく「見ていて恥ずかしかった」ので余計覚えていないのかもしれない。

みんなキャーキャーはしゃぎながらその透明の蟻地獄を登って行くというゲームだった。
でもどんなゲームだったかは覚えていない。

などなどもし当時の番組が見れれば「あ!これも見た!」とか思い出す事でしょうが、たった3ヶ月の番組という事もありましたし、この番組最大の目玉と当時~後世でも言われ続けた「下品・低俗・エ〇」の部分ほど覚えていないのです。

こんなことを書くと、「本当か?真面目ぶっていない?」なんてご指摘受けるかもしれませんが本当なんです。
これには自分で感じる理由があって、先述したように当時は例えお金持ちであってもテレビは一家に1台、家族団らんで見る物という考えがまだまだ残っていた時代です。
(注:我が家は富裕層ではありませんでしたが、中の中くらいでした。)

だからテレビもみんなで食事をする場所にあり(うちは特に狭かったし)、特に土曜日の22時くらいだと親兄弟がテレビの前にいることが多いのです。

だから見ていて特にエ〇の場面は画面を直視しずらく、堅物のうちの父親なんかは「こんなもの見るな!」とまで言う事もありましたから余計番組の最大のウリであるエ〇の場面が頭に残っていないのです。

このように感じてエ〇ほど記憶に残りにくい方って結構いるのではないでしょうか?

それとネットでも情報が極めて少ないこの番組でしたが、以下のような新聞記事の抜粋と思われるものを発見しましたので引用させて頂きます。(クリックで別タブ/ページで拡大表示されます。)

引用元:Hopegenkiさんのツイート、whotwiグラフィカルTwitter分析より
但し現在whotwiはサービスが終了しており、調べようがなく、この画像はネット上のキャッシュのもの。
引用の権利については本件は著作権法第32条(正当な範囲内での引用)に該当出来ると考えております。

 




3分勝負15ラウンドが打ち切りになった理由

なぜたった3ヶ月で年も越せずに打ち切りになったのか当時不思議でなりませんでした。
それなりに面白かったしクラスで話題になる事もあったのです。

短命で大昔故にネットでもこの番組の情報は殆どありません。テキストで「こんな下らないのあったよね」くらいでした。

しかし何とWikipediaに記事があったのです!まさかWikipediaに書く人がいるとは! これだけでびっくり仰天です。
ただやはり古い番組で短命だったせいか極めて限定的な最小限の情報しかありませんでした。

しかし打ち切りになった理由について言及されており、私が先述書いた「蟻地獄のお姉さん」の部分は私のかすかな記憶と一致しました。以下がWikipediaからの抜粋です。

・・・上から油が流れるすり鉢に水着姿の女性たちを入れ、上にある商品を目指して這い上がる姿を卑猥にカメラで舐め回すように下から撮影するコーナーがフジテレビ社長(当時は浅野賢澄)の逆鱗に触れ、わずか3か月で番組の打ち切りが決定した

こんな↑理由があったとは驚きです。
社長の逆鱗に触れたんですね。今でも酷すぎるという事で急遽打ち切りというものもたま~にありますが、でも社長などテレビ局の役員から指示が出て打ち切りというのはそんなに多くないのではないでしょうか?

私はテレビ業界とは無縁ですし知り合いもいませんが、打ち切りや問題視されて大問題になる番組と言うのは視聴者からの指摘が殺到して社内委員会を急遽開催、放送倫理委員会に掛けられるなどが打ち切りの発端になっている気がします。

これも私的な感想ですが、今は社長始め役員は番組制作にノータッチ、内容の概要把握さえもしておらず、外注の制作会社に丸投げという印象です。(実際は違うかもしれませんが)

役員などが番組制作に口を出したら、それこそ「終わっている」という感じになりますが、自分の局でどういう番組を作っているか、流しているかくらいは知ってほしいですね。

自動車会社の社長が自分の会社で何を作っているのか知らないのと同じようなものです。

テレビが番組の低俗さを競った時代

このような↑言い方は極論かもしれませんが、1970年代~1990年代は民放各局が視聴率確保のためにバラエティーは「とにかく低俗に!」という感じだった気がします。

事実これらの年代で注目されて、今でも伝説的に語り継がれる番組はやはり「低俗」が多いのです。

あまり言うと問題にされそうですが、「11〇M」、「ウィー〇エンダー」、「ゲバ〇バ90分」、「見ごろ!〇▢ごろ!笑いごろ!」、「ギル〇メッシュ▢いと」、「オール〇イトフジ」、「ド〇フターズ関連全て」などなど挙げればキリがありません。

もちろんこれら全てにエ〇が含まれていたわけではありませんが、見ていて「下らないな」とか「下らな過ぎて笑えない」なんていうギャグも多かったです。

アニメでも「お〇っちゃまくん」なんかは「友情よりカネが全て。カネで解決」を前面に打ち出していて最低最悪という評価もあったようです。

3分勝負15ラウンドほど露骨に短命で打ち切りになった物は無かったかもしれませんが、当時はこれらが視聴率稼ぎ、そしてお茶の間へのお笑いを届ける内容だったのです。

その後時代が変わり、今はバラエティー、お茶の間でのお笑いと言えば漫才系(つまりお笑い系)が圧倒的多数となっています。
1980年代も漫才ブームとかありましたが、これならば家族そろって安心して見れるという本来のテレビ番組に戻ったのではないでしょうか?

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4 Responses to “3分勝負15ラウンド”

  1. 3あほ より:

    あたいはむずかしいことはよくわかんないけんども、「おぼっちゃまくん」はそんなにおもしろくなかったけど、「びんぼっちゃまくん」だけはものすごく笑えたのでその部分だけは見てたのだ。
    ・・・あの風体でプライドだけが強かったのが皮肉っぽかったのだつるみん

    「思想・表現の自由」はあったにせよ、トップの一声で打ち切り…
    あまりあってはならないんですが、よ~~っぽどひでぇ番組だったのは、
    当時見ていなかったうちらでも、な~んとなくわかります。ヤラセもどうしようもないけど、
    たぶん「イッテQ」「電波少年」とかってのよりも、低俗だったんだなっていうのは想像つくし…。
    ・・・「時間ですよ」で先頭の女湯シーン見せるよかひどいんでしょ?はじめっち

    フジテレビの社長よか、スポンサーがあきれて、そっち経由で上層部の耳に入った可能性もあるっす。
    ・・・不買運動なんて死活問題っすゆたか

    • kaikoshumi より:

      3あほ様
      こんにちは。コメントありがとうございます。
      おぼっちゃまくんは痛快でした。でも見ていて「いいのかな・・・?」とは毎回思いましたね。
      いくら何でも子供向けアニメ(もとはコロコロコミックかな)で金が全て、カネを払って友達を作るとかは・・・

      トップの一言で打ち切り、表現の自由や経営の不当な介入という人もいたとは思いますが、あの内容じゃいくらなんでも視聴者からの苦情殺到は必至、そしてスポンサーや株主にもどう説明する?など色々あったと思います。

      低俗番組の中で性に関しては近年よりも昔の方がやりたい放題だったと思います。

      記事中に添付した新聞記事の切り抜きを見ただけでも如何に低俗かが分かりますよね?
      まあ打ち切りは仕方なかった事でしょう。

  2. ゲバゲバ15ランド より:

    女蟻地獄は、水着じゃなくテニスウェアだったかと。

    • kaikoshumi より:

      ゲバゲバ15ランド様
      こんにちは。コメントありがとうございます。
      テニスウエアだったかもしれませんね。水着や下着?などもいろいろあったのかな??
      まあ何を着ていてもとにかく【下品】には変わらなかったので・・・
      短命とは言えTV史上に残る酷い番組でしたね。

      ゲバゲバ・・、ゲバゲバ90分も毎回見ていました。
      懐かしい、そのうち記事に書きますね。
      ご訪問ありがとうございました。

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こんにちは。私の名前は「 ノンダクレー」と申します妻子持ちの普通のクソ親父であります。
東京で生まれ育ち、横浜市に長いこと住み、現在は北海道札幌市におります。
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