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リヤカーを引く旅人

リヤカーを使う不思議な旅のスタイル

 

旅の形、方法は時代や個人の考えで様々ですが、大昔から現在に至るまで継承される旅のスタイルもあります。
例えばですが、「荷物はリュックに背負う(又は貴重品など散策用だけはリュック)」、「ひたすら歩く。電車などは最低限とする」、「各駅停車しか乗らない」、「数百キロの旅程でも自転車で」、「バイクのみ」、「ヒッチハイクを極力使う*」などなど。

*注意:私もヒッチハイクの経験はありますが、現代においては推奨しません。むしろしてはならないと思っています。
これについてはこちらの記事をお読み頂ければと思います。

 

時代に継承されていく、そして人それぞれの多様性ある旅。
そんな中で個性が極端すぎて真似出来ないという旅の形態もあるのです。

それは【リヤカーを引きながら旅をする】というものです。

リヤカーを旅にどう使う?

リヤカーをご存知ない方もいらっしゃるでしょうか?
特にお若い方で都市部に住み続けている方はいらっしゃる可能性はあると思われます。

リヤカーは以下の写真のような形の荷物運搬車で、動力は人力または自転車、バイクや車でけん引となります。
但しバイクや車などを使う場合は関係法令を遵守する必要があります。認められない場合も多いという事を事前にご承知おきください。

写真引用元:Wikipedia
Lombroso – 投稿者自身による著作物, パブリック・ドメイン,
https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=1053071  による

この大きな荷台に荷物を積んでけん引するのです。
かなりの量の荷物が積めそうですが、人力や自転車でけん引する時は相当な体力が必要でしょうね。
登坂なんかになったら大変ですし、急な下り坂でも止まらなくなります。ちなみにブレーキや変速機は付いていません。

 

でも本人の体力と相談の結果であれば、相当量の荷物を積むことが出来るのは事実です。
ブルーシートでもかければ雨もしのげます。貴重品を乗せるのはさすがに危険なので、それらはカバンなどで身に付ける必要がありますが、一人旅でもこれほどの荷物スペースのある【カバン】は無いと言えます。

だってキャンプ道具一式積んでもまだまだ余裕があります。もちろん積めば積むほど重くなりますが。

このリヤカーに様々な飾り付けなどを施して、自らの力でけん引し、日本一周とか北海道一周とかをするのです。
ざっと調べてもそういう事をやる人は50年以上前から2023年現在に至るまでいます。

夏の北海道などでは自転車に「北海道一周中」とかの旗を付けて走る人がいますが、それのリヤカー版です。

様々なメッセージを書いた板を張り付けたり、装飾をしたり自転車よりはるかに多くのデコレーションが出来ます。
デコトラならぬ、デコリヤカーと言えるでしょう。

しかしこのデコレーションも重量に加算されるので覚悟が必要ですね。

 

↓このリヤカーはシートどころか完全に「荷物室」状態になっています。改造だけでも大変と思います。
決して何かの販売リヤカーではありません。側面に「日本一周」の文字も見えます。

画像引用元:La paix(平和)様
https://blog.goo.ne.jp/lapaix_2006

リヤカーの旅人はどんな場所で見かける?

旅行中の人であることに変わりはないので、出会いは様々ですが、1990年頃までであれば、圧倒的にユースホステル(以下YH)だと思います。

やはりYHは値段が安いので長期間の旅人には重宝されます。
しかもリヤカーのような「おかしな」ものを伴って訪問しても大抵嫌な顔をせずに受け入れてもらえます。
これが一般のホテルや旅館だと車の駐車場に止めてくれと言われたり、コインパーキングや機械式駐車場しかない宿泊施設だと色々ともめる可能性もあります。また事前に言っておかないと怪訝な顔をされて不快な思いをする事もあるでしょう。

その点YHであれば若者中心の宿ですし(若者しか泊まれないという意味ではありません。老若男女問わず泊まれます。)、昔から「変な奴」はたくさん受け入れて来ているのでリヤカーでも問題はないと思います。
但し場所的なものなどがありますので、必ず事前に予約をして「リヤカーで行く」旨を伝える必要があると思います。

 

私がリヤカーの旅人を見たのは1度だけでした。
夏の北海道、確か1980~1982年頃でした。当時はYHの宿泊客は減少に転じていて、北海道旅行もピークを過ぎていたと思いますが、それでも夏は何処に行っても、どの列車に乗っても観光客でごった返していて、人気のYHやホテルは予約が難しい状況でもありました。

でも見たのはYHではありませんでした。正確な場所は思い出せませんが道東の片側1車線の国道でした。
こちらはバスに乗っていたのです。車中から「変なのがいる!」という感じでの遭遇でした。
だからほんの数秒程度の出会いだったのですが、「そういえばリヤカーで旅している人もいると聞いたことがあるな」と思いだしたのでした。

その後各地のYHで「リヤカー引いている人たまに見るよね。日本一周とか北海道一周とか書いてあって。すごいね」なんていう話しも何度か聞きました。

それから40年も経って弊ブログ(このサイトの事です)で様々な旅や思い出を書いていると、リヤカーの旅人に関しての記憶を書き込んで下さるご訪問者様が何人もいらっしゃって、私も記憶を辿ってみたくなり本記事を書くことになったのです。

 

↓こちらはリヤカー旅の原点?荷物はブルーシートで守ります。

画像引用元:リヤカーをバトンに日本一周リレー旅fp 様
https://www.facebook.com/reacar01/

 

私が見たたった1度のリヤカー、そしてYHで他の宿泊者から聞いた情報、ネットで調べた情報(調べた範囲ですが)などでは、どのリヤカーも人が自分の力だけでけん引しており、自転車やバイクなどでのけん引の旅行中のリヤカーは見聞きしたことがありません。

やはり「自分の力で引く」という強い信念のもとに旅に出たのだと思います。

それにしてもリヤカーだけの自重もかなりあるはずなのに、自分の荷物を乗せて人力だけで引いて行くというのは相当な体力が必要ですが、体力を越える精神力・信念が無いととても旅行には出られませんね。

途中で「きついのでやめた」と思っても簡単には引き返せません。
自分だけ電車で帰っても、そのリヤカーはどうするの?となります。

でもきっと彼らはつらい・苦しいという感覚は無くてとても楽しかったんでしょうね。
青春、そして命のエネルギーを燃やしているという実感があったことと思います。

では私が10代後半~20代の体力のピーク時にやらなかった理由は?と聞かれれば「イヤだから」にすぎません。
旅のお供、荷物にしてはあまりにも大きすぎて「自由気ままな旅」は私の感覚では出来ないと思ったからです。

近年はどんな人がリヤカー旅をしているのか?

あくまでも私が知る限りですが1990年頃までのYH、北海道旅行、若者の一人旅が流行った時代はやはりリヤカー旅をする人は、お金はないけれど時間と体力のある20代の方が多かったと思います。

ともかくリヤカーを引いて、日本一周とか北海道一周をするなんて体力勝負しかないからです。
途中には長い長い坂(昇り降りとも)、狭い道で車に怯えながら幅広のリヤカーを引く、ましてや狭いトンネル内だったらそれは考えただけで恐ろしいです。

本記事を書くにあたり「今でも若者だけのものなのか?」と思い調べてみると決して20代だけなんてことは無いのに驚きました。

それらの写真がたくさんネットに上がっていますが、それらを一つ一つ本記事でご紹介するわけにもいかず(スペースはもちろん記事転載許可の問題など)どうしようか考えましたが情報から以下を箇条書き文面でご紹介します。

 

・驚くことに60歳以上、それも80歳の方までいる!
日本一周の方もいればXX地方のみという方もいらっしゃるようですが、仮に一つの県内だけでもすごいことです。
先述したように日本は山国なので全国津々浦々に長い坂があります。道幅が狭いのに交通量が多いなんて普通ですね。

確かに人間の体力のピークは10代後半~20代前半ですが、ピークは相当前に越えても鍛えれば年齢関係なくどうでもなる、という証明だと思います。60代からトレーニングを初めて70歳くらいでトライアスロン完走なんて人もいますからね。
なんか勇気づけられました。

・夫婦でチャレンジする人もいる!
30後半~40歳くらいのご夫婦で日本一周にチャレンジされている方も発見しました。
ご年齢を考えると家に置いて行ける年齢のお子様がいらっしゃらないと思われますが、例えば1年とか休職させてもらう、或いはその程度の期間であれば後々のお仕事(再就職含め)も問題ないなどだと思われますが、ご夫婦でというのはすごいと思うだけでなく、ますますご夫婦の絆を強くしてくれる旅だと思います。

・歌手や職人を目指し、自分のCDや技能を販売しながらリヤカー旅をする
これは年齢もかなり幅広いようですが、自主製作のCDを売りながらという方は数人発見出来ました。
1枚1000円程度で「出来れば買ってね」という感じでリヤカーには自分のアピールも書き込んでいました。
技能というのは自分が作ったもの(アクセサリーなど)を売ったり、家の身近な様々物を修理します、なんてことをやりながら旅している人もいるようです。

・女性もいる!
20代くらいの女性でもいます。日本一周まで行かなくても北海道一周の方もいます。女性だと体力よりも安全面で心配になりますが、やはりそういうことが出来るのは日本だからなのでしょう。
もちろん女性だとその辺に停めて野宿はしないとか、夜間とかは避けるなどの自制はされているはずですが、それでもすごいな、と思います。

荷物を積んでデコったリヤカー、一体何kgあるんだよ、と思いますし。

 

リヤカーを引きながら日本一周なんて数年かかる話しです。
その時の年齢、仕事、家族環境その他様々な要因がこの旅を阻害することは間違いない事実です。
また理解の上送り出してくれる家族も旅行中の事故が不安で仕方ないはずです。

でもそれらを何とか乗り越えて旅に出て、リヤカーを引いて家に戻って来る日は、きっと自身に満ち溢れて力強くたくましく成長しているに違いありません。

先述したように人間はチャレンジする事に年齢制限は無いのです。
もちろん法的とか何かの組織が決めたルールの中にはありますが、自己責任の範疇では本人の「やる気」だけで様々な事にチャレンジし、達成出来る能力が我々には潜んでいるのです。

あなたにリヤカーを今から引いて旅に出ろ!とは言いませんが、そういう気持ちでやりたい事、やろうと思って出来ていないことにチャレンジして欲しいと思います。

やる気があれば何でもできるんです。心の中できつく長い登坂をリヤカーを引いている自分を想像し、坂の頂点に到達した爽快感を想像しながら私も達成できていない様々な事にチャレンジしたいと思います。

 

【おまけ】

巷で話題の本格的生成AIであるChatGPTに私が「リヤカーを引いて日本一周をする人について、知っていることを教えて。」と質問したところ、AIからは以下の回答が返って来ました。

なるほどな、と思うと同時にその回答の自然な表現、まるで実際を知っているような内容には本当に驚きです。

 

——————–↓ChatGPTによる回答↓——————–

リヤカーを引いて日本一周をする人について、いくつかの情報をお伝えできます。

  1. リヤカーを引いて日本一周をする人は、一般的には「リヤカー旅人」と呼ばれています。彼らは自力でリヤカーを引きながら、日本の各地を旅することを目指しています。
  2. リヤカー旅人の多くは、この旅を通じて自己超越や冒険を求めています。彼らは現代社会の枠組みにとらわれず、物質的な所有や快適さよりも、自然とのつながりや人々との出会いを重視しています。
  3. リヤカー旅人は、リヤカーにテントや寝袋、食料などの必要な物資を積んで旅をしています。彼らはキャンプ場や休憩所で宿泊することが一般的であり、食事も自炊することが多いです。
  4. リヤカー旅人の中には、自分の旅の目的やメッセージを持っている人もいます。例えば、環境問題について啓発するために旅をする人や、社会的な問題に関心を持ちながら旅をする人などがいます。
  5. リヤカー旅人の旅の期間や経路は人それぞれです。一部の人は数か月以上かけて日本一周をすることもありますが、短期間での旅行をする人もいます。また、経路も都道府県や地域によって異なります。
  6. リヤカー旅人は、道路交通法やキャンプ場の利用ルールなどを遵守しながら旅を進めます。安全面にも配慮しながら旅をするため、交通ルールや天候、地理的な制約などを考慮して旅程を計画します。

リヤカーを引いて日本一周をする人たちは、個々の旅人によって異なる経験やストーリーを持っています。彼らの旅は自己探求や冒険の旅でもあり、多くの人々にとってはインスピレーションを与えるものとなっています。

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4 Responses to “リヤカーを引く旅人”

  1. 4あほ より:

    リヤカーっていうとぉ、人が前で牽引して進んでいく…ってぇのが普通みたいだけどぉ、
    坂道や車があんまし走ってないところではぁ、リヤカーの向きを変えて進めることもあるみたいですぅ…。特に下り坂道じゃあ、
    荷台の重量が重すぎるとぉ、けん引してる体が浮いちゃってぇ、足が地面にしっかりグリットできないと、ブレーキ聞かなくて制御できないからぁ、
    リヤカーの向きを逆にしてそろ~りそろ~りと下ろしていく…のは当たり前っすね。
    車がほとんど通らないこと前提に、スイッチバック走法で上り下りする…時間はかかるけど。
    ・・・むかしの「リヤカー旅人」ってのは荷台が低かったって2じじぃが言ってますぅ…みならいかのん

    ラーメン屋の屋台みたいなの引っ張ってる写真を拝見して、釧路駅前の屋台「こぐまラーメン」を思い出しました。
    ってか、はみ出てるじゃん!下にずり落ちそうじゃん!坂道とかヤバそうじゃん!
    「車検」とか関係ないから「おまわりさん」から職質受けないと思うけど…。
    ・・・「こぐまラーメン」さんは屋台をカブで移動させてましたはじめっち「味噌チャーシュー大盛り」喰いたいとつるみんが言ってます

    むかし?はYHでヘルパー(自称「客寄せ」と言ってた人もいる)しながら、
    資金をためて「哲学的旅」を進めていた人が多かったかもしれないっすが、
    今の「リヤカー旅人」さん等はどしてるんだべか?貯金切り崩しながらなんだろか?
    バイトしてる間はどこに泊まってるんだべか?でもこんだけ「リヤカー旅人」がいるんだから、
    そういう人たちを受け入れてくれるところがあるのかもしれないっす。
    ・・・むかしほどではないかもしれないっすが…ゆたか

    あたいはむずかしいことはよくわかんないけんども、「日本一周」にもその人其々のやり方があって、
    自転車もリヤカーも継続して日本一周する丸井輪太郎みたいなのもいれば、
    区間・期間を何回かに分けて、輪行して自分の家に何回か戻りながら目標達成する人もいるし、
    リヤカーならその土地の人に主旨説明とご理解・五橋略をお願いして、
    車両を滞泊させてもらい、いったん自宅に戻って再度数か月後にそこから出発…
    なんてやり方もあるみたいで、いずれにしても「すげぇな!」ってば思うのだ。
    ・・・いずれにしても周りの理解がないと「日本一周」ってば難しいのかもなのだつるみん

    • kaikoshumi より:

      4あほ様
      こんにちは。コメントありがとうございます。
      釧路にも屋台のラーメンがあったのですね。実は札幌駅前にもありました。
      1990年くらいまでだったと思いますが、駅舎をバックにして駅前通りの左側、信号渡ってすぐの場所で屋台をやっていました。
      夜遅くだけだったと思うのですが確か冬もやっていました。

      丸井輪太郎、懐かしい響きです。すっかり忘れていました。
      リヤカーは引く事自体大変ですが、やはり野宿する時など問題が多いと思います。相当なデカさですからね。
      いくら「日本一周中」と書いてあっても職質の対象になるのは間違いないでしょう。

      でもこのような旅をする人は本当にすごいと思います。しかもこの時代でもまだまだたくさんいらっしゃるという事に驚きます。

      まあ来生、物凄く体力とお金のある人間として生まれても私はリヤカーの旅はやることはありませんが。

      またお越しくださいね。

  2. 泥だらけのライダー より:

    リヤカーでの旅は、肉体的にも精神的にも過度の負荷がかかると思いますが、旅が終わった後の達成感は半端ないと思います。
    故に、本人のその後の人生においては、掛け替えのない財産となるでしょう。

    かく言う私も、もうすぐ仕事をリタイアし、若いころからの夢であるバイクで日本一周(最初は43年振りの北海道!)を来年から始めたいと思いました。
    日本一周が完遂できるかは体力と相談しながらですのでわかりませんが・・・・

    • kaikoshumi より:

      泥だらけのライダー様
      こんにちは。コメントありがとうございます。
      確かに掛け替えのないの無い財産、そうだと思います。
      私はそんなにきつい旅をしたことはありませんが、単に楽しい思い出だけであってもやはり掛け替えのない財産だと思っています。

      リヤカー旅行やヒッチハイクなどは40年超前がピークだったと思いますが、ヒッチハイクは今でも北海道内は割と多くいます。
      他記事でも書いていますが推奨出来ることではないのですが、昔から今もいるんだなと感心もします。

      バイク旅行、ぜひチャレンジしてください。
      それこそ掛け替えのない財産になると思います。

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こんにちは。私の名前は「 ノンダクレー」と申します妻子持ちの普通のクソ親父であります。
東京で生まれ育ち、横浜市に長いこと住み、現在は北海道札幌市におります。
色々と思う事が多くなる年齢、このサイトで「懐かしい街と物」をお楽しみ頂ければ幸いでございます。

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