思い出の喫茶店
私の思い出の喫茶店
誰でも思い出の喫茶店があると思います。
最近は地域にもよりますが昔からやっている喫茶店は激減し、ほとんどがチェーン店やファストフードでコーヒーを飲むという形態になってしまいました。
それは悪い事ではありません。時代の変化なのです。でも「入り浸ったあのお店」はやはり懐かしいですよね。
記憶の限りで3つのお店の思い出について書いてみます。
但し情報が古すぎてネット検索しても極めて乏しい情報しか得られなかったということをご容赦ください。
特にお店の写真は絶望的でした。ですからあくまで私の記憶の範囲となります。
原宿 ドンキー
原宿には「ドンキー」は2店あったのです。
一つは原宿駅側の竹下通り店、それと表参道を横に入ったお店です。
私がよく行ったのは表参道店の方です。竹下通り店は行ったことがありません。
年代的には1976~1980年くらいにしょっちゅう行っていました。
この頃私は横浜の日吉(東横線)に住んでいましたが、その前は新宿に住んでいたので原宿や渋谷は当時は横浜より行く回数は多かったのです。
表参道のお店は2階建てで(入居しているビルはもっと高層だと思うが)、重厚な木のテーブルが使われていました。
木と言っても確か黒かこげ茶色の塗装で、テーブルの目立たない部分にこっそり自分の名前や彼女の名前を彫っている人がいました。
彫っている場面を目撃はしていませんが、いろんな名前を確認出来たのを覚えています。
当時はウインナーコーヒーが流行っていて、どこのお店も扱っていました。
でも最近の喫茶店でウインナーコーヒーを出すお店は極めて少ないのでは?と思います。
時代的に禁煙、分煙など無い時代でしたから、そんなに広くない店内で皆タバコ吸い放題という不健康な時代だったんです。
煙くて仕方なかったです。でもなぜか通ったんですね。理由は自分でもわからないです。これが若さというものしょうか?(大げさ?)
その後いつの間にか無くなっていました。
原宿の資生堂パーラー
表参道「ラフォーレ原宿」の2階にありました。
そんなに何度も入店したわけでもないのですが、原宿に行くと前述のドンキーか資生堂パーラーでした。
ここはコーヒーを飲む店としてはちょっとランクが上、というかより大人向けというお店で若い人も多かったですが、「資生堂」と「銀座」を思わせる品格があったと思います。
コーヒーや軽食はもちろん、フレッシュジュースも大変においしくて喫茶店で休んでコーヒーを飲むというだけでなく、飲み物も含めてじっくり味わうという雰囲気がありましたね。
ここもいつの間にか閉店してしまい残念です。でも資生堂パーラーは銀座など別のお店は健在ですのでこのブランドが無くなったわけではありません。
松本の紅茶専門店・ジャルダン
松本、そうです長野県の都市です。
私は長野県や松本市に親戚がいるわけでもなく特別な因果関係があるわけでもありません。
でも信州が大好きでざっと数えても30回くらいは行っています。
信州に行くと毎回ではありませんが、松本市にはよく寄りました。木曽方面も含めて旅の拠点になるからです。
観光ガイドを見ていたら「松本駅近くの紅茶専門店・ジャルダン」というお店を見つけたのです。
確か1978年8月だと思います。
私はコーヒーも紅茶もどちらも好きですが当時も今も紅茶専門店というのは希少で、ぜひ行ってみたいと思ったのです。
しかも松本駅から徒歩3~5分程度の繁華街にあるのです。
お店は「松本タウンホテル」の1階にありました。
確か駅前通りから1本横に入った場所でしたが、お店の入り口は大きなガラス張りで採光が大変に良くて明るい清潔感溢れる大人の雰囲気のお店でした。
店内の端には確かガラスショーケースに高価そうな紅茶のカップのセットが展示してありました。
このカップが単なる展示品か、販売用か、お店で普段使っているものかは分かりませんが、店内の雰囲気は気品さえ感じましたね。
そして私は生まれて初めて紅茶にジャムを入れて飲む、という事を知ったのです。
ロシアンティーと言うんですが、後に知ったのはロシアンと名前が付いていてもロシアでは紅茶にジャムを投入して溶かして飲むという事はしないそうです。
紅茶といっしょに果実をものすごく濃く煮詰めたジャム状のものを舐めながら紅茶を飲んだりするそうです。(正確には分かりません)
でも紅茶にジャムを入れるというのは大変に斬新で美味しくて癖になってしまいました。
帰宅後もイチゴジャムを始めマーマレードを入れたりもしました。今でもたまにやりますがとても美味しいですよ。
さてこのジャルダンですが、何年に閉店したかはわかりませんが入居していたホテルごと無くなってしまったようです。
ネットでいろいろ調べても絶望的なくらい情報が出てきません。
場所は間違っていなければですが、「東横INN松本駅前本町」ではないかと思います。
絶対にここだ!という確信は持てないんですがかすかな記憶やネットでの情報をまとめると、ほぼこの場所で間違いはないかと思います。
【2020年5月26日追記】
当サイトのご訪問者様でいらっしゃいますオリーブオイル様よりタウンホテルのマッチの写真をお送り頂きましたので以下にご紹介します。
このマッチを見て様々な思いが交錯する方もたくさんいらっしゃると思います。
オリーブオイル様、大変貴重なものをどうもありがとうございました。
またのご訪問、お待ち申し上げております。
以下の2枚はクリックで拡大します。
さていずれも忘却の彼方に過ぎ去ってしまったお店ですが、近所に大手チェーン店のコーヒーショップしかなくて、そこばかり利用されている方でも将来的に入り浸ったお店が懐かしくて・・・という事になるでしょう。
今後も思い出のお店を書いていきたいと思います。
【お願い】
上記3店についてより詳細な情報や写真をお持ちの方はぜひ本サイト上部の「お問合せ」からご連絡頂ければ幸いです。
確認後本記事に加筆したく思います。謝礼は出せませんが、謝意と共に(お持ちであれば)貴サイトを本サイトにてご紹介させて頂きます。
また「お問合せ」からのご連絡であればプライバシーも完全に守られます。
よろしくお願いいたします。
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松本 紅茶 ジャルダン でぐぐってここにたどり着きました。
閉店してたんですね。残念です。
1983年~84年2年間松本に住んでいて、何度か訪れました。紅茶がティーポットで出てきて、JBLのパラゴンという家具の様なスピーカーで、多くはモーツァルト、少し初期のベートーベンという比率で、雰囲気を壊さないBGMをこだわってかける、とても素敵なお店でした。
>このカップが単なる展示品か、販売用か、お店で普>段使っているものかは分かりませんが、店内の雰囲>気は気品さえ感じましたね。
あのカップは、常連さん用の”置きカップ”で、この枠は前の方が止めないと空きが出ないため、常に空き待ち状態でした。
僕には敷居高すぎて、チャレンジもしませんでしたが、どんなカップを置くか、他の常連さんにも厳しくチェックされセンスが問われるため、半端なカップは置けないし、これ見よがしなのも下品だしとか、大学の先輩で置いていた方いらっしゃいましたが、”渾身の一カップ”だった様ですよ。
あんな店、どこかにないかなー
大塚 卓也さま
こんにちは。コメントありがとうございます。
松本にお住まいだったのですね。
「パラゴン」ありましたね。当時私はオーディオファンだったのでよく知っているスピーカーでした。
でかかったですね。
「置きカップ」だったんですね。
確かに敷居が高すぎますね。
お店は気軽に入れて美味しい紅茶を楽しめましたが、「品」の部分を言われると今でも顔が真っ赤になりそうです。
ご訪問ありがとうございました。
またお出でくださいませ。
昨日をそして今日をありがとう
55POPPOP2.。。。。。。さま
コメントありがとうございます。
喫茶店というのはある年齢以上の人には青春や若い時代の思い出の玉手箱ではないかと思うのです。
意味なく単にたむろしていただけでも、それがかけがえのない人生の1ページなのですね。
でも今は喫茶店がどんどん潰れてチェーン店ばかりになってしまい残念です。
またおいでくださいね。
ジャルダンという名のフレンチレストランが、松本市小屋南にありますが、ここでいうジャルダンがいてんしたのでしょうか?
マツモトいいね!様
こんにちは。コメントありがとうございます。
私は松本は9年前に行ったきりですので、ちょっと判りかねます。(現在札幌在住です)
申し訳ございません。
ただ同じオーナーが同じ店名でやや趣の異なるお店を新規開店することはありますので、もしかしてマツモトいいね!様が仰るように紅茶専門店のジャルダンが移転した可能性はありますね。
この度のご訪問ありがとうございました。
またお出でくださいませ。
有りました!私が居たのは1997頃だったと思います。確かタウンパーキングとオーナーは同じだった気がします。鯛めし というフレンチレストランの鯛萬がやっていた鯛茶漬けの店が有った気がします。喫茶店では鯛萬の裏の2階にあったビセット(フランス語でハト?)なかなかいい喫茶店だった記憶があります。
今は福岡県在住さま
こんにちは。コメントありがとうございます。
1997年ごろというと私が遠ざかってそこそこの年月が経っておりますが、個人的には「結構後年まであったかな?」と感じます。
鯛茶漬けのお店は記憶にありません。
皆様いろいろな思い出と記憶がおありですね。
皆様の思い出の一助になれば幸いです。
また当サイトにお越しくださいませ。
村井の小屋にあるのとはキェールジャルダンとは別だと思います。タウンホテルに有ったジャルダンは確かタウンホテルとタウンパーキングのオーナー北原さんという方。多分今は息子さんが社長で息子さんは50代くらいかな?確か先代の社長が昭和13年生まれくらいです。そしてその方がイギリス製品のカップなどを集めて見えたと思います。あと落ち着いてお茶を出来る様に紅茶を出した後わちゃわちゃしない感じの雰囲気を大事にしていたお店だと思います。
鯛めしは1998年頃閉店しています。
ジャルダンも同時期頃ではないか?
と推測しています。
松本に職場があり、叔母がジャルダンで働いていたので時々訪れていた懐かしい紅茶専門店でした。長男を連れて行き、一緒にいただいたマサムラのケーキも美味しく、シナモン入りのミルクティーも絶品でした。
懐かしい様
こんにちは。コメントありがとうございます。
叔母様がジャルダンで働いていらっしゃったのですか!
このお店は小さいけれど上品な雰囲気でもありましたね。
なぜああいうお店がないのかな?と常々思います。
東京でもちょっと見当たりません。
当サイトにまたお越しくださいね。
ジャルダンは、漫画家の猫十字社さんの作品「小さなお茶会」か(その関連記事)で紹介されていました。
その素敵なティールームを一目見たくて、1985年ごろ松本を訪れました。
再訪できるとは思えなかったので、「Jardin」の銘の入ったお店のティーセットを買い求め、大事に抱えて帰ったことを思い出します。
とても良い雰囲気のところでしたね。
いわゆる聖地巡礼者 様
こんにちは。コメントありがとうございます。
ここのティーセットをお持ちなんですか。家宝ですね。
これほど上品でありながら気楽に利用できる喫茶店はそうあるものではありません。
当時であれ現在であれと思います。
ましてや紅茶専門店は極めて珍しい存在です。
またどこかの街で(できれば自分の街で)このような素敵なお店が出来ればと思ってしまいます。
ご訪問ありがとうございました。
当サイトには懐かしい「あの日」が満載です。
またお越しくださいませ。