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北海道・清水沢駅

廃止が迫る北海道・清水沢駅

 

新カテゴリー: 「あなたの懐かしい駅」の説明はこちら

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北海道夕張市にある清水沢駅(しみずさわえき)は旧国鉄夕張線、現在の路線名=石勝線夕張支線の終点夕張駅から2つ手前の駅です。

かつて炭鉱で栄え、多くの人が住んでいましたが炭鉱閉鎖以降は過疎化が進み、近年日本で唯一の財政破綻まで経験し、多くの商店も哀しいくらいシャッターが閉まったままだったりします。

そしてこの夕張支線も2019年3月末で廃止になってしまいます。
当然清水沢駅も消えてなくなってしまうのです。

夕張は非常に多くの人がかつて住んでいたので、夕張出身の方が全国に散らばっています。

きっと我がふるさとの行く末を心配していらっしゃる方も多いことでしょうし、夕張市の中では夕張駅と並ぶ拠点駅であった清水沢駅を利用された方も多く、「駅が無くなる前にぜひ見たいが遠すぎていけない」とお嘆きの方がたくさんいらっしゃることでしょう。

そんな方々に2018年11月11日(この記事を書いているのと同じ月です)に私が訪れて撮影した清水沢の駅と駅前の風景をお伝えしましょう。

清水沢駅の場所と概要

かつて清水沢に住んでいた方、そして出身地ではないけれど旅で訪れた、廃止前に行ってみたいという方に概要をお伝えしましょう。

場所は札幌からは車で2時間ほど(高速でも一般道でも大差なし)、新千歳空港から1時間強、列車だと札幌からの直通はありませんが、千歳駅から直通の普通列車が日に数本走っています。

場所はこちらとなります(Google map)

かつては炭鉱の街・夕張を象徴するような大規模な駅で、多くの貨物用の線路がありました。
また既に廃止されましたが、大夕張鉄道線の始発駅でもあり、昔の写真を見るとたくさんの石炭を積んだ貨物列車、そして駅周辺も多くの商店と行きかう人で賑わっていたのです。

しかし今はJRのみとなり、しかも線路が1本だけなので上下列車の行き違いもできません。

ただ多くの線路が取り払われた広い構内がかつての賑わいを物語っています。

また2015年(平成27年)10月1日からは無人駅となってしまい、利用者もますます減少という寂しい状況になりました。
でも皮肉なことに「2019年で廃止になる」というニュースが流れると道内外から多くの人が訪れて、日に数本の列車はどれも満員という有様です。

夕張支線の基点である新夕張の駅員氏が、

廃止にします、と言ったからお客さんがたくさん来るのです。もし ”廃止を取りやめます”と言ったらまた誰も乗らなくなります。

と仰っていました。その通りでしょうね。

とにかく悲しくても廃止は後戻り出来ないのです。

清水沢出身の方、かつて旅で訪れて様々な思い出をお持ちの方に私から”現役時代の駅の写真”をプレゼント致しましょう。



清水沢駅フォトギャラリー

以下は全て私が2018年11月11日に撮影したものです。
既に廃止へのカウントダウンが始まっている、と言って良いでしょう。

清水沢駅待合室には今は廃校となった清水沢小学校の写真や、駅周辺の地図に訪れた人が思い思いのメモを貼り付けるコーナーなどもあり、多くの人に愛されて来たのだな、と実感します。

全ての写真はクリックで拡大します。他の記事も含めて当サイトの写真は全て無断転載/使用は禁止です。

 

以下は待合室と壁に貼ってあったものたちです。
旧清水沢小学校の解体の記録動画も見れますのでQRコードからアクセスしてください。
(但し何時まで見れるかは当方もわかりません。)

 

 

 

以下は駅前付近の町の様子です。

 

 

清水沢駅界隈もとても寂しい風景で、これで鉄道がなくなるとどうなってしまうのか?と心配になります。

また駅舎はかなり老朽化していますので、廃線後は間違いなく解体されるでしょう。
北海道は特に古い木造の建物は補強したりしっかりとしたメンテナンスを行わないと雪の重みで変形したり、建物自体が潰れてしまうのです。

2019年3月末までの風景と言ってよいかもしれません。

可能な方は早急な来訪をお薦めします。

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8 Responses to “北海道・清水沢駅”

  1. 左馬之助 より:

     こんばんは。ご無沙汰しております。私夕張にはおりませんでしたが、隣町(といっても20Km位離れてる?)に住んでいたこともあったので、しばしば清水沢を訪れていました。
     私がよく行っていた頃は平成4、5年位ですからもう四半世紀も経ちますか(^_^;)その頃はヤマは既に閉山されてましたが、マチはまだ活気があり20時で閉店するパチンコ屋、お寿司屋さん、焼肉店、喫茶店、レンタルビデオ店(私が住んでた町にはありませんでした)などありましたねー。駅構内も線路が沢山あって、跨線橋もあったしホームも複数あったと思いました。懐かしいです。

    • kaikoshumi より:

      左馬之助さま
      こんにちは。コメントありがとうございます。
      お久しぶりですね。

      清水沢のお店はほとんどがシャッターが閉まったままですが、それが全て開いていたとすると物凄いお店の数だと思います。

      何でもあるというのに近いです。
      いまではスーパーさえも何処にあるのやらと言う感じで、町内で割りと何でも揃うのは南側の踏切近くのセイコーマートだけでした。

      駅を中心に出来た町、商店街なので鉄道が無くなったあとの錆びれはいかほどか?と心配になります。
      とにかく若い人は残らないと痛切に感じてしまいました。

      • 左馬之助 より:

        坂上から駅を写した写真の左側手前の建物がパチンコ屋だったと思います。中通りにも居酒屋さんやいい雰囲気の銭湯なんかあったんですけどねぇ…

        • kaikoshumi より:

          左馬之助 様
          コメントありがとうございます。
          パチンコ屋などの娯楽店があったということは、それだけこの街に人が溢れていたということですね。

          炭鉱全盛時代が偲ばれます。

          銭湯もあったのですね。
          今は単にシャッターが閉まっているというだけでなくて、駅前にも関わらず建物が朽ちているという場所が多くて、全国の地方都市の中でもここまで寂れた街は他に見たことがありません。

          夕張には頑張って欲しいのですけどね。

  2. 歌舞ディスコ基地 より:

    夏は多摩川で河童やってますBLOG連載中
    故郷の函館に16年ぶりに行く予定です。
    あなたと逆の移動しているんですねah~(笑)
    夏の北海道は極楽ですよ

    • kaikoshumi より:

      歌舞ディスコ基地さま

      こんにちは。コメントありがとうございます。
      函館が故郷なんですね。北海道の一番南側とはいえ、本州・関東の蒸し暑さとは無縁の地ですから夏の函館も快適ですね。
      特に海風が街を通りますからね。

      夏の北海道ほど快適な夏はないと思います。
      札幌都心部でも気温は高くても関東とは異なり湿度が大変に低いですからね。

      16年ぶりとのこと。
      函館を思い切り楽しんでくださいね。

      また当サイトへもお越しくださいませ。
      ご訪問ありがとうございました。

  3. ぽんしゅ より:

    はじめまして。
    ウン十年前に高校最後の想い出を作ろうと、北海道へ一人旅をしたことをふと思い出しました。

    当時、ある双子の歌手のファンでもありましたので、一日目はご実家があった夕張市に行き、清水沢に一泊しました。

    「当時と比べて清水沢駅やその周辺は今はどうなっているのかな?」
    「宿泊した旅館(沼田旅館だったかと)は今もあるのかな?」
    等々、急に知りたくなり、辿り着いたのが管理人様のサイトでした。

    ほんとに懐かしく拝見させていただきました。
    カテゴリの内容も自分の興味のある物ばかり。
    今後ゆっくり見させて頂きたいと思います。
    有難うございました。

    (ウン十年前とは1978年のことです。)

    • kaikoshumi より:

      ぽんしゅ様
      こんにちは。とてもうれしくなるコメントをありがとうございます。
      恐らくぽんしゅ様と私は同学年だと思われます。そしてある双子のファン、というのも
      実は私もそうだったのです。当時は横浜に住んでいたので何度もコンサートなどに行き
      レコードも散々買いました。今でも東京都内を中心に活躍されているようです。

      さて清水沢には彼女たちが12~13歳くらいまで住んでいた実家がまだ残っていますよ。
      写真にもありますが、Google mapのストリートビューを見るとよくわかります。
      旧駅を背にやや右手に行くと大黒屋旅館というのがありますが、その左隣が空き地、
      そしてその空き地の左隣に白い3階建てくらいの建物があり今は会社オフィスですが、
      ここがその実家です。(当時、電気製品とレコードのお店をやっていたそうです)

      本記事に駅構内に清水沢小学校の写真が展示されていますが、そのうちの地図に手書きのメモが
      ペタペタ貼ってある写真には「XXの実家」と書いてあるメモもあります。
      ぜひストリートビューなどでも探してみてくださいね。直ぐにわかるはずです。

      さて当サイトには管理人の独断(偏見は無し)ばかりの記事がたくさんあります。
      わずかでも「あの日あの時」を思い出していただければ幸いです。
      またの再訪お待ち申し上げます。ありがとうございました。

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管理人について

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こんにちは。私の名前は「 ノンダクレー」と申します妻子持ちの普通のクソ親父であります。
東京で生まれ育ち、横浜市に長いこと住み、現在は北海道札幌市におります。
色々と思う事が多くなる年齢、このサイトで「懐かしい街と物」をお楽しみ頂ければ幸いでございます。

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